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American Politics: A Very Short Introduction(アメリカ政治――ベリー・ショート・イントロダクション) cover

政治学

政治学

American Politics: A Very Short Introduction(アメリカ政治――ベリー・ショート・イントロダクション)

Richard M. Valelly

英語原題: American Politics: A Very Short Introduction

アメリカの政治システムがどのように機能し、どのようにして現在の姿になったのかを公平な立場から説明するコンパクトな入門書。リチャード・ヴァレリーはアメリカ民主主義の主要な制度と過程を、その歴史的起源と発展に重点を置いて説明し、大統領職の変化と世論の位置づけについて独自の分析を示す。

前提知識: 政治学やアメリカ史を学んだ経験は必要ない。

難易度レベル
初級
学術レベル
学部
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Valelly, R. M. (2013). American Politics: A Very Short Introduction. Oxford University Press.

章の要約

本書は「Very Short Introductions」シリーズの一冊で、約150ページのポケットサイズ、全10章に参考文献、読書案内、索引が付く。出版社によれば、アメリカ民主主義の主要な要素を公平に概観し、それらがどう機能するか、歴史的にどこから来たか、どのように現在の形に発展してきたかに重点を置いている。また、大統領制の発展についての著者自身の分析と、世論調査が政治的意思決定と有権者の代表に及ぼす影響を扱う章があるとも述べる。章題は、主要な制度を順に取り上げ、次に世論と政党に進み、経済で終わる。

第1章:アメリカ民主主義の要素

枠組みを示す章。出版社によれば、本書はアメリカの政治制度を常に「進行中の作品」とみなし、18世紀の憲法の枠組みの中で動きつつ、それを絶えず更新するものとして描く。本章はその制度の基本要素を示す。

第2章:大統領制

著者独自の分析が現れる章。出版社は、大統領制がどう発展してきたかについての独自の論述を特に挙げている。

第3章:議会とその二院制

立法部とその二院。出版社の説明は、二院制の議会と議事妨害(フィリバスター)の位置づけを扱う話題として挙げている。

第4章:立法・行政の過程

題名どおり、議会と行政府が法の制定でどう相互作用するか。二つの府を扱った章に続き、両者を結びつける。

第5章:連邦最高裁判所

司法部。出版社は連邦最高裁判所の役割を扱う話題に挙げている。

第6章:官僚制

行政国家。説明が挙げる政治制度の側面の一つである。

第7章:世論

出版社は、この章が世論調査が政治的意思決定と有権者の代表に及ぼす影響を扱うと説明している。

第8章:政党と民主的選択

政党と有権者が持つ選択肢。説明は政党と民主的選択を話題に挙げている。

第9章:党派性の復活

政党間競争の強化。出版社の説明は「党派性の復活」を話題として挙げるが、それ以上の詳細は示していないので、この章は第8章とあわせて読むのがよい。

第10章:政治経済

出版社は政治経済を本書が扱う制度の一部として挙げ、拡大する所得格差と代表性の欠落が抗議と公的な議論を生んでいる点を扱うと述べる。Open Library の目録記録はこの章の題を「Politics in the new gilded age」としており、章題は資料や刷によって異なる可能性がある。

主要概念

第1〜2章:民主主義と大統領制

  • 進行中の制度:アメリカ政治は18世紀の憲法の枠組みを絶えず更新しているという出版社の枠組み。
  • 大統領制の発展:本書独自の分析。

第3〜6章:諸制度

  • 二院制とフィリバスター:説明で議会とともに挙げられる。
  • 立法・行政の過程:府の間で法がどう作られるか。
  • 連邦最高裁判所と官僚制:制度の司法部分と行政部分。

第7〜10章:世論、政党、経済

  • 世論と世論調査:意思決定と代表性への影響。
  • 政党と民主的選択:政党が選択をどう構造化するか。
  • 党派性の復活:党派対立の強まり。
  • 政治経済と不平等:代表性の欠落と所得格差。

批判的分析

長所

  • 運用だけでなく由来も。 出版社は、各要素を現在の規則だけでなく歴史的な由来と発展を通じて説明することを強調しており、読者は制度がなぜ現在の形なのかを理解できる。
  • 短く整然としている。 約150ページに10の短い章が、わかりやすい順序で制度を通り、復習にも使いやすい。
  • 著者自身の論。 Valelly は大統領制についての独自の分析と世論調査の章を提示しており、本書は制度のカタログにとどまらない。
  • 公平さをめざす。 出版社はアメリカ民主主義の評価を均衡がとれ思慮深いものと形容しており、出版社のページには、よく書かれていて、アメリカ政府の歴史についていくつかの基本的事実と現代政治の簡単な議論を求める一般の読者に役立つとする Political Studies Review の評が引用されている。

短所

  • 設計上、簡略。 出版社が引く Political Studies Review の評は、基本的な事実を求める一般読者向けの本であることを示している。この分量では、憲法、選挙、連邦制、公民権を教科書のように詳述することはできず、連邦制、選挙、利益団体の独立した章は目次にもない。
  • 2013年時点の断面。 その後のアメリカ政治の展開より前のものなので、現状を知りたい読者には他の資料が必要になる。
  • 出版社の記述に基づく。 ここでの評価は出版社の説明、目次、引用された書評一件に基づいており、本文と照合したものではない。

コースにおける位置づけ

アメリカ政治の書目の中で最も短く総論的なものである。OpenStax の American Government は無料の本格的な入門教科書で、憲法の基礎、制度、政治過程を扱い、ポケットサイズの本が収めきれない部分を補う。ほかの二つの教科書は、それぞれ一つの考えを軸にアメリカ政治を整理する。The Logic of American Politics は制度を集合行為問題の解決策として捉え、We the People は参加と、ジェンダー、階級、人種、民族の影響を強調する。

Mayhew の Congress: The Electoral Connection と Aldrich の Why Parties? A Second Look は学術書で、それぞれ再選を求める存在としての議員と、政党の合理的選択論的な起源を扱う。Valelly の第3章と第8章の主題に関わり、概観の後に読むのがよい。まず Valelly を読み、次に本格的な教科書を選ぶのが妥当な順序である。

本書の使い方

本書は、アメリカ政治がどう動いているかを手早く、公平に見渡したい読者、たとえばアメリカ政治の授業を始める学生や、ニュースを追う一般読者に向く。政治やアメリカ史の予備知識は不要である。

実際的な進め方は次のとおり。

  • 一度に2章ずつ。 1週間で読める。第1章が全体の枠組みを与えるので、最初に読む。
  • 中核。 大統領、議会、立法・行政の過程、最高裁を扱う第2〜5章が、働いている制度を示す。第7〜9章が世論と政党を加える。
  • 選択。 官僚制と政治経済の第6章と第10章は、政策や不平等を扱う授業の単元と合わせて読める。
  • 併読の仕方。 各章を読み終えるごとに、その話題が時間とともにどう変わったかを短く書き留め、本格的な教科書の対応する章と比べる。関心のある制度については、本書の読書案内からより深い資料を探す。