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読書ガイド
引用
Furnham, A. (2005). The Psychology of Behaviour at Work: The Individual in the Organisation (2nd ed.). Psychology Press.
章の要約
第2版は単著の教科書で、約850ページ、序論と十五の章からなる。出版社は、成功を収めた初版を土台に、組織心理学と組織行動への入門として位置づけ、各章末の要約と結びの所見、主要な研究、人的資源への応用、異文化の問題を扱う話題別の節を備えると説明している。以下の章題は出版社の目次に従い、説明は題名と公表された紹介から確認できる範囲にとどめる。
序論/組織心理学の歴史と仕事の心理学の研究
本書は序論と、この分野の歴史を扱う章で始まる。初版の評者スーザン・ミラーは Times Higher Education で、序論を長いものと述べた。
職業選択、組織の選抜と社会化/パーソナリティと個人差/仕事に関する態度、価値観、知覚
これらの章は、個人が職業を選び入っていくところから、人々が職場に持ち込む特性や信念までを追う。
仕事の動機づけと満足/職場のストレス
仕事の心理学の古典的な二つの話題である。初版の評者は、動機づけの扱いを新鮮で包括的かつ批判的だと見た。
組織における協力、権力、倫理的行動/職場での学習と訓練/集団力学/意思決定/リーダーシップ
本書の中ほどは、個人から相互作用とマネジメントへ移る。協力と権力、学習と訓練、集団、意思決定、リーダーシップである。初版の評者は、協力・権力・倫理的行動の章の倫理に関する部分が五ページに満たず、簡略すぎると判断した。
職場の文化/組織の構造、変革、開発
初版の書評によれば、文化は容易に管理できるものではなく問題をはらむ概念として扱われ、組織風土の議論も含まれる。次の章は構造、変革、開発を取り上げる。
海外で働く/仕事の未来
1998年の初版の書評は海外勤務の章を挙げておらず、この章は後の追加であることを示唆する。最終章は、組織心理学の研究と仕事そのものの未来についての予測を述べる。
主要概念
個人の基礎
- 職業選択と選抜:人がどのように仕事を選び、選ばれるか。
- パーソナリティと個人差:職場の行動を形づくる特性。
- 態度、価値観、知覚:人々が職場に持ち込む信念。
職場の過程
- 動機づけと満足:なぜ人は働き、いつ満足するか。
- 職場のストレス:目次が独立した章を与えている話題。
- 集団力学、意思決定、リーダーシップ:人がどう協働し、どう率いられるか。
組織の文脈
- 文化と風土:仕事の共有された環境。
- 構造、変革、開発:組織がどう編成され、変わるか。
- 海外で働く:仕事の異文化的な問題。
批判的分析
長所
- 一人の声による幅広さ。 個人、集団、組織の水準を単著で扱う。Nursing Standard(2005年11月)のロジャー・ワトソンは、複数著者の本が多い時代にこうした「これほどの規模と密度」の単著を見るのは喜ばしいと評した。
- 研究に対して批判的。 初版を評した Times Higher Education の書評は、ファーナムが研究の弱点を指摘しつつ、学生には有益な洞察を、管理者には実践的な助けを救い出していると述べ、文化の章を複雑な分野の妥当な要約と評した。
- 応用的な節を内蔵。 出版社は、各章の要約に加え、主要な研究、人的資源への応用、異文化の問題を扱う話題別の節を強調している。
- 主要な研究者の推薦。 キャリー・クーパーは、新版を組織行動と心理学の学生にとって「必携」と呼んだ。
短所
- 非常に長い。 約850ページで一つの科目では扱いきれず、授業では章を選ぶ必要がある。
- 章末の節にむらがある。 初版の書評は、研究、人的資源、異文化のボックスが奇妙な寄せ集めで、一部は違う章に付けられていると見た。これらは任意の追加物として扱い、第2版で改善されたかを確かめること。
- 倫理の扱いが簡略。 同じ評者は倫理の部分が短すぎると考えた。第2版の目次でも、倫理は協力と権力と同じ章にまとめられている。
コースにおける位置づけ
組織心理学の中で、本書は広い入門書のうち心理学を軸にした総合教科書である。ファインマン、ガブリエル、シムズの Organizing and Organizations はより会話的で批判的な道をとり、スペクターの Industrial and Organisational Psychology はこの分野の科学と実践を扱う。チミエル、フラッカローリ、スヴェルケの Introduction to Work and Organizational Psychology とOpenStaxの Organizational Behavior は、より取り付きやすい最初のテキストである。シャインの Organisational Psychology(1988)は、この分野の創始者の一人による以前のテキストである。
入門書のあとにファーナムを参考書として使い、深く学ぶには、変革ならドーソンとアンドリオプロス、文化とリーダーシップならシャインとシャイン、あるいはハスラムの社会的アイデンティティの本のような専門書へ進むとよい。
本書の使い方
本書は、仕事と組織の心理学を学ぶ学生、経営学や組織行動を学ぶ学生、人的資源の管理者に向けたものである。専門的な前提条件は示されていない。
分量が多いので、選んで読む計画を立てる。基本の道筋は、序論と歴史、続いてパーソナリティ、態度、動機づけ、ストレス、リーダーシップである。意思決定、集団、文化は必要に応じて加え、「海外で働く」と「仕事の未来」は任意とする。各章の要約を最初に地図として読み、研究のボックスを短い事例として使い、初版への批判は自分の判断のための手がかりとして心に留めておく。
