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Biopsychology: The Basics(生物心理学の基礎) cover

心理学

心理学

Biopsychology: The Basics(生物心理学の基礎)

Philip Winn; Madeleine Grealy

英語原題: Biopsychology: The Basics

脳と身体がどのように行動や心的生活を生み出すかを研究する生物心理学への簡潔な入門書である。初学者に向けて、神経系がどのように構成され研究されているか、そして生物学的な過程が薬物、発達、思考、情動、精神疾患とどのように関係するかを説明する。

前提知識: 生物学や心理学の予備知識は前提としないが、高校程度の理科の知識があると役立つ。

難易度レベル
初級
学術レベル
学部
biopsychologyneurosciencebrainpsychopharmacologybehaviour教科書

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Winn, P., & Grealy, M. (2024). Biopsychology: The Basics. Routledge.

章の要約

本書は序論と8章から成り、約206ページで白黒の図版が8点入っている。その後に用語集、文献案内、参考文献、索引が続く。Routledge は、これを簡潔で分かりやすい生物心理学の入門書と説明している。出版社によれば、本書は最も広い意味での心理学とは何か、そして生物学的な視点と組み合わせることで行動と心的生活をどう深く理解できるかを探る。出版社の話題の一覧は、生物学と心理学の相互作用、脳の生物学とその研究法、心理状態と生理過程の関係、薬物の影響、発達における遺伝子と環境、認知、情動・動機づけ・コミュニケーション、精神病理の生物学的基盤、そして意識の説明・機構・生物心理学に及ぶ。以下の章題は目次によるもので、コメントは出版社の話題の一覧に基づく。

序論:What is biopsychology?(生物心理学とは何か)

冒頭の部分はこの分野を定義する。出版社によれば、最も広い意味での心理学とは何か、生物学的視点がそれをどう豊かにするかを扱い、生物学と心理学の相互作用を説明する。

第1章:The brain and how to get at it(脳とそれへのアプローチ)

第1章は脳とそれを研究する方法を扱い、「脳の生物学とその研究法」という話題に対応する。

第2章:Physiology for psychologists(心理学者のための生理学)

この章は心理学者に必要な生理学を扱う。出版社はこれを、心理状態と生理過程の関係に結びつけている。

第3章:The chemistry of the brain: Psychopharmacology(脳の化学:精神薬理学)

第3章は脳の化学と精神薬理学に移る。出版社の一覧は、治療用・娯楽用の薬物が行動と心理に及ぼす影響を挙げている。

第4章:Development(発達)

第4章は発達を扱う。出版社によれば、本書は遺伝子と環境が心理的発達にどう影響するかを検討する。

第5章:Cognition(認知)

第5章は認知を扱う。出版社はこれを認知の生物心理学と説明している。

第6章:Emotions, motivation and communication(情動、動機づけ、コミュニケーション)

第6章は情動、動機づけ、コミュニケーションを扱う。出版社はこの部分を「世界の中の人々」、すなわち情動・動機づけ・コミュニケーションの理解と位置づけている。

第7章:Psychopathologies(精神病理)

第7章は精神病理を扱う。出版社によれば、これらの状態の生物学的基盤、すなわち原因、診断、治療に関わる。

第8章:Overall, what does biopsychology offer?(全体として、生物心理学は何をもたらすか)

最後の章は一歩引いて、生物学的アプローチの貢献を評価する。出版社の一覧には意識の説明・機構・生物心理学も含まれるが、目次には意識を独立に扱う章はない。

主要概念

序論と第1〜2章:基礎

  • 生物心理学: 行動と心的生活についての生物学的視点と心理学を組み合わせること。
  • 脳とその研究法: 第1章。
  • 心理学者のための生理学: 心理状態に関わる身体の過程(第2章)。

第3〜5章:薬物、発達、認知

  • 精神薬理学: 脳の化学と薬物の影響(第3章)。
  • 発達: 遺伝子と環境の役割(第4章)。
  • 認知: 第5章。

第6〜8章:情動、障害、評価

  • 情動・動機づけ・コミュニケーション: 第6章。
  • 精神病理: 原因、診断、治療(第7章)。
  • 生物心理学がもたらすもの: 第8章での評価。

批判的分析

長所

  • 初学者向けに作られている。 出版社は、本書をこの主題に初めて触れる人にとって理想的な入門書と述べており、「Physiology for psychologists」という章題は、生物学が心理学の学生を念頭に置いて示されることを表している。
  • 心理学と生物学を一つの枠組みで。 出版社によれば、本書は脳だけを単独で扱うのではなく、心理学を広く論じ、生物学的視点がそれをどう深めるかを示す。
  • 脳にとどまらない話題の幅。 目次は、脳と生理学から、薬物と発達を経て、認知、情動、精神病理にまで及ぶ。
  • 参考用の補助。 出版社は、充実した重要語の用語集と文献案内を挙げている。
  • 関連する経歴の著者。 Philip Winn は神経科学の名誉教授、Madeleine Grealy は心理学教授で、いずれもストラスクライド大学に所属する。

短所

  • 意図的に簡潔。 序論と8章で約206ページなので、神経解剖の詳細や実験的証拠に割く余地は少なく、本格的な教科書の代わりにはならない。
  • 図版が少ない。 出版社が挙げる白黒の図版は8点で、解剖図や経路図が通常中心となる分野としては少ない。
  • 演習は紹介されていない。 出版社は用語集と文献案内に触れるが、復習問題やオンライン資料には触れていない。
  • 意識を題名とする章がない。 出版社は意識の生物心理学を話題に挙げているが、目次にそれを題名とする章はない。

コースにおける位置づけ

このコースの生物心理学の書目のなかで、最も短く一般的な一冊である。Kalat の Biological Psychology と Pinel・Barnes の Biopsychology は、ニューロンと神経解剖から、感覚・運動系を経て、睡眠、情動、記憶、精神疾患まで進む学部向けの本格的な教科書である。Winn と Grealy の本は、どちらよりも先に、あるいは並べて、導入的な概観として読める。

Passingham の Cognitive Neuroscience: A Very Short Introduction は、心的機能を働く脳とどう結びつけるかを簡潔に述べ、第1章と第5章の自然な伴走書になる。Nelson と Kriegsfeld の An Introduction to Behavioral Endocrinology がホルモンと行動を扱い、Kandel らの Principles of Neural Science は神経科学を全面的に知りたい読者のための大型の参考書である。

本書の使い方

生物心理学を初めて学ぶ学生や、生物学・心理学の背景がない一般読者に向く。中学・高校程度の科学の知識があると役立つ。

実践的な進め方は次のとおり。

  • まず序論と第1〜3章を読む。 テーマ別の章が始まる前に、この分野、脳、生理学、脳の化学が示される。
  • 第4〜7章は関心や科目の週に合わせて読む。 発達、認知、情動と動機づけ、精神病理は、それぞれ行動の一つの領域を扱う。
  • 第8章で締めくくる。 生物学的アプローチが何をもたらすかを評価している。
  • **用語集を使い、**本格的な教科書に進む前に用語を身につけ、文献案内で教科書を選ぶ。