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Metaphysics: A Very Short Introduction(形而上学――ベリー・ショート・イントロダクション) cover

哲学

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Metaphysics: A Very Short Introduction(形而上学――ベリー・ショート・イントロダクション)

Stephen Mumford

英語原題: Metaphysics: A Very Short Introduction

身の回りの物についての一見単純な問いを連ねることで形而上学に迫る、短い入門書。スティーヴン・マンフォードは、机とは何か、何かが変化するとき何が起きているのかと問うことが、この分野の中心的な論争にそのまま通じることを示し、対立する答えを専門的な道具立てなしに平易で生き生きとした文章で説明する。

前提知識: 哲学を学んだ経験は前提としない。

難易度レベル
初級
学術レベル
学部
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Mumford, S. (2012). Metaphysics: A Very Short Introduction. Oxford University Press.

章の要約

本書の本文は約110頁で、2頁の序論、各10〜11頁の10章、読書案内(「次に何を読むべきか」)、索引からなる。どの章の題も、テーブル、円、変化、人格といった身近なものについての素朴な問いになっている。序論は本書の独特な構成を説明する。多くの入門書は、形而上学とは何か、その真理はどう知られるのかという問いから始めるが、この問いは最も難しく論争的な問いの一つなので、マムフォードは本書を「逆向きに」書き、まず形而上学を実践し、それが何であるかという問いは最終章に回す。出版社は、扱う話題を実体、性質、変化、原因、可能性、時間、人格の同一性、無、創発主義としている。

序論:序論とは何か

形而上学は、倫理学、論理学、認識論と並ぶ哲学の伝統的な四分野の一つとして紹介され、神秘的なもの、宗教的なもの、形而上詩人といった一般的な連想から区別される。ねらいは、哲学者が実際にこの分野をどう理解し実践しているかを初学者に示すことである。

第1章:テーブルとは何か

冒頭の章は、個物であるとはどういうことかを問う。テーブルは性質をもつが、それらの性質と同一でもなければ、それらに還元されることもない。性質のいくつかが変わっても同じテーブルであり続けるからである。この章は質的な変化と数的な同一性を区別し、個別性は実在の還元不可能な特徴であると結論する。

第2章:円とは何か

円いものに共通するものは何か。マムフォードは、性質は別の領域に存在するというプラトンの見解、すべては個物であるとする唯名論(類似を扱えず無限後退に陥ると論じられる)、そして円さは世界の実在的な特徴だがその事例のうちにのみ存在するというアリストテレスの内在的実在論を示す。

第3章:全体は部分の総和にすぎないのか

携帯電話と石の山との対比を用いて、この章は統合された全体(実体)と単なる寄せ集めを区別する。電話は、着信を受けるといった、どの部分にもできないことができる。この章は、部分が全体の働きをすべて説明するという還元主義と、全体は部分の総和以上のものだという創発主義とを比較検討する。

第4章:変化とは何か

出来事と過程が区別され、変化は性質の獲得や喪失、存在の開始や終了、一つの性質の内部での変動として分析される。この章は、一つの主体が異なる時点で両立しない性質をもつという持続主義(エンデュランティズム)と、ものには時間的部分があるという延続主義(パーデュランティズム)を対比し、過程が連続的で統合されているように見えるとき、そうした部分がどうつながるのかという問題を提起する。

第5章:原因とは何か

因果がなければ何ものも他の何ものにも影響を与えないので、因果は重要である。マムフォードは反事実的依存説と、ランダム化比較試験のような方法による因果主張の検証を取り上げ、中心的な対立を、原因は本当に結果を生み出すのか、それとも実在的な結びつきのない出来事のパターンがあるだけなのか、という点に見いだす。

第6章:時間はどのように過ぎるのか

この章は、変化なしに時間がありうるかを問い、二つのモデルを示す。一つは時間の経過を過去性、現在性、そしておそらく未来性という性質によって説明するもの、もう一つは出来事が時間的な順序関係に立つだけとみなすものである。最後に、時間は一本の直線なのか、有限なのかという未解決の問いで終わる。

第7章:人格とは何か

人格をテーブルとは異なる種類の個物にしているものは何か。この章は、記憶あるいは心理的連続性が人格の同一性をなすというロックの見解、心は死後も存続しうる分離可能な魂だというデカルトの見解、そして身体的連続性を検討し、答えは魂の存在を信じるかどうかに左右されるかもしれないと指摘する。

第8章:何が可能なのか

可能性とは物なのか、それとも思考がつくりだしたものにすぎないのか。二つの説明が比較される。あらゆる可能性はどこか別の世界で現実であるという可能世界説と、可能性には、それらが組み合わされればその可能性を構成するような個物と性質が存在すれば十分だというデイヴィッド・アームストロングの組み合わせ説である。

第9章:無は何かであるのか

不在や無について、哲学者の意見は大きく分かれている。この章は、ものには肯定的な性質だけでなく否定的な性質もあるのかを問い、否定的真理を説明するために否定的事実を認めたバートランド・ラッセルの立場を論じ、実在はすべて肯定的であり、無は「すべて頭の中にある」という見解と対比する。

第10章:形而上学とは何か

他の本が最初に掲げる問いに、マムフォードは最後になって答える。形而上学は実在の根本的な本性を理解しようとする。科学が発見する個々の真理を整理・体系化し、その一般的な特徴を記述するのである。科学の理論が観察によって検証されるのに対し、形而上学の理論は推論によって受け入れられたり退けられたりする。

主要概念

序論と第1–3章:個物、性質、部分

  • 数的同一性と質的同一性:ものは性質を変えながらも、一つの同じものであり続けうる。
  • 性質についての唯名論と実在論:存在するのは個物だけか、それとも性質は実在するのか。実在するなら、別の領域に(プラトン)か、事例のうちに(アリストテレス)か。
  • 実体と寄せ集め:固有の能力をもつ統合された全体と、部分の単なる集まり。
  • 還元主義と創発主義:部分が全体を完全に説明するかどうか。

第4–6章:変化、原因、時間

  • 持続主義と延続主義:ものは全体として時間を通じて存続するのか、それとも時間的部分をもつのか。
  • 反事実的依存:原因が起こらなかったなら、結果も起こらなかったであろうという関係。
  • 時間の二つのモデル:過去性・現在性・未来性という性質による時間の経過か、出来事の単なる順序か。

第7–10章:人格、可能性、無、形而上学

  • 心理的連続性と身体的連続性:時間を通じた人格の同一性をめぐる対立する基準。
  • 可能世界と組み合わせ説:可能性を別の世界とみなすか、現実の個物と性質の組み替えとみなすか。
  • 否定的事実:ラッセルのように、否定的真理を真にするために一部の哲学者が認める不在の事実。
  • 形而上学と科学:形而上学は科学的真理を一般化し、観察ではなく推論によって進む。

批判的分析

長所

  • 身近なものから始める。 各章は身近なものについての一見素朴な問いで始まり、テーブル、電話、石の山といった例が抽象的な区別を具体的にする。『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション・サプリメント』は、本書は専門用語を使わずに厳密さと複雑さを保っていると評した。
  • 定義する前に実践する。 形而上学とは何かという問いを最終章に回しているので、読者はこの分野で最も論争的な方法論上の問いに向き合う前に、すでに形而上学を実践しており、最後の議論についていきやすい。
  • 小さな紙幅で広い範囲。 性質や部分から可能性や不在まで、十の中心的な話題がそれぞれ簡潔で自己完結した章で扱われる。
  • 明確な対立軸。 ほとんどの章が対立する二つの立場(唯名論と実在論、還元主義と創発主義、持続主義と延続主義、因果についての産出説と規則性説)を軸に構成されており、学生にとって使いやすい見取り図になる。

短所

  • 非常に短い扱い。 一つの話題に約10頁なので、主要な立場とそれぞれへの中心的な反論を示す余地しかなく、議論は展開されるというより素描される。
  • 分析哲学に焦点。 本書は分析哲学の伝統で実践される形而上学を紹介しており、他の伝統やこの分野の歴史をそれ自体として概観することはない。
  • 扱われない話題。 自由意志、神、実在論と反実在論の論争には章がないので、それらを扱うコースでは別の文献が必要になる。

コースにおける位置づけ

形而上学のコースのなかで、本書は入門書のうち最も軽く、最初の概観として最も役に立つ。アール・コニーとセオドア・サイダーの『Riddles of Existence』も初学者向けで、パズルを軸に構成されており、宿命論、自由意志、神のようにマムフォードが扱わない話題も含む。マイケル・ルークスとトーマス・クリスプの『Metaphysics: A Contemporary Introduction』は章ごとの概要と解題つき読書案内を備えた体系的な教科書であり、ピーター・ヴァン・インワーゲンの『Metaphysics』は世界全体をめぐる大きな問いについて明確な立場を論じる。マムフォードの各章で問いになじんだら、どちらも自然な次の一歩となる。

特定の章は上級の文献への準備にもなる。可能世界と組み合わせ説を比較する第8章は、可能世界説を全面的に擁護するデイヴィッド・ルイスの『On the Plurality of Worlds』や、必然性と名前を論じるソール・クリプキの『Naming and Necessity』のためのふさわしい背景知識となる。

本書の使い方

哲学の予備知識は不要である。本書の構成を説明しているので、まず短い序論を読み、それから章を順に読むとよい。全体は一週間で読める。各章は、同じ話題を扱うゼミの前に単独で読むこともできる。普遍者の前に第2章、持続の前に第4章、因果の前に第5章、人格の同一性の前に第7章である。たいていのコースでは第1、2、5、8章が中核となる。第9章は任意だが、それまでの章の方法を風変わりな問いに応用できるかを試すよい機会になる。

各章について、冒頭の問い、対立する答え、それぞれに対する最も強い反論を書き出し、どちらがより説得的かを判断しよう。第10章は意図されたとおり最後に読み、そこでの形而上学の説明が、それまでの章で実際に行われたことに合っているかを確かめるとよい。巻末の読書案内を使って、さらに追究したい話題について次に読む本を選ぼう。