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Media/Society: Technology, Industries, Content, and Users(メディア/社会:テクノロジー、産業、コンテンツ、ユーザー) cover

社会学

社会学

Media/Society: Technology, Industries, Content, and Users(メディア/社会:テクノロジー、産業、コンテンツ、ユーザー)

David R. Croteau; William Hoynes; Clayton Childress

英語原題: Media/Society: Technology, Industries, Content, and Users

メディア社会学の本格的な入門教科書で、テクノロジー・産業・コンテンツ・ユーザーがより広い社会構造の中でどう相互作用するかという簡潔なモデルに沿って構成されている。著者らは社会学の研究成果とニュース、娯楽、オンライン・プラットフォームの最新事例を組み合わせており、第8版は従来版より短くなる一方でデータが更新されている。

前提知識: メディア研究の予備知識は不要だが、社会学入門を履修していると役立つ。

難易度レベル
初級
学術レベル
学部
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Croteau, D. R., Hoynes, W., & Childress, C. (2025). Media/Society: Technology, Industries, Content, and Users (8th ed.). SAGE Publications.

章の要約

第8版は6つの部に分かれた10の章からなり、部の名は副題のモデルに従っている。序論、技術、産業、内容、利用者、そして終章である。出版社は、メディアと社会の関係を理解し、従来の通念やメディアの社会的役割についての自分自身の前提を批判的に評価する力を養うための枠組みを提供する本だと説明している。この版は「長さを丁寧に絞り込み」ながら、新しい研究と最新の資料を加えている。各章は結論と討論の問いで終わり、出版社は各章の学習目標を挙げている。以下の要約は目次の節見出しに従う。

第1章:Media/Society in a Digital World(第I部:序論)

冒頭の章は、メディアの重要性、コミュニケーション・メディアのモデル、メディアの社会学が何を含むかを論じる。そのうえで、後の部を組織する本書のメディアと社会的世界のモデルを示し、二つのメディア時代における公民権運動に当てはめる。

第2章:The Evolution of Media Technology(第II部:技術)

この章はメディア技術の歴史を扱い、技術決定論と社会構築主義という二つの立場を対置する。続いて、印刷からテレビ、インターネットへのメディアの形態をたどる。

第3章:The Economics of the Media Industry(第III部:産業)

インターネット時代のメディア企業、所有のパターンの変化、コングロマリット化と統合の帰結、集中の効果、営利のためのマスメディア、広告の影響を検討する。

第4章:Political Influence on Media

メディアと民主主義から始め、アメリカの規制政策が言論の自由から自由市場へと進んだ歩みをたどり、規制に関する国際的な視点を加え、規制論争における競合する利害を論じる。そのうえで所有、内容、アクセスと流通の規制を区別し、非公式の政治的・社会的・経済的圧力で終える。

第5章:Media Organizations and Professionals

経済的・政治的制約の限界、営利のための意思決定(模倣、ヒット、スター)、メディア労働の組織、職業上の役割と専門職の社会化、インターネットや新しいメディア、新しい組織における規範を考察する。

第6章:Media and Ideology(第IV部:内容)

イデオロギーとは何か、その理論的な根を問ったあと、一連の事例を検討する。ニュースメディアと議論の限界、映画・軍隊・男性性、テレビ・人気・イデオロギー、イデオロギー批判としてのラップ音楽、広告と消費文化、オンラインのイデオロギーである。

第7章:Social Inequality and Media Representation

この章は、メディアの内容を「現実」の世界と比べ、内容の意義を考える。そのあと、メディアの内容における人種・民族(包摂、役割、統制)、ジェンダー、階級、性的指向を検討する。

第8章:Audiences and Creators(第V部:利用者)

能動的な受け手(行為主体性と構造のバランス)から始め、意味の解読と社会的位置、メディア利用の社会的文脈、解釈の限界、内容の創作と流通を扱う。

第9章:Media Influence

メディア効果研究から学ぶことを述べたあと、議題を確立した初期の研究、メディア効果を和らげる研究とメディアの影響を際立たせる研究を扱い、続いてメディアの浸透(メディア化)、政治のメディア化、オンラインのメディアの影響に進む。

第10章:Globalization and the Future of Media(第VI部:終章)

最終章はグローバル化とは何かを問い、グローバルなメディア産業、グローバルなメディア内容の解釈、グローバルなメディアの規制、変化の遍在とメディアの未来を扱う。

主要概念

第1〜5章

  • メディアと社会的世界のモデル:第1章で示される本書の組織的な枠組み。
  • 技術決定論と社会構築主義:第2章における技術についての対照的な二つの説明。
  • コングロマリット化と集中:第3章で検討される所有の構造変化。
  • 規制:第4章の政策領域で、所有、内容、アクセスと流通に分けられる。

第6〜10章

  • イデオロギー:第6章の主題とその理論的な根。
  • 能動的な受け手:第8章の出発点で、構造と対比される。
  • メディア化(mediatization):第9章で、政治を含む他の社会領域でメディアが果たす役割の拡大を表す語。
  • メディア効果研究:第9章で検討される研究群。

批判的分析

長所

  • 本をまとめる枠組み。 技術、産業、内容、利用者という構造により、読者は各話題を位置づけ、各部のつながりを見渡せる。出版社が引く教員 Alan Goldenbach と Donna Halper は、メディアを諸プラットフォームの合流点として扱う社会学的な焦点と、動向の明快な説明を評価している。
  • プラットフォームを統合した扱い。 出版社は、メディアを一つずつ切り分けるのではなく、メディア技術と集合的な影響力をあわせて扱う点を強調している。
  • 制約と行為主体性の両方への注目。 出版社は、経済的・政治的制約がメディアをどう形づくり、受け手がどう能動的に意味を構成するかを強調しており、これは第3〜5章と第8章に対応する。
  • 簡潔化と更新。 第8版はより短く、プラットフォームの劣化、ソーシャルメディアの効果、書籍出版の不平等、報道現場の生成AI、メディアの趣味の真正性についての新しい内容を加えた。

短所

  • アメリカ中心の規制の章。 第4章はアメリカの規制政策の変遷をたどり、そのあとで国際的な視点の節を加え、専用のグローバルな章は最後に来る。
  • 社会学的であって実務的ではない。 本書はメディアを分析する社会学的な枠組みであり、メディア制作や個々のメディア形式の技法の手引きではない。
  • 長さの削減。 出版社は全体の長さを大幅に絞ったと述べており、旧版と比べる読者は部分的に詳細が少ないと感じるだろう。何が削られたかは資料からはわからない。

コースにおける位置づけ

メディアと文化のリストの中で、Croteau、Hoynes、Childress は単一の枠組みをもつ本格的な入門教科書である。Pollard と McDougall の Media Studies: The Basics は中心概念と方法への短い入門で、より軽い最初の一歩である。McQuail の Media and Mass Communication Theory はメディア理論の包括的な参考書で、特定の論争についてはずっと重い続編である。

Fuchs の Social Media: A Critical Introduction はソーシャルメディアをシステムとして批判的に見ており、Croteau の産業とオンラインの影響の章と合う。Couldry と Hepp の The Mediated Construction of Reality はメディアが社会的現実をどう構築するかについての理論的著作で、Goffman の The Presentation of Self in Everyday Life は相互行為の古典的研究であり、受け手の章の理解を助ける。

本書の使い方

メディア研究の予備知識は不要で、社会学入門の科目があると役立つ。本書はメディア社会学の授業の中心テキストとして作られている。

進め方の例:まず第1章でモデルを学び、そのあと部の順に読むか、授業の焦点に合わせて選ぶ。第3〜5章はメディア産業と政治の単元、第6〜7章は内容と表象の単元、第8〜9章は受け手と効果の単元に向く。各章末の討論の問いと学習目標で理解を確かめる。利用者の章は、Goffman や McQuail のような一次文献や理論書と組み合わせ、メディア環境の変化は速いので最新の業界データも確認するとよい。