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子どもの世界観 cover

教育学

教育学

子どもの世界観

Jean Piaget; Joan Tomlinson (translator); Andrew Tomlinson (translator)

英語原題: The Child's Conception of the World

ピアジェによる初期の研究で、主にジュネーヴの子どもへの面接に基づき、思考、名前、夢、生命、自然物の起源について子どもが何を信じているかを調べる。答えを段階に分け、実在論、アニミズム、人工論の三つの観点から整理する。

難易度レベル
中級
学術レベル
学部
発達心理学子どもの発達認知アニミズム教育ピアジェ

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Piaget, J. (1929). The Child's Conception of the World (J. Tomlinson & A. Tomlinson, Trans.). Kegan Paul (International Library of Psychology, Philosophy and Scientific Method). Reissued by Rowman & Littlefield, 2007. Public-domain scan of the 1929 translation (1971 Routledge & Kegan Paul reprint): https://archive.org/details/childsconception01piag

章の要約

本書は、主にジュネーヴの子どもたちを対象に、思考、名前、夢、生命、そして自然物の起源について彼らが何を信じているかを調べた、長期にわたる一連の面接の報告である。方法論的な序論、3部(実在論、アニミズム、人工論)11章、そして短い付録からなる。ピアジェは本書を、子どもにとって実在と因果性が何を意味するかを扱う2巻の第1巻と位置づけており、物理的因果性を扱う続編が、本書では保留された運動と力に関する問いを引き受ける。各章には、略記された名前と年齢で示される子どもとの短い問答が数多く引用され、回答が段階ごとに分類されている。

序論:問題と方法

本書で最も長い方法論の記述である。ピアジェは標準化されたテスト、純粋な観察、そして精神医学から借りた「臨床法」を比較する。臨床法では、検査者は仮説を検証しながら、子どもの答えに柔軟な質問でついていく。彼は5種類の回答(でたらめな回答、作り話、暗示された確信、解放された確信、自発的な確信)を区別し、それらを見分ける基準を示す。同年齢の子どもたちの回答の一様性、年齢に伴う漸進的な変化、暗示への抵抗、隣接する信念とのつながりなどである。個々の回答は既成の「子どもの理論」ではなく、心の傾向を示す手がかりにすぎないと強調し、本書が600を超える観察に基づくことを述べている。

第1部:実在論

第1章:思考の観念

子どもたちは、何で考えるのか、思考を見たり触ったりできるのかを問われる。ピアジェは3つの段階を記述する。思考を口や声の働きとみなす段階、頭の中にある物質的なものとみなす段階、そして11歳ごろになってようやく非物質的なものと理解する段階である。言葉に「力がある」かを問う短い調査では、10–11歳ごろまで子どもが言葉とそれが指す物とを混同していることが示される。

第2章:名辞実在論

名前はどこから来たのか、どこにあるのか、物は別の名前で呼ばれえたのかという問い。幼い子どもは、名前は物から来て物の中にあると答える。やがて名前は空気や声の中に置かれ、その後頭の中に置かれる。ピアジェはこれを3つの混同、すなわち記号と物、内と外、思考と物質の混同と結びつける。

第3章:夢

夢はどこから来るのか、どこで起こるのか、何で夢を見るのかについての子どもの説明。第1段階では夢は外から来て部屋の中で起こる。第2段階では夢は私たちの内から生じるがなお外部にある。9–10歳ごろには内的なものとなり、11歳ごろになってようやく思考として理解される。ピアジェは名前の場合との密接な並行関係を指摘し、ヌーシャテル、ベルン・ジュラ、マドリード、サンタンデールで集めた比較資料にも触れながら、他国での追試を求めている。

第4章:実在論と融即の観念の起源

ピアジェは、それまでの結果を子どもが明示的にもつ理論として読むことを戒め、一般的な結論を引き出す。子どもは自己と世界をまだ分離していない実在論者だというのである。続いて「融即」(物理的な接触なしに物どうしが結びついていると感じられる関係で、レヴィ=ブリュルから借りた用語)と子どもの呪術的な行為を列挙し、それを大人に一時的に現れる呪術的な感情と比べ、最後に「存在論的自己中心性」を以前の著作で論じた論理的自己中心性と並べて結論とする。

第2部:アニミズム

第5章:物に帰せられる意識

子どもたちは、机、太陽、自転車などが針で刺されたら感じるか、自分が動いていることを知っているかを問われる。回答は4つの段階に分類される。活動するものはすべて意識をもつ段階、動くものだけが意識をもつ段階、自ら動くものだけが意識をもつ段階、そして最後に動物だけが意識をもつ段階である。ピアジェは、アニミズムは意識的に保持された体系ではなく心の全般的な傾向であり、段階は統計的なもので個々の子どもを診断する道具ではないと強調する。

第6章:「生命」の概念

何が生きているかを問うと、同じ4段階のパターンが現れる。生命はまず活動と、次に運動と、続いて自発的な運動と結びつけられ、最後に動物と植物に限定される。2つの系列を比較して、ピアジェは子どもが生命よりも意識の方を多くのものに認める傾向があることを見いだす。

第7章:子どものアニミズムの起源、道徳的必然性と物理的決定論

ピアジェは自発的な証拠に目を向ける。大人の回想(ウィリアム・ジェームズが引用した聾者の回想を含む)と子ども自身の発言である。太陽と月が自分についてくるという広く見られる信念を分析し、子どもは自然の規則性を物理法則として見る前に、物がなすべきことをしているという道徳的な義務として見ると論じる。章の最後では、単純な「投影」説を退け、自己と世界の初期の未分化によってアニミズムを説明する。

第3部:人工論

第8章:太陽と月の起源

子どもたちは太陽と月がどのように始まったかを問われる。第1段階では人間や神によって作られたとされ、第2段階では自然に生じたが、その材料は煙突の煙のような人工のものとされ、10–11歳ごろには起源が完全に自然なものとなる。ピアジェは子どもの自発的な質問(「だれが太陽を作ったの?」)によって方法を裏づけ、月の満ち欠けについての節も加えている。

第9章:気象と水の起源

同じ方法を、空、夜、雲、雷と稲妻、雨、雪と氷、川・湖・海に当てはめる。たとえば夜の説明は、純粋に人工論的な答えから、大きな黒い雲としての夜を経て、太陽がなくなることとしての夜へと移っていく。風と運動に関する問いは続編に回されている。

第10章:木、山、大地の起源

子どもたちは、木材、植物、鉄、ガラス、布、紙、石、土、山がどこから来たのかを説明する。幼い子どもはしばしば、山は人間が作り、その後成長したと言い、人工論とアニミズムを混ぜ合わせる。自然な説明は平均して9–10歳以降に現れる。

第11章:子どもの人工論の意味と起源

結論の章は、人工論的な回答が単なる作り話ではないことを論じ、赤ちゃんの誕生についての子どもの考えを(直接の質問は控えたため、公刊された記録と回想から)検討し、人工論の起源を主に社会的な原因、すなわち親への依存と親に対する崇敬に求める。アニミズムと人工論の衰退は、大人が全能ではないという子どもの発見と、思考の社会化に伴う自己中心性の減少に帰される。その後、説明は物質の同一視、凝縮と希薄化へと向かう。

付録

呪術は集団的・社会的な現象だという異論に対し、子どもの個人的な信念に「呪術」という語を用いることを擁護する短い注。

主要概念

序論と第1部:方法と実在論

  • 臨床法:硬直したテストと受け身の観察の両方を避け、検査者の仮説を検証しながら子どもの答えについていく柔軟な面接。
  • 解放された確信と自発的な確信:子どもがその場で自分の素材から推論して出す答えと、質問以前にすでに形成されていた信念。
  • 実在論:自己とその思考を外界の物から分離できず、名前、思考、夢を物として扱うこと。
  • 融即と呪術:物理的な接触なしに物どうしが結びついていると感じられる関係と、それを使って出来事に影響を与えようとする試み。
  • 存在論的自己中心性:自己を中心に組織され、自己に応答する世界。論理的自己中心性の対となる概念。

第2部:アニミズム

  • アニミズム:物を生きていて意識をもつものとして扱う傾向。活動するものすべてから動物だけへと、4段階で狭まっていく。
  • 道徳的必然性:自然の規則性は、物がそうしなければならない、そうすべきだから起こるという子どもの見方。
  • 太陽と月がついてくる:ピアジェが体系的かつ完全に自発的だと認めた唯一の信念で、およそ6–8歳の子どもに見られる。

第3部:人工論

  • 人工論:自然物は人間や神が人間の目的のために作ったという信念。
  • 混合段階:煙突の煙からできた雲のように、人工の材料に自然の過程が働くという説明。
  • 物質の同一視:凝縮と希薄化によって物が互いから生じるという、後に現れる説明の形式。

批判的分析

長所

  • 方法が明示されている。 序論は臨床面接、5種類の回答、それらを評価する基準を詳しく示し、暗示と固執について読者に注意を促している。その指針は、子どもに面接するすべての人にとって今も役に立つ。
  • 豊富な一次資料。 どの章も、名前と年齢が示された子どもとの問答の引用の上に組み立てられており、読者は解釈を証拠と照らし合わせて判断できる。
  • 一貫した発達のパターン。 同じ順序(記号と物の混同、次に内と外の混同、次に思考と物質の混同)が思考、名前、夢を通じて追跡され、意識と生命についても並行する段階が現れる。ピアジェはこの並行関係を結果の検証に用いている。
  • 限界に率直である。 ピアジェは、段階が統計的なものであること、子どもはこうした問いについてそれまでほとんど考えたことがないこと、個々の答えを額面どおりに受け取るべきでないことを繰り返し述べている。

短所

  • 狭く古い標本。 子どもたちは主にジュネーヴの子どもであり、ピアジェ自身が異文化間での追試を求めている。段階が変わる年齢は、おおよその、地域的な目安として読むべきである。
  • 時代がかった比較と語彙。 本書はレヴィ=ブリュルに従って、子どもを「未開人」や「野蛮人」と繰り返し比較している。この枠組みは今日では退けられており、批判的に読む必要がある。
  • 面接に基づく証拠。 結論は、なじみのない質問への言語的な回答に依拠している。ピアジェの予防策は真剣なものだが、ピアジェ自身が認めるように、質問が答えを形づくる危険は方法に組み込まれている。
  • より大きな研究の半分。 因果性の多くは続編に回されているため、運動、風、力についての子どもの説明は扱われていない。また本書は初期の著作であり、このコースの教科書はピアジェが後に発展させた、より完成された理論を紹介している。

コースにおける位置づけ

この教育心理学のコースで、本書は概説書ではなく歴史的な一次資料である。Jeanne Ellis Ormrod らの Educational Psychology: Developing Learners と Dale Schunk の Learning Theories: An Educational Perspective は、ピアジェの成熟した理論を他のアプローチと並べて紹介する教科書であり、どちらかを先に読んでから本書でその理論の出発点を見るとよい。Daniel Willingham の Why Don't Students Like School? と Carol Dweck の Mindset は教師向けの短く読みやすい本で、認知科学と能力観についての研究を教室に応用している。

米国学術研究会議(National Research Council)の How People Learn とその続編 How People Learn II は、生涯にわたる学習と発達についての後の研究を総合したもので、ピアジェの初期の主張を後の知見と並べてみたい学生が次に読むのに自然な本である。Handbook of Educational Psychology は、さらに深く学ぶための研究水準の総説を提供する。

本書の使い方

本書は、教科書の要約を通してではなく原典でピアジェを読みたい発達心理学・教育心理学の学生や、子どもを対象とする研究の歴史に関心をもつ人に向いている。専門的な予備知識は要らないが、ピアジェの後の段階理論の概略を知っていると、ここで何が初期の考えなのかが見えやすい。

実践的な読書計画:

  • 中核: 方法が以後すべての読み方を左右するので、序論は全部読む。続いて各部から代表的な章を1つずつ、第1章(思考)、第5章(物に帰せられる意識)、第8章(太陽と月の起源)を読む。
  • 次に: 全体の議論をまとめる第2–4章と第6–7章の結論の節、そして人工論の起源と衰退を説明する第11章。
  • 選択的に: 第9章と第10章は主に同じパターンのさらなる例なので、いくつかの節を拾い読みすればよい。

面接の抜粋を注意深く読み、本書自身の基準に照らして、それぞれの答えが自発的なものか、暗示されたものか、作り話かを考えること。序論と第5章の注意事項に従って、アニミズムや太陽の起源についての質問をいくつか実際の子どもに試し、その答えをピアジェの段階と比べてみるのは有益な演習になる。

版と出典

本ガイドは、ジョーン・トムリンソンとアンドルー・トムリンソンによる英訳(1929年に Kegan Paul の International Library of Psychology, Philosophy and Scientific Method の一冊として初版刊行)に基づき、1971年の Routledge & Kegan Paul 再版をスキャンしたインターネット・アーカイブ版(ノースイースタン大学図書館所蔵本)で読んだものである。1929年初出の著作として米国ではパブリックドメインにある:https://archive.org/details/childsconception01piag 。本ページに記載された2007年の Rowman & Littlefield 版は同じ翻訳の再刊である。本ガイドは、節見出しを含む目次全体、序論の全文、3つの部の導入、全章の冒頭と結論の節、各章内の段階の記述、そして付録に基づいている。