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産科麻酔学のクイックヒット cover

医学

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産科麻酔学のクイックヒット

Roshan Fernando et al.

英語原題: Quick Hits in Obstetric Anesthesia

産科麻酔学のクイックヒットに関する大学院レベルの探究で、厳密な理論をデリバティブ価格設定、金利モデリング、リスク管理の応用と結合しています。

難易度レベル
上級
学術レベル
大学院
産科麻酔学周術期医学麻酔学産科医療臨床ガイド

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Fernando, R., Sultan, P., & Phillips, S. (Eds.). (2022). Quick Hits in Obstetric Anesthesia. Springer. https://doi.org/10.1007/978-3-030-72487-0

章の要約

本書は73の短い章からなり、約490ページ。各章は異なる小グループの執筆者が担当し、多くは5〜10ページほどである。出版社は、分娩室での緊急事態と日常的な問題に対する分かりやすい指針として紹介している。麻酔手技の「レシピ」、トラブルシューティングの章、「やることリスト」を備え、緊急症例での認知的な補助、緊急の管理計画を立てるときの意思決定の道具として使うものとされる。あらゆる職位の麻酔科医を対象としている。章は内容によって次のようにまとめられる。

第1〜4章:無痛分娩と子宮内胎児死亡

分娩時鎮痛のための硬膜外麻酔、分娩時鎮痛のための脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔、分娩時鎮痛の非神経軸性の選択肢、子宮内胎児死亡(IUFD)の女性の管理。冒頭の各章は、神経軸技術を用いる方法と用いない方法を含め、分娩の痛みを和らげる主な方法を扱い、その後に特定の臨床状況へ移る。

第5〜11章:帝王切開の麻酔

カテゴリー4/予定帝王切開、帝王切開の脊髄くも膜下麻酔、帝王切開の脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔、硬膜外の追加投与、帝王切開の全身麻酔、帝王切開での脊髄くも膜下麻酔中の低血圧、帝王切開後の疼痛緩和。この一連の章は手技別に編成され、最も多い問題(脊髄麻酔後の低血圧)と術後の鎮痛にそれぞれ独立の章が当てられている。

第12〜20章:手技、同意、緊急分娩

胎盤用手剥離、頸管縫縮術(挿入と抜去)、外回転術、人工破膜、同意、記録の基準、臍帯脱出、迅速・緊急帝王切開、器械分娩。小規模な産科手技と緊急の産科手技に加え、同意と記録という二つの職業上の話題を扱う。

第21〜26章:産科救急

産科大量出血、子宮弛緩症、子宮内反症、羊水塞栓症、帝王切開後の経腟分娩、肩甲難産。麻酔科医の迅速な関与が求められる状況に集中している。

第27〜38章:分娩管理と産科の背景

正常分娩、胎児心拍陣痛図(CTG)、合併症のない妊娠の産前ケア、パルトグラム、分娩誘発、分娩促進、早産、胎位異常、前置胎盤、癒着胎盤スペクトラム、胎児発育不全、多胎妊娠。ここでは、麻酔科医に産科の背景を提供する。すなわち、正常な分娩がどう観察・介助されるか、どの産前の状態が麻酔計画に影響するかである。

第39〜49章:妊娠中の内科疾患

子癇前症とHELLP症候群、妊娠性肝内胆汁うっ滞、妊娠糖尿病、産科の静脈血栓塞栓症、肥満、周産期心筋症、複雑な先天性心疾患と妊娠、血栓性素因、血友病、フォン・ヴィレブランド病、低分子ヘパリン・未分画ヘパリンと神経軸麻酔。

第50〜63章:合併症とフォローアップ

偶発的硬膜穿刺、硬膜穿刺後頭痛、硬膜外血液パッチ、分娩中の発熱、分娩時の硬膜外鎮痛の失敗、帝王切開での脊髄くも膜下麻酔の失敗、帝王切開中の痛みと苦痛、神経軸麻酔後の背部痛、神経軸麻酔後の末梢神経障害、中枢神経軸遮断後の脊髄障害、産科の神経麻痺、全身麻酔中に報告された覚醒、脊椎手術の既往があり神経軸麻酔を希望する患者、授乳と麻酔。出版社が述べるトラブルシューティングとフォローアップの章である。

第64〜73章:気道、麻酔上の救急、蘇生

産科麻酔における困難・失敗気管挿管、高位脊髄麻酔の認識と管理、胃内容物の誤嚥、局所麻酔薬中毒、アナフィラキシー、悪性高熱症、母体蘇生、子宮内蘇生、新生児蘇生、新型コロナウイルスに感染した妊婦の麻酔管理。最後の一群は麻酔上の救急と母子の蘇生を集め、最終章はCOVID-19を扱う。

主要概念

第1〜11章:鎮痛と麻酔の手技

  • 神経軸技術:分娩時鎮痛と帝王切開のための硬膜外、脊髄くも膜下硬膜外併用、脊髄くも膜下の各方法。
  • 麻酔の「レシピ」:出版社の説明による、各手技の段階的な方法。
  • 脊髄くも膜下麻酔中の低血圧:頻度の高い合併症で、独立した章がある。

第12〜38章:産科手技、救急、背景

  • 帝王切開の緊急度:予定(カテゴリー4)と、迅速・緊急の帝王切開の違い。
  • 産科大量出血、子宮弛緩症、子宮内反症、羊水塞栓症:麻酔管理に一刻を争う救急。
  • 胎児心拍陣痛図とパルトグラム:胎児の状態と分娩の進行を監視する道具。

第39〜73章:内科疾患、合併症、蘇生

  • 子癇前症とHELLP症候群:麻酔の選択に関わる妊娠高血圧性疾患。
  • 抗凝固療法と神経軸麻酔:血栓性素因、血友病、フォン・ヴィレブランド病、ヘパリンの各章が、ヘパリンと神経軸麻酔の章の隣に並ぶ。
  • 硬膜穿刺後頭痛と硬膜外血液パッチ:神経軸麻酔のよく知られた合併症とその治療が、連続する二つの章に分けられている。
  • 母体蘇生、子宮内蘇生、新生児蘇生:三つの独立した章。

批判的分析

長所

  • ベッドサイドでの使用を想定した設計。 出版社は本書を救急時の認知的補助、緊急の判断の道具と位置づけており、構成もそれを支えている。題が絞られた73の章があり、各章は数ページである。
  • 分娩室の業務を広くカバーする。 章の一覧は、日常的な鎮痛や帝王切開の手技から、出血、気道の失敗、局所麻酔薬中毒、蘇生にまで及び、分娩、胎児心拍陣痛図、パルトグラムに関する産科の背景の章も含む。
  • 実際的な問題が独立した章になっている。 硬膜外の失敗、脊髄麻酔の失敗、帝王切開中の痛み、偶発的硬膜穿刺、神経損傷はそれぞれ別の話題で、急いでいるときに探しやすい。
  • 多数の執筆者。 各章は異なる執筆チームによるので、一人の著者のやり方がすべての章を方向づけることはない。

短所

  • 教科書ではなく速引き形式。 1章あたり平均6〜7ページのため、生理学や推奨の根拠を深く展開することはできない。産科麻酔の本格的な教科書と併用すべきである。
  • 地域による診療の違い。 章題は英国式の用語とカテゴリー4の帝王切開という分類を使っているので、用量、プロトコル、薬剤名は現地の指針で確認する必要がある。
  • 古くなりやすい、変化の速い内容。 新型コロナウイルスの最終章は執筆時の状況を反映しており、薬剤や指針の推奨も変わる。本書は最新の指針の代わりにはならない。
  • 範囲。 産科の話題は麻酔科医にとっての背景として収められており、産科学の教科書の深さには及ばない。

コースにおける位置づけ

外科・麻酔のリストの中で、産科麻酔だけを扱う書籍はこの一冊である。リストの他の書籍は学生向けの外科入門で、Browse's Introduction to the Symptoms & Signs of Surgical Disease は外科の病歴と診察を教え、Crash Course Surgery は外科診療と一般的な症状の簡潔な入門、Principles and Practice of Surgery は学部向けの外科教科書である。これらの紹介は外科の診断と診療についてであり、麻酔の実践ではないので、本書は一般的な外科の学習から分娩室の麻酔へ進んだ読者に役立つ。

Surgical and Perioperative Management of Patients with Anatomic Anomalies はもう一つの専門書で、身体の部位別に編成され、解剖学的変異とそれが手術・麻酔の計画に及ぼす影響を扱う。本書は分娩室の臨床状況を軸に編成されている。異常な解剖が予定の手術やブロックに影響するときは前者を、産科救急と神経軸技術には本書を読むとよい。

本書の使い方

本書は、産科ローテーションを始める麻酔科研修医、分娩室を担当する専門医、麻酔の判断を理解したい助産師や産科医に向いている。あらゆる職位の麻酔科医を対象としているので、基本的な麻酔研修を終え、神経軸の解剖と薬理を知っている読者が随時開いてもよい。

読み進め方の一例:最初の分娩室当直の前に、手技の章(第1〜11章)と合併症の章(第50〜55章)を読み、よくある作業と問題に慣れておく。次に救急の章(第18〜26章、第64〜72章)をひとまとまりとして読み、上級医とともに、またはシミュレーションで場面として練習する。産科の背景の章(第27〜38章)と内科疾患の章(第39〜49章)は、患者がその状態で現れたときに開く参考書として扱う。章の一覧は、部門の教育セッションのチェックリストとして使えるが、用量とプロトコルは常に現地の指針で確認すること。