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The Presocratic Philosophers: A Critical History with a Selection of Texts(ソクラテス以前の哲学者たち:批判的歴史と原典選集) cover

哲学

哲学

The Presocratic Philosophers: A Critical History with a Selection of Texts(ソクラテス以前の哲学者たち:批判的歴史と原典選集)

G. S. Kirk; J. E. Raven; M. Schofield

英語原題: The Presocratic Philosophers: A Critical History with a Selection of Texts

初期ギリシア思想についての標準的な学術資料集であり批判的歴史。思想家ごとに主要な断片と古代の証言をギリシア語原文と英訳で掲げ、続く注解で証拠と対立する解釈を検討する。範囲は初期の宇宙生成論とミレトス派から原子論者、アポロニアのディオゲネスにまで及ぶ。

前提知識: 古代哲学の入門授業。ギリシア語の知識は役立つが、英訳があるので知らなくても使える。

難易度レベル
上級
学術レベル
大学院
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Kirk, G. S., Raven, J. E., & Schofield, M. (1983). The Presocratic Philosophers: A Critical History with a Selection of Texts (2nd ed.). Cambridge University Press.

章の要約

第2版(1983年)は、1957年にKirkとRavenが最初に刊行した本を改訂したもので、この版からMalcolm Schofieldが著者に加わった。ペーパーバックは約518ページである。ケンブリッジ大学出版局の紹介によれば、本書はソクラテス以前の哲学者たちの先駆者を概観する、大幅に書き直された長い序論で始まり、続いて主要な思想家の批判的研究が置かれる。その基礎となるのは、約600の原文(ギリシア語)とそれに忠実な英訳の選集で、この版では英訳がより重視されている。各章は一人の思想家またはひとまとまりの集団に充てられているので、目次がそのまま本書の構造になっている。

序文と序説:ソクラテス以前の哲学の史料

前付けには初版と第2版の序文、およびソクラテス以前の哲学の史料についての6ページの覚書(1–6頁)が含まれ、思想家を順に扱う前に、どのような種類の証拠が残っているかを述べている。

哲学的宇宙生成論の先駆者たち(7–74頁)

長い冒頭の章は、最初の哲学者たちの背景を与える。出版社は、本書がソクラテス以前の哲学者の先駆者を概観する、大幅に書き直された長い序論で始まると述べており、この章は約68ページで、個々の思想家を扱う章の大半より長い。

イオニアの思想家たち(75–212頁)

三つの部の最初は、ミレトスのタレスから始まる(ケンブリッジの紹介は、本書がたどる知的革命の始まりを彼に置いている)。続いてミレトスのアナクシマンドロス(この部で最も長い章、100–142頁)、ミレトスのアナクシメネス、コロフォンのクセノファネス、エペソスのヘラクレイトスが扱われる。

西方の哲学(213–350頁)

第2部は、サモスのピュタゴラス、エレアのパルメニデス、エレアのゼノン、アクラガスのエンペドクレス、そしてクロトンのピロラオスと前5世紀のピュタゴラス主義を扱う。出版社は、パルメニデスの形而上学を、本書が語る物語の一つの頂点として挙げている。

イオニアの応答(351–452頁)

最後の部は、クラゾメナイのアナクサゴラス、アテナイのアルケラオス、サモスのメリッソス、原子論者(ミレトスのレウキッポスとアブデラのデモクリトス)、アポロニアのディオゲネスから成る。出版社は、アナクサゴラスと原子論者の複雑な物理学理論を、前5世紀のもう一つの頂点とみなしている。選択参考文献(453–460頁)が本文を締めくくる。

主要概念

導入部

  • ソクラテス以前の哲学の史料:現存する証拠。序説の主題である。
  • 哲学的宇宙生成論:世界の起源と秩序についての説明。最初の哲学者たちの前にその先駆者が概観される。

三つの部

  • イオニアの思想家たち:タレス、アナクシマンドロス、アナクシメネス、クセノファネス、ヘラクレイトスで、第1部としてまとめられる。
  • 西方の哲学:ピュタゴラス、パルメニデス、ゼノン、エンペドクレス、およびピロラオスと前5世紀のピュタゴラス主義。
  • イオニアの応答:アナクサゴラス、アルケラオス、メリッソス、原子論者、アポロニアのディオゲネス。
  • 原文と批判的歴史:各思想家は、選ばれたギリシア語原文と英訳によって示され、証拠と競合する解釈についての論評が付く。

批判的分析

長所

  • 原文と注解が一冊にまとまっている。 ギリシア語原文、忠実な英訳、批判的注解が一冊に収められているので、読者は証拠に照らして解釈を確かめられる。この版では英訳がより重視され、ギリシア語を知らなくても使える。
  • 論旨を運ぶ配列。 三つの部は、イオニアの思想家から西方の伝統を経てイオニアの応答へと物語をたどり、パルメニデスの形而上学とアナクサゴラスおよび原子論者の物理学理論で終わる。したがって章の順序は単なる目次ではなく、一つの解釈でもある。
  • 最初の哲学者の前に背景がある。 哲学的宇宙生成論の先駆者についての長い序論は、タレスを無から始まったかのように扱わず、それ以前の思想の中に位置づける。
  • この種の史料集の手本。 LongとSedleyは『ヘレニズムの哲学者たち』の序文で、自分たちの範囲と目的が本書の第2版によく似ていると述べており、これは本書がこの種の史料集の手本とされたことを示している。

短所

  • 意図的な選択である。 選ばれているのは約600の原文である。すべての断片と証言を必要とする読者は、DielsとKranzの標準的な集成(ギリシア語原文にドイツ語訳)か、LaksとMostによる2016年の集成(原文に英訳)に向かう必要があり、どちらも『スタンフォード哲学百科事典』で紹介されている。
  • その後の発見より前の本である。 『スタンフォード哲学百科事典』は、エンペドクレスのストラスブール・パピルス(1999年発表)やデルヴェニ・パピルスの校訂(2006年)など、その後に現れた新しいソクラテス以前の資料に言及している。1983年の本はそれらを含められない。
  • 分量が大きく重い。 500ページを超え、アナクシマンドロスとエンペドクレスの章はそれぞれ40ページ以上あるため、手早い入門書ではない。書名が示すのは穏やかな概説ではなく、批判的歴史である。

コースにおける位置づけ

本書は初期ギリシア思想の参照テクストであり、入門書のあとに読む。Catherine Osborneの短い入門書は、ソクラテス以前の哲学者を先駆的な思想家として、学部レベルで厳密に提示しており、自然な第一歩である。Peter Adamsonの本は、最初期の思想家からプラトンとアリストテレスまでのギリシア哲学の物語を、短く会話調の章で語っており、並行して読む物語になる。

Kirk、Raven、Schofieldは、LongとSedleyの『ヘレニズムの哲学者たち』と最もよく組み合わせられる。後者はアリストテレス以後の時代についての同種の史料集で、その著者たちはKRSを自分たちの本に最もよく似た本として挙げている。プラトンの『全集』とアリストテレスの『ニコマコス倫理学』は、年代順にそのあとに来る一次文献で、ソクラテス以前の各章はそれらの議論の背景を与える。

本書の使い方

本書は、古代哲学の入門を終え、標準的な叙述の背後にある証拠を見たい学生に向いている。ギリシア語は原文を読むうえで役立つが、各原文に翻訳が付いているので必須ではない。

実際的な進め方としては、序説と先駆者の章を背景として軽く読み、そのあとタレスからヘラクレイトスまでを順に読む。後の章では、出版社が物語の頂点として挙げるパルメニデス、アナクサゴラス、原子論者が、自然な次の目標になる。本書を連続した物語として最初から最後まで読む必要はない。授業で指定された思想家を選び、各章を原文と注解のひとまとまりとして読む。

各思想家について、二列の表を作る。原文が述べていることと、注解が推論していること。注解が証拠を超えている箇所はどこかは、ゼミでよい問いになる。Osborneの入門書を併読して全体像を保ち、注解で引かれる原文になじみがないときは『スタンフォード哲学百科事典』の該当項目を参照する。