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Classical Philosophy: A history of philosophy without any gaps, Volume 1(古典哲学――「抜けのない哲学史」第1巻) cover

哲学

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Classical Philosophy: A history of philosophy without any gaps, Volume 1(古典哲学――「抜けのない哲学史」第1巻)

Peter Adamson

英語原題: Classical Philosophy: A history of philosophy without any gaps, Volume 1

ピーター・アダムソンが同名のポッドキャストをもとにまとめた哲学史シリーズの第1巻。最初期のギリシアの思想家からプラトンとアリストテレスまでを、それぞれ独立して読める多数の短い章で語りかけるような文体でたどり、各論証をわかりやすく説明しながら、その知的・文化的背景の中に位置づける。

前提知識: 哲学や古代世界についての予備知識は前提としない。

難易度レベル
初級
学術レベル
学部
ancient philosophypresocraticsplatoaristotlehistory of philosophy

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Adamson, P. (2016). Classical Philosophy: A History of Philosophy without Any Gaps, Volume 1. Oxford University Press. (First published 2014.)

章の要約

本書は、複数巻で計画された哲学史の第1巻である。序文によれば、2010年に始まったアダムソンのポッドキャスト『History of Philosophy without Any Gaps』の原稿をもとに、書籍用に改訂したものである。目指すのは、哲学の歴史全体を「面白く、しかし単純化しすぎずに」語ることである。「隙間なく」とは、大学の概説講義がしばしばするように見せ場から見せ場へと飛ぶことを避け、各思想家が先人の上にどう積み上げたかを示すことを意味する。各章およそ7ページの短い43章が3部に分かれている。章題はどれも、遊び心のある見出しとその主題を組み合わせている(「万物は神々に満ちている――タレス」など)。巻頭には参照方法についての注記、年表、地図があり、巻末には注、文献案内、索引がある。

第I部:初期ギリシア哲学

第1〜4章:タレス、アナクシマンドロスとアナクシメネス、クセノファネス、ピュタゴラス

本書は、ミレトスのタレスから始まる。序文は彼を最初の哲学者の候補と呼び、その思想は間接的にしか伝わっていないと述べる。続いて他のミレトス派、「人間の姿に似せて作られた」神々に対するクセノファネスの批判、ピュタゴラスが取り上げられる。著者の紹介文によれば、初期の宇宙論は、部分的には詩人ホメロスとヘシオドスへの応答として読まれる。

第5〜8章:ヘラクレイトス、パルメニデス、エレア派、原子論者

ヘラクレイトス、パルメニデスの「人の通らない道」、「ここからそこへは行けない」というエレア派の議論、そして原子論者の「最後の切断」を扱う。

第9〜12章:アナクサゴラス、エンペドクレス、ヒッポクラテス集成、ソフィスト

精神と混合についてのアナクサゴラス、愛とその他の原理についてのエンペドクレス。続いてヒッポクラテス集成の章がある。序文によれば、古代の哲学の概念は医学を含むほど広かった。第I部はソフィストと「弱い議論を強くすること」で締めくくられる。

第II部:ソクラテスとプラトン

第13〜16章:アリストファネスとクセノフォンのソクラテス、プラトンのソクラテス、プラトンの生涯と著作、愛されない二つの対話篇

ソクラテスには、まずアリストファネスによる喜劇的な描写とクセノフォンによる歴史的な描写を通して近づく。次に、プラトンの対話篇のソクラテスとその方法、プラトンの生涯と著作、自己知をめぐる「愛されない」二つの対話篇が来る。著者の紹介文は、取り上げられるあまり読まれない対話篇の一つとして『カルミデス』を挙げている。

第17〜22章:『ゴルギアス』、『メノン』、『テアイテトス』、『パイドン』、『国家』の正義、洞窟の比喩

主要な対話篇ごとに一章が割かれる。『ゴルギアス』の徳と弁論術、『メノン』の学び、『テアイテトス』の知識、『パイドン』のソクラテス最期の言葉である。『国家』には二章が当てられ、一つは魂と国家、もう一つは洞窟の比喩を扱う。

第23〜28章:『パルメニデス』とイデア、『ソピステス』、『クラテュロス』、『ティマイオス』、恋愛の対話篇、詩と神話

プラトンの後期の、より専門的な著作を扱う。『パルメニデス』におけるイデアの再考、『ソピステス』における非存在、『クラテュロス』における名前である。謝辞によれば、『ソピステス』の章は本書のために新たに書かれた。続いて『ティマイオス』の宇宙論、恋愛をめぐる対話篇、詩と神話についてのプラトンを扱う。

第III部:アリストテレス

第29〜33章:生涯と著作、論理学著作、認識論、実体、四原因

アリストテレスの生涯と著作、「哲学者の道具箱」としての論理学著作、認識論、実体、そして四原因を扱う。

第34〜39章:自然哲学、『魂について』、生物学、倫理学、快楽と友愛、知性と神

自然哲学と『魂について』に続き、生物学の章がある。序文はこれを本書の幅広さの例として挙げている。倫理学には二章が割かれ、中庸の「ゴルディロックス理論」と、快楽と友愛を扱う。続いて知性と神の章がある。

第40〜43章:政治哲学、『弁論術』と『詩学』、女性と古代哲学、プラトンとアリストテレスの後継者たち

アリストテレスの政治哲学、そして『弁論術』と『詩学』を扱う。謝辞によれば、サンドリーヌ・ベルジェスの提案で加えられた、女性と古代哲学についての章がある。本書は、次の世代のプラトン主義者とアリストテレス主義者で終わる。

主要概念

第I部:初期ギリシア哲学

  • 間接的な伝承:初期ギリシアの思想の大部分は、後代の報告や何世紀にもわたって書き写された写本を通してしか残っておらず、そのことが私たちに知りうる範囲を左右している。
  • 広い意味での哲学:古代の哲学の概念には、今日なら科学や医学と呼ばれるものが含まれていた。ヒッポクラテス集成の章があるのはそのためである。
  • ソフィスト的な議論:「弱い議論を強くする」という、ソフィストに結びつけられた営み。

第II部:ソクラテスとプラトン

  • ソクラテス的方法:プラトンの描くソクラテスの問答の実践。ソクラテスについての他の古代の描写と対比される。
  • イデア:プラトンのイデア論と、『パルメニデス』におけるその後の自己批判。
  • 魂と国家:『国家』における、個人の魂の正義と国家の正義との並行関係。

第III部:アリストテレス

  • 実体:何が最も根本的に存在するのかについてのアリストテレスの説明。
  • 四原因:形相と機能に結びついた、アリストテレスが区別する説明の種類。
  • 中庸:徳を中間とみなす倫理学説。アダムソンはこれを「ゴルディロックス理論」と呼ぶ。

批判的分析

長所

  • 文脈をともなう一続きの物語。 序文は、政治的・社会的・宗教的な力が、哲学の発展と伝承のあり方を形づくったことを強調している。『ライブラリー・ジャーナル』の書評は、哲学者が後継者に与えた影響へのアダムソンの目配りによって、各章がつながっていると評した。
  • 通常の正典を超える範囲。 目次には、ヒッポクラテス集成、アリストテレスの生物学、あまり人気のないプラトンの対話篇、古代哲学における女性に充てた章がある。序文が言うように、これらは大学で集中的に学んでも出会わないかもしれない話題である。
  • 短く読みやすい章。 各章は約7ページで、それぞれが一つのまとまりになっている。『ライブラリー・ジャーナル』の評者は文章を気取らないが引き込まれると評し、出版社も本書がこの分野に初めて触れる読者を想定していることを強調している。
  • テキストへの案内として設計されている。 序文は本書を外国の旅行ガイドブックになぞらえ、読者にプラトンとアリストテレス自身を読むよう促している。さらに、文献案内と、ポッドキャストのウェブサイトで公開されている専門家へのインタビューを紹介している。

短所

  • アリストテレスの後継者で終わる。 ヘレニズム哲学(ストア派、エピクロス派、懐疑派)は第2巻に回されているため、古代哲学のコース全体では、アリストテレス以降の時代について別の文献が必要になる。
  • 幅広さが深さを制約する。 一つの対話篇や話題に7ページでは、解釈上の論争に決着をつけることはできない。序文自身、「隙間なく」は約束というより願望だと認めている。
  • 一人の著者の視点。 謝辞は、「追加の、あるいは別の」視点を得るためにポッドキャストのインタビューを聞くよう勧めている。本書が一人の解釈者の見方であることを思い出させるものである。

コースにおける位置づけ

古代哲学のコースの中で、本書は最も取り組みやすい通史であり、最初の週から手元に置く伴走書として適している。一次文献の背景としても役立つ。クーパー編の Plato: Complete Works やアーウィン訳の Nicomachean Ethics を、第II部と第III部の対応する章と並べて、対話篇ごとに読むことができる。ソクラテス以前の哲学者については、キャサリン・オズボーンの Presocratic Philosophy: A Very Short Introduction が短い別の入口となる。一方、カーク、レイヴン、スコフィールドの The Presocratic Philosophers は断片をギリシア語と英語で載せ、学術的な注解を付けている。証拠そのものに取り組みたい人にとって、アダムソンの第I部の自然な次の一歩である。

ロングとセドリーの The Hellenistic Philosophers は、エピクロス派、ストア派、懐疑派についての資料集であり、本書が続巻に回した時代を扱う。そちらへ進む学生は、アダムソンのこの巻がプラトンとアリストテレスの直接の後継者で終わっていることを知っておくとよい。

本書の使い方

哲学や古代世界についての予備知識は前提とされていない。まず序文を読んで「隙間なく」という方針と参照方法についての注記を確認し、年表と地図を手元に置いておくこと。短い章は一度に読み切れるので、その思想家やテキストを扱う授業の前に読むとよい。

プラトンとアリストテレスを中心とするコースでは、第13〜28章と第29〜41章が中核となる。『国家』についての第21〜22章と、倫理学についての第37〜38章は、指定テキストと自然に組み合わせられる。第1〜12章は、ソクラテス以前の哲学者とソフィストの単元に向いている。ヒッポクラテス集成、アリストテレスの生物学、古代哲学における女性といった、より珍しい章は、定番から外れたレポートの出発点としてよい。

序文が勧めるように、本書を一次文献への招待として扱うこと。各章を読んだら、そこで論じられた対話篇や論考を読むとよい。レポートのための学術文献を探すには文献案内を使い、同じ話題の多くについて別の意見を聞くには historyofphilosophy.net のポッドキャスト・インタビューを利用するとよい。