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Exceptional Lives: Practice, Progress, & Dignity in Today's Schools(特別な人生:今日の学校における実践・進歩・尊厳) cover

教育学

教育学

Exceptional Lives: Practice, Progress, & Dignity in Today's Schools(特別な人生:今日の学校における実践・進歩・尊厳)

Ann Turnbull; H. Rutherford Turnbull; Michael L. Wehmeyer; Karrie A. Shogren; Meghan M. Burke

英語原題: Exceptional Lives: Practice, Progress, & Dignity in Today's Schools

尊厳の原則と、障害のある児童生徒に対するインクルーシブで高い期待をもつ学校教育という目標を軸に構成された特別支援教育の入門教科書。各章を実在の児童生徒と家族を中心に組み立て、障害のカテゴリーとエビデンスに基づく実践を対応させ、通常カリキュラムでの進歩、自己決定、家族との連携を重視する。

前提知識: 特別支援教育の履修経験は不要だが、教室での経験か教育学の入門科目があると役立つ。

難易度レベル
初級
学術レベル
学部
special educationinclusive educationdisabilityindividualized educationteacher education教科書

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Turnbull, A., Turnbull, H. R., Wehmeyer, M. L., Shogren, K. A., & Burke, M. M. (2023). Exceptional Lives: Practice, Progress, & Dignity in Today's Schools (10th ed.). Pearson.

章の要約

第10版は2023年8月にピアソンから刊行され(著作権表示は2024年)、約550ページ、17章から成る。最初に6つの基礎の章があり、その後に障害のカテゴリーと才能を扱う11の章が続く。前の版の4人の著者はカンザス大学ビーチ障害センターにゆかりがあり、この版ではメーガン・M・バークが加わった。ピアソンは本書を、子どもとその家族、教育者たちの実話を、障害のある生徒にとってより制約の少ない環境が持つ利点についての最新の研究と組み合わせた本だと説明している。ピアソンによれば、第10版は尊厳という倫理原則を強調し、新しい内容、囲み記事、ヴィネットは、教育上の進歩とその長期的な成果、学校全体の支援、そして横断的な指導アプローチを扱っている。冒頭部分についての出版社の要約によれば、特別支援教育はまず公民権として示され、次に、障害のない人々と同じ場で享受できる成果に向かって生徒が進歩できるようにする、特別に設計された指導と支援として示される。

ピアソンが公開している第9版(2020年)の序文は、第10版が引き継ぐ構成を説明している。著者たちは本書の土台として、尊厳という倫理原則と七つの基礎原則を挙げる。多様性と文化的正義の尊重、進歩を可能にする教育、研究に基づく実践、インクルージョン、自己決定、家族とのパートナーシップ、高い期待である。進歩の重視は、適切な教育とは生徒が進歩できる教育でなければならないとした2017年のアメリカ連邦最高裁判所の Endrew F. 判決と結びつけられている。その版では、各章が実在の生徒についてのヴィネットで始まり、「My Voice」の語り、「Inclusion Tips」、「Guidelines for Teaching」、「Into Practice Across the Grade Levels」といった囲みがあった。

第1章:The Purposes, People, and Law of Special Education(特別支援教育の目的、人々、法)

特別支援教育の目標、関わる生徒と専門職、そして法律を扱う。第9版では、障害者教育法(IDEA)の六つの原則、すなわちゼロ・リジェクト、差別のない評価、適切な教育、最も制約の少ない環境、手続き上の適正手続き、親と生徒の参加を取り上げ、その他の連邦法と、Endrew F. 事件を通して導入される尊厳の原則も扱っていた。

第2章:Disability and Cultural Justice(障害と文化的正義)

第9版の序文によれば、この章は教育における公民権運動、障害と人種に関わる文化的バイアスについての研究、そして不均衡な判定を扱う。バイアスがインクルージョン、いじめ、身体拘束と隔離、停学と退学、少年司法制度との関わりにどう影響するかをたどり、それに対して修復的実践と文化に応答的な授業を示している。

第3章:Today's Families and Their Partnerships with Professionals(今日の家族と専門職とのパートナーシップ)

障害のある生徒の家族、家族の生活の質、そして個別教育計画(IEP)の会議を含めて、教育者が信頼に基づくパートナーシップをどう築くかを扱う。

第4章:Ensuring Educational Progress(教育上の進歩を確かなものにする)

通常のカリキュラムにおける進歩を確かなものにする手段としての評価、IEP、措置、インクルージョンを扱う。第9版では、Endrew F. の基準を軸に新しく設けられた章だった。

第5〜6章:Multi-tiered Systems of Supports; Cross-cutting Instructional Approaches(多層型支援システム/横断的な指導アプローチ)

ポジティブな行動支援や介入への反応(RTI)のような学校全体の段階的なシステムと、それに続く、すべての生徒に役立つ指導アプローチを扱う。第9版では、ハイレバレッジ・プラクティス、学びのユニバーサルデザイン、協働授業(コ・ティーチング)、差異化指導、ピア・メディエーション、明示的指導、埋め込み型指導が取り上げられていた。ピアソンは、この二つのテーマを第10版の重点として挙げている。

第7〜17章:Students with Learning Disabilities; Communication Disorders; Emotional or Behavioral Disorders; Attention-deficit Hyperactivity Disorder; Intellectual Disability; Autism; Multiple Disabilities and Traumatic Brain Injury; Physical Disabilities and Other Health Impairments; Hearing Impairments; Visual Impairments; Students Who Are Gifted and Talented(学習障害/コミュニケーション障害/情緒・行動障害/注意欠如・多動症/知的障害/自閉症/重複障害と外傷性脳損傷/肢体不自由とその他の健康障害/聴覚障害/視覚障害/才能のある生徒)

カテゴリー別の章である。第9版では、各章が同じ型に従っていた。特定の生徒との出会いで始まり、カテゴリーを定義し、その特性と原因を述べ、評価を説明し、具体的な研究に基づく介入を挙げながらインクルージョンと教育を論じる。たとえば第9版の学習障害の章は、算数のカリキュラムに基づく測定、読みのためのオートン・ギリンガム法、書くことのための自己調整方略発達(SRSD)を扱っていた。いくつかのカテゴリーの章は、専門の寄稿者が執筆している。

主要概念

第1〜4章

  • 尊厳:すべての人に内在する価値。教師はその教え方によってそれを尊重し、さらに大きくする。
  • IDEAの原則:ゼロ・リジェクト、差別のない評価、適切な教育、最も制約の少ない環境、適正手続き、参加。
  • 教育上の進歩:Endrew F. 判決が定めた、生徒の教育プログラムは適切に意欲的でなければならないという基準。
  • 文化的正義と不均衡:多様な集団の生徒を公正に扱うこと、そして特別支援教育におけるその過剰・過少な代表。
  • 家族とのパートナーシップ:教育者と家族との信頼に基づく協働。

第5〜6章

  • 多層型支援システム:すべての生徒を対象とする学校全体の段階的な支援。
  • 学びのユニバーサルデザイン:すべての学習者に対応できる柔軟なカリキュラムを設計すること。
  • ハイレバレッジ・プラクティス:すべての生徒に役立つ、研究に基づく実践。

第7〜17章

  • 障害と才能のカテゴリー:それぞれが定義され、評価され、指導される。
  • 自己決定:生徒が自分の人生を自ら方向づける力。基礎原則の一つ。

批判的分析

長所

  • 明確な価値の枠組み。 第9版の序文で著者たちが述べるように、尊厳と名前のついた七つの原則が、すべての章を貫く明確な倫理的立場を本書に与えている。
  • 実在の生徒と家族。 各章は実話のヴィネットを中心に組み立てられており、ピアソンも本書を実話と研究を組み合わせたものと説明している。障害のある生徒とまだ関わったことのない読者にも親しみやすい。
  • カテゴリーより先に基礎。 法、正義、家族、進歩、段階的支援、横断的指導についての6章が、どのカテゴリーよりも前に置かれている。したがって、すべての生徒に当てはまる指導アプローチが最初に確立される。
  • 具体的な介入。 少なくとも第9版では、カテゴリー別の章が具体的な研究に基づく方法を挙げ、段階的な指針を示しているので、本書は記述的であるだけでなく実践的でもある。

短所

  • 全編を通じてアメリカの法律。 IDEA、最高裁判決、連邦の公民権法が中心にある。アメリカ以外の読者は、自国の法的枠組みに置き換える必要がある。
  • 擁護の立場。 本書は尊厳の問題としてインクルージョンを主張している。インクルージョンがいつ機能するかについて、より中立的あるいは批判的な扱いを求める読者は、そのジレンマを検討する本と併せて読むとよい。
  • 分量とデジタル機能。 約550ページ17章という分量は一つの授業で扱える量を超えており、動画や小テストの多くはeTextとMyLabにある。
  • 版による違い。 第9版について述べた囲みや節の内容は、第5章(「多層型支援システム」)と第8章(「コミュニケーション障害」)の章題を改めた第10版で変わっている可能性がある。特定の節を課題にする前に現行版で確認すること。

コースにおける位置づけ

本書は、特別支援・インクルーシブ教育のコースにある二冊の入門教科書の一つである。ハラハン、カウフマン、プーレンの Exceptional Learners もカテゴリー別に構成されているが、特性、原因、判定により重きを置き、明示的な倫理的枠組みには比較的重きを置いていない。ターンブルらは尊厳、家族、インクルージョンを中心に据え、段階的支援とユニバーサルデザインをカテゴリーの前に置いている。授業ではふつう一冊を採用する。価値を軸にしたインクルージョン志向の授業ならターンブルを、各カテゴリーを深く学ぶならハラハンを選ぶとよい。フレンドとバーサックの Including Students with Special Needs は通常教育の教師向けの、より実践志向の本で、短い授業ではカテゴリー別の章の代わりにもなる。

さらに学ぶには、ミッチェルとサザーランドの What Really Works in Inclusive Education が指導方略に関する研究を総合しており、第5〜6章を補う。ブラーム・ノーウィッチの Addressing Tensions and Dilemmas in Inclusive Education はインクルージョンの本当のジレンマを検討しており、本書の擁護的な立場に対する有益な対照となる。本書の後に読むのがよい。

本書の使い方

本書は、通常教育と特別支援教育の両方を含む教員養成課程の学部生・大学院生と、関連専門職に向いている。特別支援教育の予備的な履修は必要ないが、教室経験や教育学の入門授業があると役立つ。

  • 中核: 第1〜6章を順に読む。原則、法、正義、家族とのパートナーシップ、進歩、そしてカテゴリー別の章が前提とする指導アプローチがここで示される。
  • カテゴリー: 自分が教える生徒に最も関係の深い章をじっくり読む。学習障害、情緒・行動障害、ADHD(第7、9、10章)は通常教育の教師にとって共通の中核である。残りは参照用に使う。
  • 才能: 第17章によって、本書が描く特別な学習者の全体像が完成する。

各章冒頭のヴィネットを事例として使うとよい。読む前にその生徒に必要なものを書き出し、章を読んでからそのリストを確かめる。各章が七つの原則をどう適用しているかを継続的に記録しておくこと。第1章は自国の特別支援教育に関する法律と照らし合わせて読み、第4章のIEPの手続きを、自分が教える場で使われる計画文書と比べてみるとよい。