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The Personality Puzzle(パーソナリティ・パズル) cover

心理学

心理学

The Personality Puzzle(パーソナリティ・パズル)

David C. Funder

英語原題: The Personality Puzzle

特性、生物学、精神分析、人間性、比較文化、学習、認知という、個人差を理解するための主要なアプローチを軸に構成したパーソナリティ心理学の教科書。各アプローチを、全体として人間全体を描き出すパズルの1ピースとして扱い、研究法、パーソナリティの測定、各見解を支持・否定する証拠を重視する。

前提知識: 心理学入門。基礎的な研究法と統計学に親しんでいると役立つ。

難易度レベル
中級
学術レベル
学部
personalityindividual differencestrait psychologypersonality assessmentpsychological theories教科書

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Funder, D. C. (2023). The Personality Puzzle (9th ed.). W. W. Norton & Company.

章の要約

第9版は17章からなる。Norton は、ファンダーのアプローチを、研究、パーソナリティ科学、応用についてどう考えるかについて個人的な洞察を与える、成功したストーリーテリングのアプローチだと説明している。また、この版はさまざまなアイデンティティをもつ心理学者の仕事を取り上げるなど、より包摂的になっており、生物学とパーソナリティのつながりを扱う第7章は全面的に改訂されたという。以下の要約は Norton の目次の章題に従っており、目次は題名のみを示している。

第1–3章:The Study of a Person(人の研究);Personality Data and Assessment(パーソナリティのデータと評価);Evaluating Research(研究の評価)

冒頭のまとまりは、人の研究が何を伴うか、利用できるデータの種類と評価の方法、そして研究をどう評価するかを示す。後の章で使われる証拠を判断する準備をさせる。

第4–6章:Persons, Situations, and Personality Judgment(人、状況、パーソナリティの判断);Traits and Types: The Big Five and Beyond(特性とタイプ:ビッグファイブとその先);Personality Stability, Development, and Change(パーソナリティの安定、発達、変化)

まず人と状況の問題と、人がパーソナリティをどう判断するかが置かれ、続いてビッグファイブやその他の特性・タイプの体系、そして時間にわたるパーソナリティの安定、発達、変化が扱われる。

第7–8章:The Anatomy and Physiology of Personality(パーソナリティの解剖学と生理学);Genetics and Evolution: The Inheritance of Personality(遺伝と進化:パーソナリティの継承)

生物学の二つの章:パーソナリティにおける脳と身体(Norton が全面改訂したと述べる章)と、パーソナリティの違いの源としての遺伝と進化。

第9–10章:Basics of Psychoanalysis(精神分析の基礎);Psychoanalysis After Freud: Neo-Freudians, Object Relations, and Current Research(フロイト以後の精神分析:新フロイト派、対象関係論、現在の研究)

精神分析の伝統を二つの章で扱う。一つは基礎、もう一つはその後の展開と現在の研究である。

第11–12章:Humanistic Psychology, Positive Psychology, and the Science of Happiness(人間性心理学、ポジティブ心理学、幸福の科学);Cultural Variation in Experience, Behavior, and Personality(経験、行動、パーソナリティの文化的多様性)

人間性心理学のアプローチがポジティブ心理学と幸福の科学とともに扱われ、続いてパーソナリティの文化的多様性が扱われる。

第13–14章:Personality Processes: Learning, Motivation, Emotion, and Thinking(パーソナリティ過程:学習、動機づけ、感情、思考);The Self: What You Know About You(自己:あなたが自分について知っていること)

第13章は過程(学習、動機づけ、感情、思考)を一つの章にまとめ、第14章は人が自己について知っていることに移る。

第15–17章:Relationships and Business(関係とビジネス);Mental and Physical Health(心身の健康);What Have We Learned?(私たちは何を学んだか)

関係と職場への応用、続いて心身の健康への応用、そしてこの分野がこれまでに明らかにしたことを総括する最終章。

主要概念

第1–6章:方法と特性

  • パーソナリティの評価とデータ:第2章の話題で、人を知るために使われる情報の種類。
  • 人と状況:第4章の題名にある組み合わせで、パーソナリティの判断とともに扱われる。
  • ビッグファイブ:第5章の中心にある特性モデルで、タイプとともに扱われる。
  • 安定、発達、変化:第6章の主題。

第7–12章:生物学的、精神分析的、人間性的、文化的アプローチ

  • パーソナリティの解剖学と生理学:第7章の生物学的な出発点。
  • 遺伝と進化:継承についての第8章の説明。
  • 新フロイト派と対象関係論:第10章の題名に挙げられている。
  • ポジティブ心理学と幸福の科学:第11章の一部。
  • 文化的多様性:第12章の主題。

第13–17章:過程、自己、応用

  • パーソナリティ過程:第13章の学習、動機づけ、感情、思考。
  • 自己:人が自分について知っていること(第14章)。
  • 関係、ビジネス、心身の健康:応用の章。

批判的分析

長所

  • **方法が最初に来る。**人の研究、評価、研究の評価に関する冒頭の三章は、後の章の証拠を判断する道具を読者に与える。Norton は本書を、学生がパーソナリティ科学について批判的に考える助けになるものとして紹介している。
  • **主要なアプローチを巡る構成。**特性とタイプ、生物学、精神分析、人間性心理学とポジティブ心理学、文化、パーソナリティ過程にそれぞれ一章または二章が当てられ、読者は主要なアプローチを順に知ることができる。
  • **応用が本の一部になっている。**第15章と第16章は関係とビジネス、心身の健康に向かい、本書は総括の章で終わる。
  • **この版の対話的な選択肢。**Norton は、各節に Try for Yourself のパーソナリティ評価と Check Your Understanding の問いを備えた Illumine ebook と、適応型ツール InQuizitive を紹介している。出版社はまた、この版がさまざまなアイデンティティをもつ心理学者の仕事を取り入れていると述べている。

短所

  • **見える詳細が限られる。**出版社が示すのは章題だけなので、目次からは章の中で各話題にどれだけの紙幅が割かれているかが分からない。
  • **電子書籍に依存する機能。**Try for Yourself の評価、節末の確認、InQuizitive はデジタル版の一部なので、紙の本だけの読者には含まれない。

コースにおける位置づけ

Funder の本は、Larsen と Buss の Personality Psychology: Domains of Knowledge About Human Nature と並ぶこのコースの二つの主テキストの一つである。Larsen と Buss は6つの知識領域(特性、生物学、内的心理、認知・経験、社会・文化、適応)に沿って20章で構成し、Funder は主要なアプローチを軸に17章で構成する。両者は特性、生物学、精神分析、文化、自己で重なる。Funder には人間性心理学とポジティブ心理学、関係とビジネスの独立した章があり、Larsen と Buss には動機、感情、性・ジェンダーの独立した章がある。

Gaines の Personality Psychology: The Basics と Nettle の Personality: What Makes You the Way You Are は、先に読める短めの入門書である。Matthews、Deary、Whiteman の Personality Traits は特性についての研究に基づく解説で、Funder の第4–6章のあとに自然に続く。Jung の Psychological Types は分析心理学の伝統の一次文献で、内向と外向、および四つの心理機能を導入した本であり、第5章のタイプの議論と第10章のフロイト以後の精神分析に自然に並べて読める。

本書の使い方

学部のパーソナリティ心理学の授業のための本格的な教科書である。まず第1–3章を読む。後の章が、そこで導入されるデータと証拠の考え方に依拠しているからである。そのうえで、特性のまとまり(第4–6章)、生物学の章(第7–8章)、そして授業が重視する精神分析、人間性、文化の章(第9–12章)を読む。

第13–14章の過程と自己が先のアプローチをつなぎ、第15–16章がそれらを応用する。時間が限られる場合は、第1–8章と第13章を中核とし、第9–12章から一章を加えて、第17章で終える。電子書籍の Try for Yourself の評価は、利用できる場合、パーソナリティの測定がどう働くかを知る実際的な方法である。