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The Death and Life of the Great American School System: How Testing and Choice Are Undermining Education(偉大なアメリカ公立学校制度の死と生:テストと学校選択はいかに教育を損なっているか) cover

教育学

教育学

The Death and Life of the Great American School System: How Testing and Choice Are Undermining Education(偉大なアメリカ公立学校制度の死と生:テストと学校選択はいかに教育を損なっているか)

Diane Ravitch

英語原題: The Death and Life of the Great American School System: How Testing and Choice Are Undermining Education

2000年以降のアメリカ教育政策を支配したテストに基づくアカウンタビリティと学校選択の改革を、かつてそれらを支持した教育史家が批判した書。これらの考えが学区や州で適用されたとき何が起きたかを検討し、カリキュラム、授業、公立学校への回帰を主張する。

前提知識: 前提知識は不要だが、アメリカ国外の読者はアメリカの公教育の仕組みをある程度知っていると読みやすい。

難易度レベル
初級
学術レベル
学部
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Ravitch, D. (2016). The Death and Life of the Great American School System: How Testing and Choice Are Undermining Education (Rev. and expanded ed.). Basic Books.

章の要約

本書は2010年に初版が出てベストセラーになった。著者はアメリカ教育史の研究者で、ジョージ・H・W・ブッシュ政権で教育次官補を務め、本書で批判するテストと学校選択の改革をかつては支持していた。約400ページの2016年改訂版は、2010年版の11章をそのまま残し、エピローグ「学校と社会(School and Society)」を加えている。図書館の目録記録によれば、前付けは10ページから44ページに増えた。出版社による改訂版の紹介は、民営化、標準テスト、チャーター・スクール、バウチャーに加えて、コモン・コアとテクノロジーによる教師の置き換えも批判の対象として挙げている。事例はニューヨーク、フィラデルフィア、シカゴ、デンバー、サンディエゴから取られている。

第1章:What I Learned About School Reform(学校改革について私が学んだこと)

自伝的な導入である。シャーマン・ドーンが Education Review(2010年)に書いたエッセイ書評によれば、この章はラヴィッチが政策論争で果たした役割を語る。教育史の著作、第一次ブッシュ政権での役職、市場志向の改革を推進するシンクタンクや財団のネットワークに属していたこと、そして落ちこぼれ防止法(NCLB)や、テストと市場に基づく各地の改革への幻滅が深まっていったことである。

第2章:Hijacked! How the Standards Movement Turned into the Testing Movement(乗っ取られた!――スタンダード運動はいかにしてテスト運動になったか)

1980年代から1990年代初めのカリキュラム・スタンダード運動が、テストをめぐる運動へと変わっていった経緯についてのラヴィッチの説明である。ドーンによれば、彼女は『危機に立つ国家(A Nation at Risk)』(1983年)が公立学校を壊すためではなく改善するためのものだったと論じ、1990年代半ばに任意の全国歴史スタンダードが攻撃されたことで、州が具体的な内容スタンダードを書くことに慎重になったと主張している。

第3〜5章:The Transformation of District 2; Lessons from San Diego; The Business Model in New York City(第2学区の変革/サンディエゴの教訓/ニューヨーク市のビジネス・モデル)

学区改革に関する相互に結びついた三つの事例研究である。ドーンはこれを、ニューヨーク第2学区でトニー・アルバラードが進めた合意形成型の取り組みが、サンディエゴ教育長アラン・バーシンのトップダウンの命令に変わり、さらにニューヨーク市教育長ジョエル・クラインの学校運営へと移っていった物語として説明している。

第6章:NCLB: Measure and Punish(NCLB――測定して罰する)

落ちこぼれ防止法の評価である。書評が伝える中心的な主張はこうである。読解と数学の得点に基づくアカウンタビリティは、学校をテスト対策の授業に向かわせ、カリキュラムを狭め、州が「習熟」とみなす得点の基準を引き下げるよう促した。

第7章:Choice: The Story of an Idea(選択――ある考えの物語)

学校選択の歴史である。ドーンによれば、ラヴィッチはチャーター・スクールを、教師が革新的な学校を自ら運営できるようにするというアルバート・シャンカーの構想から、大規模なチャーター運営組織へとたどり、選択を支持する側の主張を裏づけない研究を紹介している。NPRの書評は、チャーター・スクールの生徒が平均して公立学校の生徒を上回っていないという彼女の指摘を付け加えている。

第8章:The Trouble with Accountability(アカウンタビリティの問題点)

ハイステークスなテストに基づくアカウンタビリティに対する全般的な批判である。ドーンの要約では、本書のテストに関する議論は、テスト対策の授業、カリキュラムの狭まり、得点のインフレ、低く設定された習熟の基準点に及び、その大部分をこの章と第6章が担っている。

第9章:What Would Mrs. Ratliff Do?(ラトリフ先生ならどうするだろう?)

ドーンは、この章を第1章とともに、ラヴィッチが最近の政策史ではなく自分自身の経験から書いている二つの章の一つとしている。

第10章:The Billionaire Boys' Club(億万長者たちのクラブ)

ゲイツ、ウォルトン、ブロードの各財団が学校改革に及ぼした影響を扱う。ドーンは、慈善財団へのこの批判を本書の最も重要な独自の貢献と呼んでいる。ラヴィッチによれば、アカウンタビリティを要求する組織が、自らは誰に対しても説明責任を負っていなかった。

第11章とエピローグ:Lessons Learned; Epilogue: School and Society(得られた教訓/エピローグ:学校と社会)

結論はラヴィッチの代案を示す。NPRの書評によれば、彼女はカリキュラムを文化戦争から救い出し、しっかりした内容スタンダードを定め、教えることと学ぶことの条件を改善すべきであり、学校制度をどう組織し管理するかをめぐって争うべきではないと主張する。2016年のエピローグは、その題が示すとおり、学校と社会の関係に目を向けている。

主要概念

第1〜2章

  • スタンダード対テスト:カリキュラムの内容について合意することと、テストの得点で学校を測ることとの違い。
  • 『危機に立つ国家』:1983年の報告書。ラヴィッチはこれを公立学校改善の呼びかけとして読む。

第3〜8章

  • トップダウンの学区改革:教育長が上から押しつける変革。教師との合意形成と対比される。
  • 測定して罰する:テスト結果を使って学校にレッテルを貼り制裁を加えるNCLBのやり方。
  • テスト対策の授業とカリキュラムの狭まり:ハイステークスなアカウンタビリティが教える内容に及ぼす影響。
  • 学校選択とチャーター・スクール:教師が運営する学校という構想に始まり、運営組織のチェーンへと発展した考え。

第9〜11章とエピローグ

  • ベンチャー・フィランソロピー:大規模財団が特定の改革路線に資金を出すこと。
  • 豊かなカリキュラム:ラヴィッチの代案。全教科にわたる共通のカリキュラム。

批判的分析

長所

  • 内部にいた人の転向。 本書は記録として価値がある。テストと選択のかつての推進者が、何が自分の考えを変えたのかを説明しているからである。ドーンもNPRの書評も、これを本書の反響の中心とみなしている。
  • 具体的な事例史。 ニューヨークとサンディエゴの学区に関する章や、チャーター・スクールの歴史は、一般的な主張ではなく具体的な物語を示す。ドーンは、これらこそがよく知られたテスト批判に本書が付け加えたものだと指摘している。
  • 読みやすく影響力が大きい。 ドーンは本書を、わかりやすく、詳細で、思慮深いと評し、ハイステークス・テストに対する以前の学術的な批判が届かなかった教師たちに届いたと述べている。
  • 積極的な代案。 ラヴィッチは批判するだけではない。豊かなカリキュラムと、より良い教える条件を主張している。

短所

  • 論争の書である。 本書は現在進行中の政治的論争の一方の側に立って論じている。アカウンタビリティや選択を支持する側の著作、あるいは個々の政策の効果に関する研究と併せて読むのがよい。
  • 異論のある歴史。 教育史家のドーンは、1990年代についての彼女の説明は部分的にしか説得力がないとみる。テストへの傾斜は歴史スタンダードへの攻撃のはるか前に始まっていたので、彼女の反実仮想は「心もとない」と論じている。また、テストを批判する人すべてが、カリキュラム・スタンダードを重視する彼女の考えを共有しているわけではない。
  • 更新は限定的。 改訂版は2010年の各章をそのまま残し、新しい前付けとエピローグを加えたものである。事例研究そのものが後の展開に合わせて書き直されていると期待すべきではない。
  • アメリカに限られた範囲。 連邦法、学区、チャーター・スクールはアメリカ特有のものであり、他国の読者には一定の背景知識が必要である。

コースにおける位置づけ

教育の政策と社会学のコースにおいて、本書は最も入りやすい入口であり、理論書ではなく一国の改革論争のケーススタディである。スティーブン・ボールの The Education Debate は政策分析の概念を示し、イングランドにおける市場化と新しいガバナンスの形をたどる。同じ市場志向の考えを別の制度の中で示し、ラヴィッチが用いない分析の語彙を補ってくれるので、自然な併読書である。リズヴィとリンガードの Globalizing Education Policy はさらに進んで、テストに基づくアカウンタビリティのような考えが国際機関を通じて国から国へと広がる仕組みを説明する。

社会学の側では、ダイアン・リーの Miseducation がイングランドの学校教育における階級的不平等を短く読みやすく描いており、異なる伝統に属する読みやすい二冊としてラヴィッチと組み合わせるとよい。バランタイン、スチューバー、エヴェリットの The Sociology of Education は、理論と研究を体系的に学ぶための概説教科書である。ブルデューとパスロンの Reproduction in Education, Society and Culture は、学校がなぜ不平等を再生産するのかを説明する難解な古典であり、これらのより入りやすい本の後に読むとよい。

本書の使い方

予備知識は必要ないが、アメリカ以外の読者はまず、地方の学区、州のスタンダード、落ちこぼれ防止法のような連邦法、チャーター・スクールといったアメリカの学校統治の基本を知っておくとよい。

  • 中核: 著者の立場については第1章、スタンダード、テスト、アカウンタビリティをめぐる議論については第2章、第6章、第8章、選択については第7章、財団については第10章、代案については第11章。
  • 事例: 第3〜5章はひとまとまりとして読み、改革がどのように実施されるかをゼミで議論する材料にできる。
  • 改訂版で加わった部分: 拡充された前付けとエピローグは、もとの議論に対する著者の後からの省察として、最後に読むとよい。

能動的に読むこと。各章について、ラヴィッチがどんな根拠を示しているか、その政策の支持者ならどう反論するかを書き留める。次に、Education Review で無料で読めるドーンのエッセイ書評を、批判的応答の手本として読む。議論を現在につなげるには、本書の主張を2016年以降に実際に起きたことや、自国でのテストと学校選択をめぐる論争と比べてみるとよい。