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グローバル・カタストロフィー:ごく短い入門 cover

地理学

地理学

グローバル・カタストロフィー:ごく短い入門

Bill McGuire

英語原題: Global Catastrophes: A Very Short Introduction

地球規模の大災害に関する簡潔な入門書。これらの出来事に寄与する自然要因と人為的要因、そして人間社会への潜在的な影響を探求します。

難易度レベル
初級
学術レベル
学部
災害地理学ハザード研究環境地理学気候災害リスクアセスメント

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

McGuire, B. (2014). Global Catastrophes: A Very Short Introduction (2nd ed.). Oxford University Press.

章の要約

約120ページの短い本で、5つの章、エピローグ、参考文献案内、索引から成る。出版社の紹介は、地球と人類を襲いうる破局を探る本であり、それぞれの起こる確率と、人類が生き延びる可能性に注意を払っていると述べる。地球温暖化の可能な帰結から、遠い未来の地球の最終的な破壊まで扱い、新たな氷期、小惑星や彗星の衝突、超巨大火山、巨大津波といった「世界の終わりのシナリオ」を考察する。第2版は世界各地の最近の事例研究で更新され、リスク研究を最新のものにしている。著者はロンドン大学ユニバーシティ・カレッジの地球物理災害の専門家である。

第1章:Planet Earth in a nutshell

冒頭の章(1〜21ページ)は、個々の脅威に入る前に、地球そのものの舞台を整え、気候、固体地球、宇宙を扱う後の章が前提とする背景を与える。

第2章:Global warming: a lot of hot air?

この章は現在の地球温暖化の傾向を扱う。二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガス、IPCCの評価、海面上昇、熱帯低気圧を取り上げる。アストロバイオロジー・ソサエティの書評者は、長期的な気候の安定性に関する本書の扱いを公平だと評している。

第3章:The Ice Age cometh

温暖化の章の対となる章で、地球史における反対の時期、すなわち氷期を見る。ミランコビッチ・サイクルとして知られる軌道変動を含む氷期サイクルの原因と、ヤンガードリアスや小氷期のような急激な出来事を扱う。書評によれば、第2章と合わせて、地球の気候を安定または不安定に保つ駆動要因とフィードバックを取り上げている。

第4章:The enemy within: supereruptions, giant tsunamis, and the coming great quake

この章(64〜87ページ)は固体地球に目を向ける。書評者は、通常の津波・火山・地震が地球規模で生命を脅かすことはまれであり、マクガイアは日常的な危険の極端な裾野にある出来事、すなわちまれな超巨大火山の噴火(トバ噴火は本書の例の一つである)、巨大津波、沈み込み帯の巨大地震へ進むと述べる。最大規模の噴火は、上層大気に十分な塵と硫黄を注入して火山の冬を引き起こしうる。

第5章:The threat from space: asteroid and comet impacts

小惑星と彗星の衝突という脅威、衝突の相対的なリスク、大きさの異なる天体がもたらす結果を扱う。書評者は、絶滅級の出来事は約1億年に一度程度しか起こらないようだと伝えている。

エピローグ

短い結びの節(110〜114ページ)が現状をまとめる。

主要概念

第1〜3章:地球と気候

  • 地球温暖化:その駆動要因、フィードバック、予想される帰結。
  • 氷期と軌道サイクル:人類よりはるか以前からある気候変動。

第4〜5章とエピローグ:突発的な脅威

  • 超巨大火山:記録された歴史のどれよりもはるかに大きい噴火で、地球規模の火山の冬を引き起こしうる。
  • 巨大津波:地滑りや島の崩壊によって生じる非常に大きな波。
  • 沈み込み帯の地震:最大級の地震が起こる場。
  • 衝突の脅威:小惑星と彗星のリスクで、天体の大きさによって大きく異なる。
  • 確率と帰結:各シナリオの起こりやすさとその深刻さを比べる。

批判的分析

長所

  • 小さな一冊での幅広い概観。 章は地球温暖化、氷期、火山や地震の極端な現象、宇宙からの衝突を扱うので、短い一冊で文明への主な自然の脅威の地図が得られる。
  • 専門家の著者。 マクガイアは地球物理災害の教授であり、アストロバイオロジー・ソサエティの書評者は、彼がこの主題に十分な資格を持つと評した。
  • 確率にも帰結にも注意している。 出版社は、本書が各事象の確率と生き延びる可能性の両方を見ていると説明しており、書評者は絶滅級の衝突のまれさ(約1億年に一度)を、リスクを適切な大きさで捉える一つの方法として挙げている。
  • 更新された版。 出版社によれば、2014年版は最近の事例研究と最新のリスク研究を加えている。
  • 次に読むための文献案内。 巻末に短い参考文献が付く。

短所

  • 細部は乏しい。 書評者は、このシリーズの他の本と同様、もどかしいほど細部が乏しく感じられることがあり、電車の一回の乗車で読めるほどだと述べる。
  • 自然災害が中心。 シナリオは地質学的、気候的、天文学的なものである。パンデミック、核戦争、技術的リスクなどは章立ての外にある。
  • 一部は古い。 更新版は2014年のものである。気候科学、火山監視、惑星防衛はその後進んでいるので、数値や例は現在の資料と照合する必要がある。
  • 主題別の章は5つのみ。 そのため各主題の章は短く、より専門的な扱いは他の本に頼ることになる。

コースにおける位置づけ

気候・環境のコースでは、本書は災害全般への入門である。Maslinの Climate Change: A Very Short Introduction は、気候だけを扱うため、第2・3章の自然な併読書となる。MarshとGrossaの Environmental Geography は、災害を自然環境と人間環境の体系的な扱いの中に位置づける、より本格的な教科書である。Robbinsの Political Ecology とHulmeの Why We Disagree about Climate Change は、物理的な災害から、環境問題の政治、権力、文化へと進み、マクガイアがほとんど扱わない部分を補う。まずマクガイアで物理的なシナリオを読み、次にこれらの本で社会がそれをどう理解し対応するかを読むとよい。

本書の使い方

本書は一般読者と1年次の学生向けである。専門的な背景知識は必要なく、小さな分量なので、この主題の最初の一冊や、長いコースの前の手早い概観に向く。

章が短くエピローグが全体をまとめるので、そのまま通読するとよい。特定の関心があれば、第2・3章は気候の組、第4・5章は地球物理と宇宙の出来事を扱う。読了後は、参考文献案内とコースの他の本で深め、気候や災害の統計の最近の数値は最新の資料で確認する。

さらに得るものを増やすには、原因、典型的な頻度、影響範囲、事前の警告の有無を列にした一覧表をつくり、章ごとに埋めていくとよい。これは確率と帰結を比べるという本書自身の比較を再現するものである。