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Anthropology and Development: Challenges for the Twenty-First Century(人類学と開発:21世紀の課題) cover

人類学

人類学

Anthropology and Development: Challenges for the Twenty-First Century(人類学と開発:21世紀の課題)

Katy Gardner; David Lewis

英語原題: Anthropology and Development: Challenges for the Twenty-First Century

人類学と国際開発の関係を扱う批判的な教科書で、著者たちの Anthropology, Development and the Post-Modern Challenge(1996年)の後継書として書かれ、その一部を再利用している。1990年代以降、開発の思想と実践がどのように変化したかを検討し、開発産業は拡大したにもかかわらず、より狭く技術官僚的になったと論じる。

前提知識: 社会・文化人類学の入門授業、または開発学についてのある程度の予備知識。

難易度レベル
中級
学術レベル
学部
anthropology of developmentglobalizationinternational aidpovertypostcolonial critique教科書

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Gardner, K., & Lewis, D. (2015). Anthropology and Development: Challenges for the Twenty-First Century. Pluto Press.

章の要約

本書は、Pluto Pressの「人類学、文化、社会」(Anthropology, Culture and Society)叢書に属するコンパクトな著作で、叢書序文、謝辞、略語表、5つの章と総括の章、注、索引から成る。この主題に関する著者らの2冊目の本であり、1996年のAnthropology, Development and the Post-Modern Challengeを書き直したものである。出版社によれば、著者らは開発産業の約20年にわたる継続と変化に取り組み、国際開発は1990年代以降拡大したものの、いっそう硬直的にテクノクラート化したと論じている。以下の各章の説明は、出版社の概要と、公刊された2つの書評に基づく。

第1章:Understanding Development: Theory and Practice into the Twenty-First Century(開発を理解する:21世紀に向けた理論と実践)

啓蒙時代や、資本主義と植民地主義の初期の結びつきから1990年代までの開発の歴史をたどり、対照的な二つの一般理論、すなわち自由主義的な近代化論と急進的な従属論を示す。続いて、BRICsなど新たな経済圏の台頭、2008年以降の金融危機、国内の不平等、ミレニアム開発目標、さらに移住、紛争、安全保障化、慈善活動、企業の社会的責任、マイクロファイナンスといった問題で最近の動向を補う。書評者は、この章が開発言説への批判的な姿勢を保ちつつ、アラブの春やオキュパイ運動のような新たな抵抗の形にも目を配っていると読んでいる。

第2章:Applying Anthropology(人類学を応用する)

純粋人類学と応用人類学の古い論争を取り上げ、アドボカシー、公共人類学、アクティビスト研究、抗議の人類学といった、関与型の応用人類学を主張する。

第3章:The Anthropology of Development(開発の人類学)

開発の人類学を一つの分野として概観し、ジリアン・ハートによる区別を用いる。「大文字のD」の開発(Development、第二次世界大戦後の介入事業)と「小文字のd」の開発(development、資本主義の不均等な展開)である。章では1980年代半ばの言説的転回(Writing Cultureに象徴される)に触れ、参加、コミュニティ・ガバナンス、開発の道徳的側面への近年の関心にも言及する。

第4章:Anthropologists in Development: Access, Effects and Control(開発のなかの人類学者:アクセス、影響、統制)

開発機関やプロジェクトの内部で働く人類学者の立場、すなわちアクセス、影響、統制を扱う。書評者の一人は、この章が1996年の本の対応する章をそのまま再録していると指摘している。

第5章:When Good Ideas Turn Bad: The Dominant Discourse Bites Back(よい考えが悪くなるとき:支配的な言説の反撃)

エンパワーメント、参加、ジェンダーと開発といった急進的な考えが、主流の機関に採用されると鋭さを失い、「バズワードとファズワード」(buzzwords and fuzzwords)になっていく過程を検討する。著者らはさらに、援助機関のプロジェクト志向のまなざしと、指標や数値への依存、そして人類学的関与の場としての新しい社会運動にも目を向ける。

総括の章

開発の人類学は、社会に関与する他の学問分野と同じく、自らの過去の上に立って自己省察的になった、という議論に立ち返る。人類学、開発、21世紀にかかわるこの章の題名は、入手できる目次では省略されている。

主要概念

第1–3章

  • 近代化論と従属論:第1章で対置される、自由主義的と急進的な二つの一般的開発理論。
  • 応用人類学、関与型人類学、公共人類学:第2章で論じられる関与の形。
  • 大文字のDの開発と小文字のdの開発:ハートの区別で、介入と資本主義のより広い過程を区別するために使われる(第3章)。

第4–6章

  • アクセス、影響、統制:開発における人類学者の立場を枠づける三つの問い(第4章)。
  • バズワードとファズワード:急進的な概念が変質してできた曖昧な語(第5章)。
  • 反政治機械:開発は問題を脱政治化するというジェームズ・ファーガソンの議論で、第5章で再検討される。

批判的分析

長所

  • 理論と事例の結びつき。 Maria Pilar Lorenzo(ルーヴェン・カトリック大学)は、パキスタン開発経済研究所から出た書評で、事例を通して理論と実践が織り込まれていることを称賛し、そのおかげで学界の外の読者にも読みやすいとしている。
  • 明確な立場。 Lorenzoはまた、人類学と開発のどちらかを退けるのではなく両者を結びつける著者の姿勢と、開発批判論者のSachsやEscobarとの違いをはっきり示している点を評価している。
  • 広い文献と世界的な視野。 Arba Bekteshiは、Allegra Lab(2016年)で、開発に関する人類学の文献が豊富に紹介されていると指摘している。Lorenzoは、持続可能な開発、移住、金融危機などの世界的課題にマクロな目配りがされていることを評価している。
  • 二人の書評者がともに推薦。 Bekteshiはこの主題に関心のある人にとっての基本書と呼び、Lorenzoはかけがえのない資料と呼ぶ。

短所

  • 多くが旧版から引き継がれている。 Bekteshiによれば、本書の相当部分が1996年の原著に由来し、第4章は丸ごと再録されている。そのため前の本を知る読者は、「全面的に書き直された」という説明から想像されるほど新しい内容がないと感じるだろう。
  • 理論の範囲が狭い。 Lorenzoは、非主流派や非西洋の開発理論が欠けていることを惜しんでおり、例としてガンディーの自立的な村落モデルを挙げている。
  • 新興勢力の扱いが浅い。 また、中国などの新興勢力の台頭は触れられているものの、掘り下げられていないとも述べる。
  • 全体を貫く理論的枠組みがない。 Bekteshiは、著者らが、1996年の本でポストモダニズムが与えた種類の単一の理論的枠組みを、本書には与えようとしていないと指摘している。

コースにおける位置づけ

グローバリゼーションの人類学の書目のなかで、GardnerとLewisは開発に関する中間段階にあたる。Emma CreweとRichard AxelbyのAnthropology and Developmentは入門的な教科書で、開発を援助国、政府、組織、支援の対象となる人々の関係の集まりとして扱っており、より穏やかな出発点になる。GardnerとLewisは次に、批判的な歴史と、人類学者は開発に対して何をすべきかという議論を提供する。

Arturo EscobarのEncountering Developmentは、開発を言説として批判的に論じた研究で、Lorenzoの説明では、GardnerとLewisは意図的にその立場から距離を置いている。Talal AsadのAnthropology and the Colonial Encounterは、この学問の植民地的起源についてのより古い議論を提供する。Thomas Hylland EriksenのGlobalization: The Key Conceptsは、GardnerとLewisが新興経済勢力を論じる、より広い過程への短い入門である。

本書の使い方

人類学、開発学、関連分野の2、3年次の学部生や修士課程の学生、非政府組織の実務家に向く。社会人類学または文化人類学の入門科目を履修していると役立つ。

実際的な進め方は次のとおり。

  • 中心: 歴史と人類学的批判を知るために第1章と第3章を読み、続いて急進的な概念がどう取り込まれるかを知るために第5章を読む。
  • 実務家向け: 人類学の応用と、開発機関の内部にいる人類学者の立場を扱う第2章と第4章。
  • 事例と組み合わせる: 各章を開発の民族誌や機関の文書と並べて読み、その論点を検証する。批判と関与を比較するレポートの枠組みとして使う。
  • 経緯を知る: 1996年の本を持っている読者は、第4章がそのまま引き継がれているので、新しい部分に集中できる。