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Organization Theory: Modern, Symbolic, and Postmodern Perspectives(組織論:モダン・シンボリック・ポストモダンの視点) cover

ビジネス

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Organization Theory: Modern, Symbolic, and Postmodern Perspectives(組織論:モダン・シンボリック・ポストモダンの視点)

Mary Jo Hatch

英語原題: Organization Theory: Modern, Symbolic, and Postmodern Perspectives

モダン、シンボリック、ポストモダンという三つの対照的な視点から組織論を示す上級向け教科書。全9章で、分野の歴史、組織と環境の関係、社会構造、技術、文化、建築空間、権力を扱い、最後にカールスバーググループの組織アイデンティティを論じる。

前提知識: 経営学または組織行動論の入門科目を修了していることを前提とする。

難易度レベル
上級
学術レベル
上級
organization theoryorganizational structureorganizational culturemanagement theory教科書

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Hatch, M. J. (2018). Organization Theory: Modern, Symbolic, and Postmodern Perspectives (4th ed.). Oxford University Press.

章の要約

第4版は単著の教科書で、約400ページ、3部9章から成る。全体を貫く考え方は、組織論を一つの定まった知識体系としてではなく、モダン、シンボリック、ポストモダンという三つの視点を通して示すことである。出版社は、本書の狙いを、学生が自分の経験や本書の事例を手がかりに、組織論を説明し、探究し、評価できるようにすることだと説明している。

第1部:組織論とは何か

**第1章「組織論とその複数の視点」**では、この分野と、本書の残りを貫く三つの視点を紹介する。出版社によれば、この章は第4版で全面的に改訂され、ビジネスの場で活躍しようとする人にとってなぜ組織論を学ぶ価値があるのかが新たに強調されている。

**第2章「組織論の略史」**は、この分野の考え方を歴史順に並べ、後の章がそこで示された理論や伝統に立ち戻れるようにしている。

第2部:中核概念と理論

第2部の5つの章は、この分野の標準的な主題を一つずつ取り上げ、それぞれを本書の視点で扱う。

**第3章「組織と環境の関係」**は、組織がその周囲とどのように関わるかを扱う。

**第4章「組織の社会構造」**は、仕事と人が組織内でどのように配置されるかを扱う。

**第5章「組織のテクノロジー」**は、組織が用いるテクノロジーを、それ自体が理論の主題として扱う。

**第6章「組織文化」**は、文化がシンボリックな視点と最も結びつく主題であるため、この視点が最も力を発揮する章である。

**第7章「組織における建築空間の物理的構造」**は、建物や空間を組織化の一部として考察する。

第3部:テーマと応用

**第8章「組織の内外における権力:組織政治、対立、統制」**は、権力、政治、対立、統制を第3部のテーマとして取り上げる。

**第9章「カールスバーググループの組織アイデンティティ」**は、この版で新たに加わった章である。著者自身のカールスバーググループでの研究に基づき、組織論の研究者が中核概念をどのように適用するか、そして研究成果を企業がどのように建設的に活用できるかを示す。

主要概念

第1部

  • 複数の視点:モダン、シンボリック、ポストモダンの三つの視点が、同じ組織現象を見る三つのレンズとして全体を通して用いられる。
  • 理論化:本書は学生を、説明を組み立て検証する人として扱い、「理論家のように考える」「視点を試す」といったコラムがそれを支える。

第2部

  • 組織と環境の関係:組織が周囲の環境によってどう形づくられ、また環境をどう形づくるか。
  • 社会構造とテクノロジー:役割の配置と、仕事を組織する技術。
  • 文化と建築空間:組織が共有する意味と、組織が活動する物理的な場。

第3部

  • 権力、政治、対立、統制:各主題の章が集約される第3部のテーマ。
  • 組織アイデンティティ:組織が自らを何者と捉えるかという問いで、カールスバーグの事例を通して展開される。

批判的分析

長所

  • **視点を軸にした構成。**出版社は三視点の設計を本書の最大の特色としており、それは構成にもはっきり表れている。第2部のどの主題も同じ視点で扱われるため、読者は各視点が何を明らかにするかを比べる練習を重ねられる。
  • **能動的な活用を促す学習の工夫。**この版では「理論から実践へ」コラムと事例研究に加え、「理論家のように考える」「視点を試す」コラムが加わり、学生が身近な組織に理論を当てはめることを狙っている。
  • **理論化の実例。**カールスバーグの章は、研究者が一つの組織に概念を適用する様子を示しており、これは他の教科書にはあまり見られない。
  • **付属教材。**出版社は、学生向けの選択式問題と、教員向けの指導書、スライド、図表、追加事例を挙げている。
  • **評価。**出版社が引用する評者には、シェフィールド・ハラム大学の Ian Storer やトリニティ・カレッジ・ダブリンの Gemma Donnelly-Cox がおり、有用な入門書であると評し、アプローチの包括性を称えている。

短所

  • **変革についての章がない。**目次には組織変革や組織学習の章はなく、戦略やリーダーシップを独立した主題とする章もない。これらが必要な読者は別の資料に当たる必要がある。
  • **事例は一社のみ。**最終章は一つの組織と、そこでの著者自身の研究に基づいているため、多様な事例を示すというより方法を例示するものである。
  • **歴史の扱いは短い。**本書は主題と視点で構成されているため、分野の年代記的な歩みは短い一章に収められている。より詳しい歴史を求める読者は別の資料が必要になる。
  • **管理者向けの手引きではない。**本書は組織を理論化することを軸としており、計画、組織化、指導、統制といった機能については、経営学原理の教科書の代わりにはならない。

コースにおける位置づけ

このコースの図書のうち、Daft の『Management』、Robbins と Coulter の『Management』、オープンアクセスの『Principles of Management』は、計画、組織化、指導、統制を軸にした総合的な入門書である。Hatch の本はそれらに取って代わるものではなく、経営の諸機能は既知のものとして、その背後にどのような理論があるのかを問う。これらの一冊を読んだ後に、あるいはより理論的な第二の声として併読するのが望ましい。

Wren と Bedeian の『The Evolution of Management Thought』は最も近い併読書である。あちらは経済的・社会的文脈の中で経営思想の歴史を叙述するのに対し、Hatch の第2章は略史にとどまり、残りは主題と視点で構成されている。長い歴史的視野には Wren と Bedeian を、視点の分析的な比較には Hatch を用いるとよい。

本書の使い方

経営学または組織行動論の入門課程を終えた上級生、経営学の修士課程の学生、組織研究を始めたばかりの博士課程の学生に適している。

  • **中核:**まず第1章と第2章。以降の章は三つの視点を使うためである。次に授業に合う第2部の章を読み、続いて第8章を読む。
  • **第2部の順序:**各章は概ね独立しているので、環境、構造、テクノロジー、文化、空間を、授業や研究に必要な順に読んでよい。
  • **任意:**第9章は視点に慣れてから読むとよい。学生が自分で短い事例研究を書く際の手本にもなる。
  • 演習:「理論家のように考える」と「視点を試す」のコラムを飛ばさずに取り組み、職場や学生サークルなど身近な組織に各視点を当てはめる。オンラインの選択式問題は復習に役立つ。