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Ethics and the Limits of Philosophy(生き方について哲学は何が言えるか) cover

哲学

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Ethics and the Limits of Philosophy(生き方について哲学は何が言えるか)

Bernard Williams

英語原題: Ethics and the Limits of Philosophy

バーナード・ウィリアムズが、倫理に対して哲学に何ができ何ができないのかを批判的に検討した著作。いかに生きるべきかというソクラテスの問いから出発し、カント主義や功利主義のような体系的道徳理論の野心を問い直し、倫理的生活において客観性、知識、反省がどんな位置を占めうるかを問う。このラウトレッジ・クラシックス版にはA・W・ムーアによる注解が加えられている。

前提知識: 入門または中級の倫理学授業で、カント倫理学や功利主義を含む主要な倫理理論に親しんでいることを前提とする。

難易度レベル
上級
学術レベル
上級
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Williams, B. (2011). Ethics and the Limits of Philosophy (Routledge Classics ed.). Routledge. With a foreword by Jonathan Lear and a commentary on the text by A. W. Moore.

章の要約

ラウトレッジ・クラシックス版は296ページである。10章の本文と後記のほか、ジョナサン・リアによるラウトレッジ・クラシックス版への序文、著者の序文、A. W. ムーアによる本文への注解、注、索引を収める。出版社の紹介によれば、本書は倫理学を普遍的な道徳理論への没頭から引き離し、「真理、誠実さ、個々の人生の意味」へと向け直す。ギリシア哲学者を参照し、相対主義、客観性、倫理的知識の可能性を取り上げる。

第1章:ソクラテスの問い

本書はソクラテスの問いから始まる。出版社が引用する評者は、本書の関心を「私はどう生きるべきか、そしてどうすればそれを知りうるのか」という問いとして述べており、これが後の諸章の課題を設定する。

第2–4章:アルキメデスの点;基礎:福利;基礎:実践理性

基礎を論じる三つの章。第2章の題は、そこから倫理的生活を評価できる固定点(アルキメデスの点)を求めることを指し、第3章と第4章は、福利と実践理性という二つの基礎の候補を題としている。

第5–6章:倫理理論の諸様式;理論と偏見

道徳理論そのものを扱う二つの章。題からは、倫理理論がとるさまざまな様式の検討と、理論がよりどころとする直観や偏見との関係の吟味がうかがえる。出版社の紹介は、本書が普遍的な道徳理論の野心を問い直すものだとしている。

第7–9章:言語論的転回;知識、科学、収斂;相対主義と反省

中盤から後半の章は、言語、倫理的知識、客観性の問題に向かう。出版社によれば、本書は相対主義、客観性、倫理的知識の可能性を取り上げており、これらの章がそれらの話題を扱う箇所である。

第10章:道徳、あの奇妙な制度

本文の最終章は、道徳を「奇妙な制度」と呼んで題としている。その後に後記が続く。

後記と注解

本版にはさらに、A. W. ムーアによる本文への注解が付されている。

主要概念

第1–4章

  • ソクラテスの問い:人はいかに生きるべきか。
  • アルキメデスの点:倫理的生活の外にあって、それを正当化しうる固定した立場。
  • 福利と実践理性:第3章と第4章で検討される二つの基礎。

第5–10章

  • 倫理理論の諸様式:体系的な道徳理論がとるさまざまな形。
  • 理論と偏見:体系的理論と、それが出発点とする倫理的見解との関係。
  • 相対主義と反省:反省が、互いに異なる倫理的見方にどう関わるか。
  • 倫理的知識と収斂:倫理的信念が知識でありうるか、また収斂する傾向があるか。
  • 奇妙な制度としての道徳:終章の題が指す主題。

批判的分析

長所

  • この分野への幅広い取り組み。 出版社が引用するフィリッパ・フットの『タイムズ文芸付録』の書評は、多様な道徳理論についての優れた記述と、途中で出会う話題への数多くの観察を称賛している。同じ箇所で引用されるリチャード・ノーマンは、この学問の現状にある諸傾向とその困難を描き出していると述べる。
  • 論証の鋭さ。 ジョン・マクダウェルは『マインド』誌で、ウィリアムズの明示性と論証上の巧みさが、彼の知る類書のどれよりも鋭く、深く問題を浮かび上がらせると書いた。トマス・ネーゲルは『ジャーナル・オブ・フィロソフィー』で、知性と文体の輝きをもつ優れた書だと評した。
  • この版に加わった補助資料。 A. W. ムーアの本文注解とジョナサン・リアの序文が本文に添えられており、要求水準の高い本を読む助けとなる。
  • 明快な章の順序。 10章は、いかに生きるかという問いから出発し、基礎と理論を経て、言語、知識、相対主義へ進み、制度としての道徳で終わる。

短所

  • 入門書ではない。 出版社が引用するノーマンの書評は、本書は倫理学入門としてよりも、この分野の現状を総括する試みとして読むべきだと明言している。予備知識のない読者は、本書が取り組む多くの内容を見落とすだろう。
  • 建設的というより批判的。 出版社は、本書がカント主義や功利主義のような体系的理論の野心を問うものだと説明している。対抗する体系的理論を期待する読者は、それを見いだせない。
  • 応用的な話題がない。 10章の題は、基礎、理論、言語、知識、相対主義を扱っており、個別の実践的問題の議論を求める読者には、それに当たる章がない。

コースにおける位置づけ

リストの中でもっとも高度な倫理学の本で、本書が論評の対象とする教科書や原典を読んだ後で読むのが望ましい。ジェームズ・レイチェルズとスチュアート・レイチェルズの『The Elements of Moral Philosophy』は、倫理学の主要なアプローチを章ごとに紹介し、事例で検証する。ラス・シェイファー=ランドーの『The Fundamentals of Ethics』は、善き生の理論、正しい行為の理論、メタ倫理学を扱い、論証を一歩ずつ再構成する。ミルの『功利主義』とカントの『道徳形而上学の基礎づけ』は、ウィリアムズの紹介文が標的として挙げる二つの理論の古典的な表明である。

ウィリアムズは、これらへの応答として読むのがよい。教科書による概観と二つの原典の後に読めば、体系的理論に懐疑的な立場がそれらに何を言うかが分かる。

本書の使い方

カント倫理学や功利主義を含む主要な倫理理論を知っている、上級の学部生や大学院生に向く。

進め方の例:まず序文と第1章を読む。問いと方法が述べられているからである。次に、道徳理論を論じる第5章と第6章を読む。ミルとカントを読み終えたばかりの学生に、もっとも直接に関わるからである。その後、第2–4章の基礎に戻り、第7–9章を言語、知識、相対主義に関する議論としてまとめて読む。第10章は最後に読む。各章を読む際はムーアの注解を並べて参照して理解を確かめ、リアの序文で方向づけを得る。ウィリアムズの論証を、章ごとに、カント主義者や功利主義者の標準的な応答と比べてみるとよい。