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Fundamentals of Investments: Valuation and Management(投資の基礎:評価と運用) cover

ビジネス

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Fundamentals of Investments: Valuation and Management(投資の基礎:評価と運用)

Bradford D. Jordan; Thomas W. Miller; Steve D. Dolvin

英語原題: Fundamentals of Investments: Valuation and Management

証券がどのように取引され、評価され、ポートフォリオに組み合わされるかを説明する投資論の入門教科書である。形式的な理論よりも実践的な投資判断を重視し、実際の市場データ、オンライン・ツール、例題を使って、リスクとリターン、分散投資、市場効率性といった概念を投資家の選択と結びつける。

前提知識: ファイナンスまたはコーポレート・ファイナンスの入門科目の履修と、基本的な代数・統計の知識が役立つ。

難易度レベル
初級
学術レベル
学部
investmentsportfolio managementsecurity valuationfinancial markets教科書

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Jordan, B. D., Miller, T. W., & Dolvin, S. D. (2026). Fundamentals of Investments: Valuation and Management (2026 Release). McGraw Hill.

章の要約

2026 Release は、2023年に第10版(約750ページ)が出た教科書の最新版である。出版社は6部20章と、モーゲージ担保証券についてのオンラインの1章を挙げている。著者たちは序文で本書のアプローチを説明している。投資論の教科書は通常、ポートフォリオ理論を多く扱うポートフォリオ管理の陣営か、株式評価に焦点を当てる証券分析の陣営のどちらかに属し、両方を扱おうとする本は長く一貫性を欠いたものになりがちで、オプションや先物は「後ろに付け足される」ことが多い。これに対して本書は、主要な投資対象を一貫して扱うことを目指し、予備知識の少ない学生向けに、直観、基本原理、身近な企業の例を重視して書かれている。以前の版についての目録の説明は、本書が学生を投資運用者として扱い、トピックをポートフォリオ・シミュレーションにも実生活にも応用できるよう構成していると付け加えている。

第1部:Introduction(導入)(第1–4章)

第1章:A Brief History of Risk and Return(リスクとリターンの簡単な歴史)、第2章:The Investment Process(投資のプロセス)、第3章:Overview of Security Types(証券の種類の概観)、第4章:Mutual Funds, ETFs, and Other Investment Companies(投資信託、ETF、その他の投資会社)。 最初の部はリターンとリスクの歴史的な記録から始まり、投資のプロセス、主な証券の種類、投資信託や上場投資信託(ETF)のような共同投資の仕組みを扱う。

第2部:Stock Markets(株式市場)(第5–8章)

第5章:The Stock Market(株式市場)、第6章:Common Stock Valuation(普通株式の評価)、第7章:Stock Price Behavior and Market Efficiency(株価の動きと市場の効率性)、第8章:Behavioral Finance and the Psychology of Investing(行動ファイナンスと投資の心理学)。 株式市場の仕組み、普通株式の評価方法、市場の効率性について証拠が示すこと、そして心理的なバイアスが投資家の意思決定と価格にどう影響するかを扱う。

第3部:Interest Rates and Bond Valuation(金利と債券の評価)(第9–10章)

第9章:Interest Rates(金利)、第10章:Bond Prices and Yields(債券価格と利回り)。 金利の決定要因と、債券の価格付けおよび利回りの計算を扱う。

第4部:Portfolio Management(ポートフォリオ管理)(第11–13章)

第11章:Diversification and Risky Asset Allocation(分散投資とリスク資産の配分)、第12章:Return, Risk, and the Security Market Line(リターン、リスク、証券市場線)、第13章:Performance Evaluation and Risk Management(運用成績の評価とリスク管理)。 分散投資とリスク資産間でのポートフォリオの配分、システマティック・リスクと期待リターンの関係、そしてポートフォリオの運用成績の測定とリスクの管理を扱う。

第5部:Futures and Options(先物とオプション)(第14–16章)

第15章:Stock Options(株式オプション)、第16章:Option Valuation(オプションの評価)。 部の題が示すとおり、この部はデリバティブ証券を扱う。先物、株式オプションの基本、そしてオプションの評価方法である。

第6部:Topics in Investments(投資の諸問題)(第17–20章、オンラインの第21章)

第17章:Alternative Investments(オルタナティブ投資)、第18章:Corporate and Government Bonds(社債と国債)、第19章:Projecting Cash Flow and Earnings(キャッシュフローと利益の予測)、第20章:Global Economic Activity and Industry Analysis(世界の経済活動と業界分析)、第21章(オンライン):Mortgage-Backed Securities(モーゲージ担保証券)。 最後の部は中核の内容を広げる。株式と債券以外の投資、社債と国債の特徴、評価のための企業のキャッシュフローと利益の予測、銘柄選択に先立つマクロ経済分析と業界分析、そして証券化された住宅ローン債権である。

主要概念

第1–2部:導入と株式市場

  • リスクとリターンのトレードオフ:歴史的な記録は、より高い平均リターンにはより大きな変動が伴ってきたことを示している。
  • 投資会社:投資家の資金を集めて分散されたポートフォリオに投じる投資信託、ETF などの仕組み。
  • 普通株式の評価:期待される配当、利益、キャッシュフローから株式の価値を見積もること。
  • 市場の効率性と行動ファイナンス:価格が入手可能な情報を反映しているかどうか、そして投資家の心理がどのように判断を誤らせうるか。

第3–4部:債券とポートフォリオ管理

  • 債券価格と利回り:金利と債券価格の逆の関係と、債券のリターンの尺度。
  • 分散投資と資産配分:資産を組み合わせてリスクを減らし、それぞれをどれだけ保有するかを選ぶこと。
  • 証券市場線:システマティック(ベータ)リスクの関数としての期待リターン。
  • 運用成績の評価:負ったリスクに照らしてポートフォリオのリターンを判断すること。

第5–6部:デリバティブとその他のテーマ

  • オプション:資産を決められた価格で買う、あるいは売る権利を与える契約と、その評価。
  • 先物:今日合意した価格で将来の日に資産を取引する契約。
  • ファンダメンタル分析:キャッシュフローと利益を予測し、経済と業界を分析して株式を評価すること。
  • オルタナティブ投資:伝統的な株式と債券以外の資産。

批判的分析

長所

  • 意図的で一貫した設計。 序文は投資論の教科書に実際にある問題、すなわちポートフォリオ理論と証券分析の分裂とそれによる一貫性の欠如を指摘しており、本書は株式、債券、デリバティブを寄せ集めではなく統一的に扱うよう構成されている。
  • 初学者にも取り組みやすい。 出版社は本書を、予備知識の少ない学生向けに、直観と基本原理、身近な企業の例を重視して書かれたものと説明している。著者たちは Fundamentals of Corporate Finance も書いており、技法の前に直観を置くという考え方を共有している。
  • 実践志向。 本書は学生を投資運用者として扱い、ポートフォリオ・シミュレーションや実生活での意思決定を支えるよう構成されている。出版社はまた、本書を CFA のような資格に向けた今後の学習の土台としても位置づけている。著者の一人は CFA 資格保有者で、学生が運用するポートフォリオを監督している。
  • 入門レベルでの幅広い範囲。 行動ファイナンス、運用成績の評価、オプション、オルタナティブ投資、業界分析のいずれにも章があり、学生は一冊で分野の全体に触れることができる。

短所

  • 一つの科目には長い。 20章とオンラインの1章、第10版で約750ページという分量は1学期で扱える範囲を超えており、教員は取捨選択しなければならない。
  • 理論面の厳密さは控えめ。 本書は入門書として設計され、そのアプローチは直観を優先する。大学院での学習や数量ファイナンスに進む学生は、ポートフォリオ理論と資産価格理論についてより理論的な教科書が必要になる。

コースにおける位置づけ

本書は投資・金融市場のコースの入門教科書である。バートン・マルキールの A Random Walk Down Wall Street が自然な相棒となる。歴史と証拠を通じて効率的市場とインデックス投資を擁護する、技術的でない本である。議論と全体像のためにはマルキールを、評価モデル、債券の価格付け、ポートフォリオの構築、オプションの評価といった道具のためには、実践的な課題に支えられたジョーダン、ミラー、ドルヴィンを読むとよい。

ミシュキンとイーキンズの Financial Markets and Institutions は、市場と仲介機関の制度的な側面で本書を補う。ボディ、ケイン、マーカスの Investments は同じ領域の多くを大学院レベルで、より多くのポートフォリオ理論と均衡価格理論とともに扱っており、第4部・第5部の後の論理的な次の一歩である。コース内の専門書、すなわち債券と債券市場、デリバティブとリスク中立評価、信用リスクを扱う本は、それぞれ第9–10章、第15–16章、第18章を土台にしている。

本書の使い方

ファイナンス入門またはコーポレート・ファイナンスの科目を履修していると役立ち、基礎的な代数と統計学も必要である。初めて投資論の科目を取る2年次のビジネス系の学生やファイナンスを副専攻とする学生に向いている。

  • 中核: 語彙と歴史的証拠のための第1部(第1–4章)、株式と市場の効率性の第2部(第5–8章)、債券の第3部(第9–10章)、ポートフォリオとリスクの第4部(第11–13章)。
  • よく追加される部分: オプションと先物の第5部。ほとんどの入門科目が少なくとも簡単には扱う。
  • 選択: 第6部の各章はコースの重点に応じて選ぶ。証券分析を重視するなら第19–20章、債券なら第18章、オルタナティブ資産なら第17章。

コースでポートフォリオ・シミュレーションを行う場合は、早めに始め、本書の各部をシミュレーション上のポートフォリオの意思決定に結びつけるとよい。第4部と第5部はそれを土台にしているので、評価と債券価格の計算は手に馴染むまで練習すること。第7–8章をマルキールの効率性と行動ファイナンスの章と比べると、同じ論争を二つの技術的水準で見ることができ、有益である。