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EU Law: Text, Cases, and Materials(EU法:テキスト・判例・資料) cover

法学

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EU Law: Text, Cases, and Materials(EU法:テキスト・判例・資料)

Paul Craig; Gráinne de Búrca

英語原題: EU Law: Text, Cases, and Materials

欧州連合法を扱うテキスト・判例・資料形式の教科書です。条約規定、立法、欧州司法裁判所の判決、学術文献からの抜粋を分析的な解説で結び、機関と立法過程、法秩序の憲法的原理、司法的保護、域内市場の自由、競争法、EUの対外関係と人権の側面を扱います。

前提知識: 公法または憲法の最初の科目を履修していると役立ちますが、EU法の予備知識は不要です。

難易度レベル
中級
学術レベル
学部
eu laweuropean unioninstitutionsfree movementinternal market教科書

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Craig, P., & de Búrca, G. (2024). EU Law: Text, Cases, and Materials (8th ed.). Oxford University Press.

章の要約

約1,200ページ、全31章の判例・資料集形式の書物。各主題は、条約の規定、立法、欧州連合司法裁判所の判決、学説からの抜粋と結びつけられた著者の解説によって提示される。ここで扱うのはEU版(ISBN 9780198915522)で、出版社は、英国でEU法を学ぶ読者向けには別の英国版があると述べている。章は五つの大きなまとまりに分かれる。

第1~7章:統合、機関、立法

第1章は欧州統合の展開を扱う。第2章 Membership: Entry, Obligations and Exit はこの版で改訂された章で、加盟国の義務と脱退に加え、加盟(参入)も含むようになった。第3章は機関、第4章は権限を扱う。第5章は法的手段と規範の階層。第6章と第7章は立法と意思決定、および立法・意思決定・民主主義を扱い、出版社によれば、EUにおけるガバナンスと民主主義をより十分に扱えるよう調整された。

第8~12章:法秩序と国内法との関係

EU法の性質と効果(直接効果とその先)、EU法の適用と国内裁判所における救済、EU法と国内法の関係(優越性を含む)、EUの国際関係法、EUにおける人権。

第13~17章:執行と司法的保護

加盟国に対する執行手続、先決裁定、適法性審査(出訴資格と審査理由の2章)、損害賠償訴訟と金銭請求。

第18~26章:単一市場、市民権、経済通貨同盟

単一市場(第18章)、物の自由移動(関税・課徴金・租税、次いで数量制限の2章)、資本の自由移動(第21章。出版社によれば、この版で独立して拡充された)、労働者の自由移動、開業の自由とサービス提供の自由、EU市民権、性別・人種・障害・宗教または信条・年齢を理由とする平等待遇と無差別、そしてこの版で拡充された経済通貨同盟。

第27~31章:刑事法、競争法、国家

EU刑事法にかかわる自由・安全・司法の領域(第27章)、競争法(101条、102条、合併の3章、第28~30章)、国家と共同市場(第31章。国家補助を含む)。

主要概念

第1~12章:憲法的原則

  • 権限と規範の階層:EUの権限と、その法的手段の序列。
  • 直接効果と優越性:EU法が加盟国の法体系の内部でどう作用するか。
  • 国内裁判所での救済:EU法上の権利を保護するために国内裁判所に課される義務。
  • EUにおける人権:基本権が法秩序の中で占める位置。

第13~17章:司法的保護

  • 先決裁定:国内裁判所と司法裁判所の間の付託手続。
  • 適法性審査:EUの裁判所への出訴資格と審査理由。
  • 損害賠償と金銭請求:責任と返還。

第18~31章:実体法

  • 四つの自由:物、資本、労働者、開業、サービス。
  • 市民権と無差別:EU市民の地位に伴う権利と平等待遇の事由。
  • 競争法:101条、102条、企業結合規制。
  • 国家補助と共同市場:国家の介入に対する規制。

批判的分析

長所

  • 判例・資料集形式:解説に判決、条約規定、立法、学術的著作の抜粋が組み合わされており、一次資料が本書の中にある。出版社は、主要な判例と資料の抜粋を収録していると述べている。
  • 主題全体の網羅:31章は、機関と憲法的原則から、司法的保護、域内市場の自由、市民権、平等待遇、経済通貨同盟、刑事法、競争法まで及び、講義全体を通じて一冊で使える。
  • 筋の通った構成:法秩序から執行へ、次に実体法へと進む。域内市場の各自由と競争法の各分野に独立した章がある。
  • 2024年の改訂:出版社は、加盟に関する章の改訂、立法・意思決定・民主主義の章の調整、資本の自由移動と経済通貨同盟の独立した拡充、権限、先決裁定、国家補助、人権、市民権、競争、直接効果、開業、国際関係に関する新しい判例の追加を挙げている。

短所

  • 分量:約1,200ページあり、一つの講義で使い切れる範囲を超える。講義ごとに章を選ぶ必要がある。
  • 版の違い:EU版と英国版が別に刊行されているため、講義がどちらを想定しているか確認する必要がある。
  • 古くなりやすい:EUの判例と立法は変化が速いため、新しい展開には別の資料が必要である。

コースにおける位置づけ

EU法の一覧における、判例・資料集形式の主要な書物である。Foster の EU Law Directions は初めてこの科目に触れる学生向けの入門教科書、Horspool、Humphreys、Wells-Greco の European Union Law は自己テスト問題を備えた簡潔なコア・テキスト、Barnard と Peers の European Union Law は専門の寄稿者による編著の教科書、Schütze の European Union Law は図を用いる三部構成の単著である。Lenaerts と Van Nuffel の EU Constitutional Law は、EUの憲法・制度法に関する体系書である。

Craig と de Búrca は、判決の要約だけでなく判決そのものを読みたい学生に向いており、最初の通読には、より短い教科書と組み合わせることができる。

本書の使い方

EU法の予備知識は前提とされていないが、公法または憲法の入門的な講義を受けていると役に立つ。包括的な教科書を必要とする学部生と大学院生に向いている。

実践的な進め方は次のとおり。

  • 多くの講義の中核:第1~5章(統合、加盟、機関、権限、法的手段)、第8~10章(直接効果、救済、優越性)、第14章(先決裁定)、および物、労働者、開業、サービスの章。
  • 主題別:司法審査と責任は第15~17章、市民権は第24章、競争法と国家補助は第28~31章。
  • 任意:国際関係法の第11章、資本と経済通貨同盟の第21章と第26章、EU刑事法の第27章。
  • 解説だけでなく、抜粋された判例を読むこと。抜粋は裁判所の推論を示している。