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Key Sociological Thinkers(主要な社会学思想家たち) cover

社会学

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Key Sociological Thinkers(主要な社会学思想家たち)

Rob Stones (editor)

英語原題: Key Sociological Thinkers

各分野の専門家が一人ずつ主要な社会学者を紹介する編著の入門書で、古典期の創始者から近年まで活躍した理論家までを扱う。各章は思想家の中心的な考えを説明して文脈に位置づけ、具体的な社会状況の理解にどう生かせるかを示しており、学派ではなく理論家ごとの手引きとなっている。

前提知識: 社会理論の予備知識は不要だが、社会学入門程度の知識があると事例を理解しやすい。

難易度レベル
初級
学術レベル
学部
sociological theorysocial theorytheoristsmodernityedited volume

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Stones, R. (Ed.). (2017). Key Sociological Thinkers (3rd ed.). Palgrave / Red Globe Press.

章の要約

第3版は24の章からなる編著で、各章は異なる専門家が執筆し、三部に分かれる。冒頭に編者による序論があり、巻末に注、文献一覧、索引が続く。本文は約390ページである。出版社の前付からわかるように、思想家の各章は一つの型に従う。「Driving Impulses」(思想家の動機と背景)、「Key Issues」(中心的な考え)、「Seeing Things Differently」(その思想を具体的な社会的状況に適用する例)、「Legacies and Unfinished Business」、そして注釈付きの参考文献である。いくつかの章には関連する思想家の拡張的な紹介が付き、たとえば「After Marx」ではグラムシとラクラウ、「After Althusser」ではプーランザスとジェソップが扱われ、主要概念の用語集の囲みもある。この版の新しい点は、ミード、デュボイス、ラトゥール、アレクサンダーの章、新しい執筆者によるデュルケーム、マートン、ゴッフマン、ブルデュー、ギデンズの5章、そして新しい序論である。

序論:Developing Theoretical Skills by Engaging with Key Sociological Thinkers

Rob Stones は、社会生活が権力、省察、争われる規範を含むために、社会学には特有の困難があると論じる。思想家を読む二つの補完的な方法として、思想家自身の言葉に即した「内在的」な読みと、理論家が理論化するときに何をしているかを一歩引いて問う「メタ理論的」な読みを提案し、共通の章の型と、思想家を横断して考えるためのその使い方を説明する。各章で別の主要思想家が初めて言及される箇所は太字になっており、序論には演習も含まれる。

第I部、第1〜7章:Karl Marx;Max Weber;Émile Durkheim;Georg Simmel;W.E.B. Du Bois;G.H. Mead;Talcott Parsons

第I部は古典的な創始者たちと二十世紀初頭の人物を集める。Bob Jessop によるマルクスの章は、唯物論的な社会存在論、史的唯物論、資本主義批判、階級と国家を扱い、Lawrence Scaff によるウェーバーの章は、宗教と経済、合理化、方法、正統的支配を扱う。インターセクショナルな社会学の創始として紹介されるデュボイス、そしてミード、パーソンズ、ジンメルがこの部を構成する。マルクスの章にはグラムシとラクラウについての「After Marx」がある。

第II部、第8〜15章:Robert K. Merton;Norbert Elias;Erving Goffman;Harold Garfinkel;Louis Althusser;Jürgen Habermas;Pierre Bourdieu;Michel Foucault

第II部は二十世紀半ばの理論を扱う。マートンは構造・機能分析、中範囲の理論、科学社会学、アノミーを通して、エリアスは文明化の過程と figuration(相互依存の編み目)を通して、ゴッフマンは相互行為秩序と印象管理を通して、ガーフィンケルは共有された推論とドキュメンタリー法を通して示される。残りの章は、アルチュセール(構造主義、イデオロギー、呼びかけ)、ハーバーマス(公共圏とコミュニケーション的行為)、ブルデュー(ハビトゥス、文化資本、場、再生産)、フーコー(規律、セクシュアリティ、倫理、現在の系譜学)を扱う。四つの章には、ベック、プーランザスとジェソップ、フレイザーとホネット、セイヤーについての「After」の節がある。

第III部、第16〜24章:Dorothy E. Smith;Stuart Hall;Nancy J. Chodorow;Anthony Giddens;Michael Mann;Zygmunt Bauman;Arlie Russell Hochschild;Bruno Latour;Jeffrey C. Alexander

最後の部は、近年の数十年に活躍した理論家に移る。スミスは日常生活の社会学と制度的エスノグラフィーを通して、ホールは文化の回路と文化政治を通して、チョドロウはジェンダー・アイデンティティと母親業を通して、ギデンズは実践と構造の二重性を通して、マンは権力のネットワークとグローバル化を通して扱われる。バウマンの章はマルクス主義からポストモダニティと液状の近代への移行をたどり、ホックシールドの章は感情規則、感情管理、感情労働を、ラトゥールの章はアクターネットワーク理論を、アレクサンダーの章は文化社会学と市民圏を扱う。

主要概念

第I部

  • 史的唯物論:マルクスの章での歴史の説明で、資本主義批判や階級と結びつく。
  • 合理化と正統的支配:目次にあるウェーバーの主題。
  • 社会化(sociation)と客観的・主観的文化:用語集の囲みにあるジンメルの語。
  • パターン変数:パーソンズの概念で、これも用語集の囲みにある。

第II部

  • 顕在的機能と潜在的機能:用語集の囲みにあるマートンの区別。
  • 相互行為秩序と印象管理:ゴッフマンの焦点。
  • ハビトゥス、文化資本、場:ブルデューの章に挙げられた三つの概念。
  • 呼びかけ(interpellation):イデオロギー的国家装置が個人にどう呼びかけるかを示すアルチュセールの語。

第III部

  • 制度的エスノグラフィー:スミスの探究の方法。
  • 感情労働と感情規則:ホックシールドの概念。
  • 液状の近代:バウマンの後期の主題。
  • アクターネットワーク理論:ラトゥールのアプローチ。

批判的分析

長所

  • 一貫した章の設計。 各章の四つの決まった部分により、思想家を比べやすく、応用例がどこにあるかが読者にわかる。
  • 専門家による執筆。 出版社は各章が分野の第一線の研究者によって書かれたと述べており、マルクスは Bob Jessop、ウェーバーは Lawrence Scaff、ハーバーマスは William Outhwaite などである。編者は章を、短くて読みやすい入門だと説明している。
  • 幅広い顔ぶれ。 マルクスやウェーバーからデュボイス、ドロシー・スミス、スチュアート・ホール、ホックシールド、ラトゥールまでが並び、出版社はこの版でミード、デュボイス、ラトゥール、アレクサンダーが加わったと述べている。
  • 学習のための作り。 序論は思想家を横断して考えるための方法と演習を提供し、各章には注釈付きの参考文献がある。

短所

  • 理論家ごとの構成。 本書は学派や論争ではなく思想家への案内であり、つながりは読者自身が作る必要がある。編者の序論と太字の相互参照は助けになるが、伝統の概観の代わりにはならない。
  • 短い章。 各章は約10〜20ページで、思想家の主要な著作は素描にとどまる。
  • 選択。 選ばれた24人の思想家のほかは含まれない。出版社によれば、以前の版の一部の章(アドルノ、ブルーマー、ボーヴォワール、フロイト、ロックウッド)は付属のウェブサイトに移された。

コースにおける位置づけ

現代理論のリストの中で、本書は思想家ごとに組まれた一冊である。Elliott の Contemporary Social Theory: An Introduction は理論的伝統ごとに組まれ、戦後の議論を扱う。Baert と Carreira da Silva の Social Theory in the Twentieth Century and Beyond は各学派を評価してプラグマティズムを主張する。どちらも、単独の思想家の自己完結的な説明からなる Stones を補う。Contemporary Sociological Theory は原典の抜粋を集めた論集で、該当する章のあとに読むとよい。

ギデンズの The Constitution of Society とブルデューの Distinction は、それぞれの思想家の章が準備する一次文献である。

本書の使い方

理論の予備知識は不要で、社会学入門の知識があると例を理解しやすい。編者は本書を教えるために作ったと述べ、第2版を三年次の学部科目の中心テキストとして使ったことに触れている。

進め方の例:まず序論を読む。二つの読み方の枠組みがここで作られるからである。そのあとは、前から順に読むより授業に合わせて章を選び、第I部の章をほかの章の土台とする。各章では「Driving Impulses」と「Key Issues」を読み、「Seeing Things Differently」を思想を応用する見本として検討し、参考文献を使って一次文献へ進む。章の中で別の思想家が太字で示されたら、その相互参照をたどって比較するとよい。