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Economies and Cultures: Foundations of Economic Anthropology(経済と文化:経済人類学の基礎) cover

人類学

人類学

Economies and Cultures: Foundations of Economic Anthropology(経済と文化:経済人類学の基礎)

Richard R. Wilk; Lisa C. Cliggett

英語原題: Economies and Cultures: Foundations of Economic Anthropology

リチャード・ウィルクとリサ・クリゲットによる経済人類学の入門教科書で、人間の本性をめぐる対立する前提に沿って分野を整理している。人類学者が人々を利己的な存在、社会的な存在、道徳的な存在とみなすことで生産・交換・消費をどう説明してきたか、そしてそれぞれの見方が研究と政策をどう方向づけるかを示す。

前提知識: 文化人類学の入門科目を履修していると役立つが、経済学の知識は不要である。

難易度レベル
初級
学術レベル
学部
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Wilk, R. R., & Cliggett, L. C. (2007). Economies and Cultures: Foundations of Economic Anthropology (2nd ed.). Westview Press (now published by Routledge).

章の要約

第2版は約250ページの短い総説で、第2版序文、7つの章、付録から成る。初版(Westview、1996年)はRichard Wilkの単著で、この改訂でLisa Cliggettが共著者に加わった。出版社は本書を、経済人類学の根本的な実践的・理論的問題を明らかにし、人類学と経済学の対話の歴史をたどり、この分野を以前の論争の狭い関心から先へ進める本だと説明している。本書を組み立てる考え方は目次にはっきり表れている。枠組みを示す2つの章の後、3つの章がそれぞれ経済理論が前提とする人間の本性のモデル、すなわち利己的な人間、社会的な人間、道徳的な人間を一つずつ取り上げ、その後に贈与についての新しい章と、3つのモデルを統合する結論が続く。出版社は、経済人類学が象徴的アプローチと唯物論的アプローチの出会う場であり、人間を実践的であると同時に文化的な存在として理解する場であることを強調している。

第1章:Economic Anthropology: An Undisciplined Discipline(経済人類学:規律なき学問分野)

冒頭の章はこの下位分野を紹介する。章題が本書の出発点を示している。すなわち経済人類学は、確定した境界も単一の方法ももたない分野であり、出版社の言葉を借りれば、日常生活を送る人々の実践的な動機を絶えず問い直し論じ合う分野である。

第2章:Economics and the Problem of Human Nature(経済学と人間の本性という問題)

本書の残りの部分の枠組みを設定する章である。章題は、人間の本性、つまり人がどのような存在で何に動かされるのかについての前提を、経済生活へのアプローチを分かつ問題として位置づけており、続く3つの章がそうした前提を一つずつ取り上げる。

第3章:Self-Interest and Neoclassical Microeconomics(自己利益と新古典派ミクロ経済学)

第1のモデルは、人間を自己利益に基づいて意思決定する者として扱う。これは新古典派ミクロ経済学の背後にある前提であり、章題はこのモデルをその経済理論の体系と結びつけている。

第4章:Social and Political Economy(社会経済と政治経済)

第2のモデルは、人間を社会的な存在として扱い、その経済生活は集団、制度、権力関係によって形づくられるとみる。章題は社会的アプローチと政治経済学を結びつけている。

第5章:The Moral Human: Cultural Economics(道徳的人間:文化経済学)

第3のモデルは、人間を道徳的・文化的な存在として扱い、その経済行動は価値と意味によって導かれるとみる。このモデルは、出版社が述べる象徴的アプローチと唯物論的アプローチの出会いのうち、象徴的な側に対応する。

第6章:Gifts and Exchange(贈与と交換)

第2版でまったく新しく加わった章で、出版社によれば、贈与と交換に関する近年の文献を批判的に検討している。本書を3つのモデルから、この下位分野の古典的テーマの一つへと広げる章である。

第7章:Conclusions: Complex Economic Human Beings(結論:複雑な経済的人間)

結論の章題が本書の答えを示している。どの単一のモデルも十分ではなく、人間は経済的に複雑な存在だということである。出版社はさらに、著者たちが経済人類学の応用人類学にとっての意義を論じ、経済学、社会学、その他の社会科学・行動科学とのさらなる交流の道を示していると述べている。

付録(Appendix)

出版社は、全面的に更新された参考文献と、経済人類学のケーススタディを探すための学生向けガイドを挙げている。これらが本書を締めくくる実用的な資料である。

主要概念

第1–2章:分野とその問題

  • 「規律なき」学問分野:境界を横断し、単一の方法をもたない分野としての経済人類学。
  • 人間の本性のモデル:本書の枠組みにおいて、それぞれの経済理論の根底にある人間の動機についての前提。

第3–5章:3つのモデル

  • 自己利益:新古典派ミクロ経済学が想定する合理的な個人。
  • 社会経済と政治経済:社会、制度、権力によって形づくられるものとしての経済生活。
  • 道徳的人間:文化的な価値と意味に導かれる経済行為。文化経済学の領域。
  • 象徴的アプローチと唯物論的アプローチ:本書が結びつけようとする二つの大きな伝統。

第6–7章:交換と統合

  • 贈与と交換:新しい文献に照らして再検討される、人類学の古典的テーマ。
  • 複雑な経済的人間:人は利己的であると同時に社会的で道徳的でもあるという結論の見方。
  • 応用経済人類学:著者たちが擁護する、この下位分野の知見を学問の外で活かすこと。

批判的分析

長所

  • 明快な構成原理。 理論を人間の本性についての前提ごとに整理することで、学生は分野全体を通じて一つの問い、すなわち各アプローチは人間をどのような存在と想定しているのかを持ち歩くことができる。目次はこの構造をはっきり示しており、各モデルに1章ずつ、そしてそれらを統合する結論がある。
  • 伝統間のバランス。 出版社は本書を、一方の側に立つ議論ではなく、象徴的アプローチと唯物論的アプローチの出会う場として示しており、3つのモデルにはそれぞれ1章が割かれている。
  • 二つのレベルで読みやすく有用。 Benjamin Orloveの推薦文は本書を、徹底的で、読みやすく、独創的だと評し、初学者には優れた入門、この分野を知る者にも同じく優れた総覧だとしている。
  • 授業で使いやすい。 付録と更新された参考文献は学生がケーススタディを見つけられるよう設計されており、教科書をエスノグラフィーと並行して読む授業に適している。

短所

  • エスノグラフィーの詳細が乏しい。 約250ページで、理論モデルごとに構成されているため、本書はケーススタディ集ではなく総説である。ケーススタディを探すためのガイドは、エスノグラフィーについては学生を本書の外へ導くものである。
  • 内容が古くなっている。 第2版は2007年に刊行された。Routledgeの現在の目録も依然としてこの2007年版であり、2008年の金融危機やデジタル経済を含め、2000年代半ば以降の研究は扱われていない。
  • モデルが箱になりうる。 3つのモデルの枠組みは教育上の工夫である。「複雑な」経済的人間を求める結論は、それを硬直した分類として使うことへの著者自身の警告であり、学生もそのように読むべきである。

コースにおける位置づけ

経済人類学・政治人類学のリストの中で、Wilk and Cliggettは体系的な入門教科書である。Chris HannとKeith Hartの Economic Anthropology: History, Ethnography, Critique は同じ領域を別の仕方で扱う。開発、社会主義、グローバル資本主義を軸にこの下位分野の歴史を時系列でたどる短い本で、分野の将来について明確な立場を打ち出している。理論的立場の最初の地図としてはWilk and Cliggettが、そうした立場がどのように生まれ、何が懸かっているのかの説明としてはHann and Hartが優れている。どちらの順で読んでも両方を読むのがよい。

リストの古典は一次資料を提供する。マルセル・モースの The Gift とブロニスワフ・マリノフスキの Argonauts of the Western Pacific は第6章の主題の背後にある基礎的テクストであり、この章と一緒に読むのが最もよい。中央集権的国家のない社会における生計と政治制度を研究したE. E. エヴァンズ=プリチャードの The Nuer は、第4章の社会経済・政治経済と照らし合わせて読むことができる。David GraeberとDavid Wengrowの The Dawn of Everything は、人類史と階層の起源を大規模に読み直した近年の著作で、人間の自由と社会組織をめぐるその議論は、本書の人間の本性のモデルを試す興味深い事例となる。

本書の使い方

本書は経済学の知識を前提としないが、文化人類学の入門授業を受けているとよい。最初の経済人類学の授業をとる学部生や、人類学的な視点を必要とする経済学、開発学、社会学の大学院生に向いている。

  • 中核: 枠組みを得るために第1–2章を読み、次に第3–5章を順に読む。これらは一組として読み、各モデルについて何をよく説明し何を取りこぼすのかを書き留める。
  • 次に: 第6章の贈与と交換を、できればモースやマリノフスキと並行して読む。
  • 統合: 第7章がモデルをまとめる。コースの終わりにもう一度読み直す。
  • 付録: レポートや発表のためのエスノグラフィーを選ぶときに、ケーススタディを探すガイドを使う。

役に立つ演習として、コースのエスノグラフィーを一つ取り上げ、第3–5章の利己的・社会的・道徳的な視点から3回分析し、その事例にはどの組み合わせが必要かを判断してみるとよい。歴史的な深みのためにHann and Hartと組み合わせ、2007年以降の動向については最近の論文で補う。