01 / 読書ガイド
読書ガイド
引用
Schein, E. H. (1980). Organizational Psychology (3rd ed.). Prentice-Hall.(本サイトは1988年の刷、ISBN 0136411924を掲げています。)
章の要約
第3版はコンパクトな本で、このISBNの1988年のPrentice-Hall書誌には xiv + 274 ページと記されています。出版社の目次には18の見出しがあり、五つのまとまりに分かれます。個人から始まり、動機づけ、リーダーシップ、集団を経て、組織全体へと進みます。以下のまとまりはその順序に従い、見出しは目次のとおりに引用しています。
The Individual and the Organization: The Field of Organizational Psychology
最初のまとまりには「The Field of Organizational Psychology」と「Human Problems in Organizations」の二つの見出しがあります。この分野を定義し、組織が直面する人間の問題の種類を示して、以降の枠組みを与えます。
Motivation and Assumptions About Human Nature
このまとまりは四つの見出しからなります。「Human Nature: Why Is It Elusive?」「Managerial Assumptions About Human Nature」「A Developmental and Situational View of Motivation」「The Complexity of Human Nature」です。この並びは、人間の本性を記述することの難しさから出発し、管理者が置く前提を検討し、発達的で状況にも依存する動機づけの見方に至り、人間の複雑さの提示で終わる議論を思わせます。
Leadership and Participation
見出しは二つ、「Why Is It Difficult to Analyze Leadership?」と「Theories of Leadership and Participation」です。前者はリーダーシップを分析する難しさを提起し、後者はリーダーシップと意思決定への参加の理論を概観します。
Groups in Organizations
見出しは二つ、「The Structure and Functions of Groups」と「Intergroup Problems in Organizations」です。前者は集団を固有の構造と機能をもつ単位として扱い、後者は集団間に生じる困難に移ります。
Organization Structure and Dynamics
本書は三つの見出しで終わります。「The Organization as a Complex, Open System」「The Organization as a Dynamic, Developing System」「Increasing Organizational Effectiveness」です。組織はまず開放系として、次に時間とともに発展するものとして扱われ、最後の見出しは有効性を高める方法に向かいます。
主要概念
個人と動機づけ
- 組織における人間の問題:組織で働く人々から生じる困難。
- 人間の本性についての管理者の前提:管理者が人間について抱く信念で、独立した見出しで検討される。
- 動機づけの発達的・状況的な見方:動機づけを、人の発達と状況に依存するものとして捉える見方。
- 人間の本性の複雑さ:動機づけの一連の見出しの締めくくりの論点。
リーダーシップ、集団、組織
- リーダーシップと参加:リーダーがどう働き、成員がどう参加するかについての理論。
- 集団間の問題:集団の間に生じる困難。
- 開放系:環境と交換を行うものとして見た組織。
- 動的で発展するシステム:時間とともに変化するものとして見た組織。
- 組織の有効性:本書の最後の主題。
批判的分析
長所
- 個人から組織への明確な流れ。 五つのまとまりは、個人、リーダーシップ、集団、組織全体へと進むので、一つの流れとして読めます。
- 簡潔な扱い。 xiv + 274 ページで、この分野への短い入口であり、他の授業の読書と並行して数週間で通読できる分量です。
- 見出しに明示された問い。 「Why Is It Elusive?」「Why Is It Difficult to Analyze Leadership?」など、多くの見出しが、理論を概観する前に問題を提起する本の進め方を示しています。
短所
- 年代。 第3版は1980年頃に出版されました。組織文化など、その後の分野の展開は目次に含まれません(組織文化はScheinが後に別の本で展開しています)。
- 高い水準の目次。 見出しは方法ではなく話題を表しており、研究方法、測定、選抜や訓練を求める読者はそれらの名前を目次に見つけられません。
- 版の不確かさ。 本サイトは1988年としていますが、出版社の書誌はこの版を1979~80年頃としています。ページ番号を引用する前に刷を確認してください。
コースにおける位置づけ
Edgar Scheinによる古い簡潔な概説で、主要な話題への歴史的・概念的な入門として使うのが最適です。Spectorの『Industrial and Organisational Psychology』とChmiel、Fraccaroli、Sverkeの入門書は現代の幅広い教科書で、Furnhamの『The Psychology of Behaviour at Work』は職場の個人に焦点を当てます。OpenStaxの『Organizational Behavior』は無料の現代的な入門書です。
その後の展開については、ScheinとScheinの『Organizational Culture and Leadership』が、著者自身による組織文化の後の著作です。Morganの『Images of Organisation』、Weickの意味形成に関する二冊、Haslamの社会的アイデンティティ・アプローチは、より専門的な視点を与えます。それらは本書の後に、あるいは本書の古さを補うものとして並行して読んでください。一冊だけ選ぶ学生は、網羅性のために現代の教科書を、分野の中心的な問いの形のために本書を選ぶとよいでしょう。
本書の使い方
本書は、短く構成された概説を求める組織心理学の初学者や、Scheinの後の本の背景を知りたい読者に向いています。前提は挙げられていませんが、基礎的な心理学の知識があると役立ちます。
実践的な進め方は次のとおりです。
- 最初に 最初のまとまり(「The Field of Organizational Psychology」と「Human Problems in Organizations」)を読みます。以降の枠組みを示し、時間が少なくても丁寧に読む価値があります。
- 中核: 動機づけのまとまりを順に読みます。四つの見出しは連続した流れをなします。続いてリーダーシップのまとまりを読みます。
- 続けて 集団についての二つの見出し、最後に系としての組織についての三つの見出しを読み、有効性の向上で終えます。
- 時間がないときの選択: 最初のまとまり、「Managerial Assumptions About Human Nature」「Theories of Leadership and Participation」「The Structure and Functions of Groups」「Increasing Organizational Effectiveness」を読めば、本書の概略がわかります。
- 並行して: 研究の証拠と方法には現代の教科書を、組織文化にはScheinの後の本を使い、上の見出しを、新しい資料で調べる話題のチェックリストとして扱ってください。
