01 / 読書ガイド
読書ガイド
引用
Regan, T. (2001). Defending Animal Rights. University of Illinois Press.
章の要約
本書は9編のエッセイを収めた比較的小さな論集で、参考文献と索引を含めて約180ページである。出版社の紹介は、これらのエッセイが過去10年間の動物の権利と人間の権利についての著者の考えを反映していると述べている。リーガンは、動物の搾取の廃止を望む立場、苦痛を最小限にするよう搾取を改革しようとする立場、現状を維持しようとする立場を示し、非人間動物との関わりにおいて人間の自由を制限する道徳的根拠を検討する。動物の権利運動を、19世紀の奴隷制廃止運動や同性愛者の闘いなど他の社会運動と比較し、ディープ・エコロジーとエコフェミニズムからの権利論への挑戦を取り上げ、雇用主が動物を研究に用いている動物の権利の擁護者が直面するジレンマに対処している。
第1章:倫理理論と動物
冒頭のエッセイは動物の問題を倫理理論の中に位置づける。出版社による本書の紹介は、動物の搾取の廃止、苦痛を減らすための改革、現状維持という三つの立場から始まっており、本書の議論もこの章から始まる。
第2–3章:動物解放:名前に何があるのか/『動物の権利の擁護』:10年を経て
権利論の語彙と先行する議論についての二つのエッセイ。前者は「動物解放」というラベルが何を表すのかを問い、後者は10年を経て、リーガンの1983年の著書 The Case for Animal Rights に立ち返る。
第4–6章:人権を地図に描く/人間をその場所に置く/抵抗のパターン
中間のエッセイは権利論をより広い文脈に置く。出版社は、本書が動物の権利を歴史的文脈に置き、動物の権利運動を19世紀の奴隷制廃止運動や同性愛者の闘いと比較し、人間の目的のための動物利用に対するディープ・エコロジーとエコフェミニズムからの挑戦を取り上げていると述べている。
第7章:動物の権利をめぐる暴力を理解する
動物の権利運動に関連する暴力についてのエッセイ。
第8–9章:象牙の塔は牢獄であってはならない/仕事、偽善、誠実さ
最後の二編は、動物を利用する組織で働く個人の立場に向かう。出版社は、本書が雇用主が動物を研究に用いている動物の権利の擁護者の倫理的ジレンマを扱っていると述べている。
主要概念
権利論とその対立者(第1–3章)
- 廃止、改革、現状維持:本書が区別する、動物の利用についての三つの立場。
- 動物解放と動物の権利:この運動の二つの呼び名。うち一つは第2のエッセイで吟味される。
- 動物の権利の擁護:リーガンが以前に示した権利論の議論を、10年を経て見直したもの。
権利、運動、抵抗(第4–7章)
- 人権と動物の権利:第4章の題が示唆する比較。
- 社会運動:奴隷制廃止運動や同性愛者の闘いとの歴史的類比。
- ディープ・エコロジーとエコフェミニズム:出版社の紹介によれば、権利論に挑戦する立場。
- 動物の権利をめぐる暴力:第7のエッセイの主題。
擁護者の立場(第8–9章)
- 共犯性と誠実さ:権利論を支持する人が、動物を利用する組織で働くときにどう行動すべきか。
批判的分析
長所
- リーガンの思想への簡潔な入口。 本書は彼の主要な先行著作の後に書かれたエッセイを集めており、その出版後に生じた反論、比較、実践的な問いに権利論をどう当てはめるかが分かる。
- 明快な三分法。 廃止、改革、現状維持を区別することで、動物について論じる他の著者を読む際にも使える見取り図が得られる。
- 理論だけでなく実践の問いも扱う。 暴力、大学、仕事を扱う最後の章は、議論を個人の立場に向ける。
- 短い。 約180ページで、数回に分けて読み通せる。
短所
- 体系的な論考ではなく論集。 権利論の詳細な哲学的議論は先行する The Case for Animal Rights にある。本書の第3のエッセイはそれを振り返っているので、先にそちらを読んでおくと役立つ。
- 一つの立場を内側から論じる。 エッセイは著者自身の見解を擁護しており、功利主義などの立場をその支持者自身の言葉で読みたい読者は他の本が必要である。
- 法的素材は限られる。 本書は法学書目に含まれているが、目次が示すのは倫理と運動についてのエッセイであり、動物保護の制定法や判例を扱う章はない。
コースにおける位置づけ
法理学の書目は、一般理論といくつかの個別の哲学的主題を含む。リーガンの The Case for Animal Rights はその立場の体系的な叙述であり、Defending Animal Rights はそれに続いて、批判に応え議論を広げる、より短い論集である。シンガーとリーガン編のアンソロジー Animal Rights and Human Obligations は、動物の道徳的地位と人間が動物に負う義務についての歴史的・現代的なエッセイを集めており、この論争のより広い背景を与える。Simmonds の Central Issues in Jurisprudence と Wacks の Philosophy of Law: A Very Short Introduction は、法、正義、権利についての一般的な問いを扱っており、動物の権利論で論じられる権利の根拠の問題は、その中に位置づけられる。
順序としては、一般的な入門書、次に The Case for Animal Rights、そして本書、周辺の議論にはアンソロジーを用いるのが妥当である。
本書の使い方
法理学、道徳哲学、動物法を学ぶ学生で、リーガンの先行著作を既に読んだか、並行して読む意思のある人に向く。専門的な法の知識は要らない。
実際の読み方は次の通り。
- 最初に読む: 三つの立場を示す第1章、続いて先行著作とのつながりを示す第3章。
- 権利を扱う法理学コースの中核: 権利論の語彙とより広い文脈に関わる第2章と第4–6章。
- 任意、運動や職業倫理に関心がある場合: 第7–9章。
各エッセイは、何が権利の根拠となるのか、改革は十分になりうるのかといった具体的な問いを持って読み、リーガンの答えをアンソロジーの他の寄稿者の見解と比べるとよい。
