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The Transformation of the World: A Global History of the Nineteenth Century(世界の変容:19世紀のグローバル・ヒストリー) cover

歴史学

歴史学

The Transformation of the World: A Global History of the Nineteenth Century(世界の変容:19世紀のグローバル・ヒストリー)

Jürgen Osterhammel

英語原題: The Transformation of the World: A Global History of the Nineteenth Century

長い19世紀を対象とする大規模なグローバル・ヒストリーで、パトリック・カミラーがドイツ語から英訳した。国別の叙述ではなく、時間や空間から都市、労働、帝国、宗教に至るテーマ別に構成され、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、南北アメリカの動向を比較して、この世紀の何が新しかったのかを問う。

前提知識: 世界史の概説科目と、近代ヨーロッパおよび非ヨーロッパ世界の歴史に関するある程度の知識。

難易度レベル
上級
学術レベル
大学院
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Osterhammel, J. (2015). The Transformation of the World: A Global History of the Nineteenth Century (P. Camiller, Trans.). Princeton University Press.

章の要約

英語版は、パトリック・カミラーが2009年のドイツ語原著から訳したもので、1,100ページを超える。プリンストン大学出版局は、これを「長い十九世紀」についてのヨーロッパ中心的・年代記的な叙述を超えたグローバル・ヒストリーと説明している。全体は三部十八章からなり、結論、注、参考文献、索引が続く。以下の章題は目次に従い、説明は出版社の紹介と、冒頭の数章についての読書会の議論に基づく。

序文と序論

序文と「ドイツ語初版への序論」が企画の枠組みを示す。出版社の説明によれば、本書は世紀を主題別に組み立て、国ごとに語るのではなく、ニューヨークからニューデリーまで、諸大陸の展開を比較する。

第1部、第I–III章:Approaches

第I章「Memory and Self-Observation: The Perpetuation of the Nineteenth Century」、第II章「Time: When Was the Nineteenth Century?」、第III章「Space: Where Was the Nineteenth Century?」は、この世紀をどう区切るか、そしてこの世紀が自らをどう見ていたかを問う。『思想史雑誌』(Journal of the History of Ideas)のブログによるこれらの章の議論は、本書が十九世紀をヨーロッパの世紀として強く位置づけ、時間・空間・過去を標準化しようとしたヨーロッパ主導の試みを通じて理解すべきだとしていること、またこの時代を現在の説明にとりわけ重要なものとみなしていることを伝えている。

第2部、第IV–VIII章:Panoramas(1)

第IV章から第VIII章は、「Mobilities」「Living Standards: Risk and Security in Material Life」「Cities: European Models and Worldwide Creativity」「Frontiers: Subjugation of Space and Challenges to Nomadic Life」「Imperial Systems and Nation-States: The Persistence of Empires」である。世界各地で人、物、集落がどのように組織され、帝国や辺境地域がその中にどう位置づけられるかを概観する。

第2部、第IX–XI章:Panoramas(2)

第IX章は「International Orders, Wars, Transnational Movements: Between Two World Wars」、第X章は「Revolutions: From Philadelphia via Nanjing to Saint Petersburg」、第XI章は「The State: Minimal Government, Performances, and the Iron Cage」である。革命の章はアメリカ革命から中国を経てロシアにまで及び、出版社の紹介もラテンアメリカの革命と太平天国を主題として挙げている。

第3部、第XII–XVI章:Themes(1)

第XII章「Energy and Industry: Who Unbound Prometheus, When, and Where?」、第XIII章「Labor: The Physical Basis of Culture」、第XIV章「Networks: Extension, Density, Holes」、第XV章「Hierarchies: The Vertical Dimension of Social Space」、第XVI章「Knowledge: Growth, Concentration, Distribution」は、世紀の経済的・社会的構造を扱う。出版社の紹介は、ヨーロッパの大西洋を越える労働市場を、本書が検討する力の一つとして挙げている。

第3部、第XVII–XVIII章と結論:Themes(2)

第XVII章は「Civilization and Exclusion」、第XVIII章は「Religion」である。本書は「The Nineteenth Century in History」で全体を振り返って終わる。出版社によれば、この世紀は二十世紀の破局への道を整えると同時に、平和主義、自由主義、労働組合を生み出した。

主要概念

第1部:Approaches

  • 長い十九世紀:本書の時間的枠組みで、第II章では世紀がいつ始まりいつ終わるかという問題として論じられる。
  • 空間と自己観察:世紀が自らの地理と記憶をどう規定したか。第I章と第III章で示される。

第2部:Panoramas

  • 移動性と辺境:人の移動、そして空間と遊牧民への支配。
  • 帝国と国民国家:国民国家の台頭と並ぶ帝国の存続。
  • 革命:フィラデルフィアからサンクトペテルブルクまでを一つの比較の章で扱う。
  • 国家:最小限の統治、演出、「鉄の檻」。

第3部:Themes

  • エネルギーと産業:誰が、いつ、どこで工業化を始めたかという問い。
  • ネットワークと階層:社会空間の水平的・垂直的な構造。
  • 知識、文明、排除:知識がどう生産・分配され、文明の観念がどの集団を排除したか。
  • 宗教:結論の前の最後の主題として扱われる。

批判的分析

長所

  • **グローバルな対象のための主題別構成。**十八の章は国別の叙述ではなく、都市、労働、帝国、宗教などの主題を世界全体にわたって扱っており、ヨーロッパ中心の叙述を避けるという出版社の目的に合う。
  • **参考書のような構造。**各章が主題ごとに独立しているため、読者は最初から物語を追わなくても、都市、エネルギー、革命に直接進める。
  • **規模と評価。**プリンストンは、著者が「十九世紀のブローデル」と呼ばれてきたことを記し、ドイツ語原著が高い評価を受け、複数の言語に翻訳されていることを挙げている。
  • **時代区分への反省。**第I–III章は、世紀がいつ、どこにあったのかという問題を本書の主題の一部にしている。

短所

  • **長さと密度。**1,100ページ超の本書は要求が高く、主題は一続きの物語として読むことを想定していない。長い論考の集成として使うのがよい場合もある。
  • 単一の論旨がない。『思想史雑誌』のブログが引用する2014年のサミュエル・モインによる書評は、本書にアメリカ流の論証的な命題がないと指摘している。検証すべき明確な主張を求める読者は、一連の主張を見いだすことになる。
  • **出来事の叙述ではない。**主題別の構成のため、革命、戦争、統一の年代記的な説明を求める学生は別の資料が必要になる。
  • **前提となる背景。**本書はヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカ大陸にまたがるが、読者を導く叙述はないため、世界史の概説を事前に学び、近代ヨーロッパと非ヨーロッパの歴史にある程度通じていることが必要である。

コースにおける位置づけ

世界史・グローバル・ヒストリーのコースには、教科書、入門書、専門研究が含まれる。Sebastian ConradのWhat Is Global History?はこの研究方法への簡潔な入門で、Osterhammelが実践する方法の事前の読書として適している。The Earth and Its Peoples、Traditions & Encounters、Ways of the World、Worlds Together, Worlds Apartなどの教科書ははるかに長い期間の世界史を扱い、David ChristianのMaps of Timeは人類史をはるかに大きな時間尺度の中に位置づける。Abu-LughodのBefore European Hegemonyは十三・十四世紀の世界システムを研究し、Osterhammelが扱う時期より前の状況を示す。コースにあるラテンアメリカと近現代中東の地域史は、本書が比較の形で扱う世界の一部について細部を補う。

一世紀を深く学ぶならOsterhammelを読むべきで、グローバル・ヒストリーの教科書と方法の短い入門を読んだ後が望ましい。ヨーロッパについては、EvansのThe Pursuit of Powerが近い時期を大陸の叙述史として扱っている。

本書の使い方

本書は、世界史の一般的な基礎をもつ学部上級生や大学院生のための本である。通読されることはまれで、構成も選択的な読み方を促している。

実際的な進め方は次のとおり。

  • **第1部から始める。**第I–III章が枠組みを定め、序文と序論が目的を述べる。
  • **第2部と第3部から主題に応じて選ぶ。**都市を扱う授業なら第VI章、帝国なら第VII–VIII章、革命なら第X章、経済史なら第XII–XV章、宗教なら第XVIII章を読む。
  • **結論で締めくくる。**全体の評価を知るために「The Nineteenth Century in History」を読む。
  • **注と参考文献を使う。**注と参考文献は合わせて200ページ近くあり、各主題の文献を探す研究の道具となる。
  • **叙述的な著作と組み合わせる。**ヨーロッパならEvansのような年代順の歴史と併読し、主題別の章の背後に出来事の順序があるようにする。