01 / 読書ガイド
読書ガイド
引用
Nisbet, R. (1993). The Sociological Tradition. Routledge. (Originally published 1966; reissued by Transaction Publishers in 1993 with a new introduction by the author.)
章の要約
本書は三つの部からなる。「観念と文脈」(第1〜2章)、「社会学の単位観念」(第3〜7章)、そしてエピローグである。1993年の再刊版で約350ページ。出版社の紹介は、これをニスベットが社会学の黄金時代と見なす1830〜1900年についての叙述として示し、個々の思想家ではなく、19世紀の社会学者たちの五つの主要なテーマ、すなわち共同体、権威、地位、聖なるもの、疎外を軸に組み立てられていると説明する。焦点は社会学のヨーロッパの遺産と、トクヴィル、マルクス、デュルケーム、ウェーバーの議論にある。
第I部、第1〜2章:社会学の単位観念、二つの革命
第I部は以後の議論の枠組みを与える。第1章は第II部と同じ題「社会学の単位観念」を持ち、本書の歴史の土台となる単位観念を紹介する。第2章「二つの革命」は、19世紀の思想家たちが置かれた歴史的状況を示す。
第II部、第3〜7章:社会学の単位観念
第II部の五つの章は、出版社の紹介が挙げる単位観念を一つずつ取り上げる。順に、第3章「共同体」、第4章「権威」、第5章「地位」、第6章「聖なるもの」、第7章「疎外」である。出版社は、本書がこれらのテーマを通じてトクヴィル、マルクス、デュルケーム、ウェーバーの議論を描き出すと述べているので、同じ思想家たちを、一度に一つのテーマから見ながら章をまたいで追うことができる。
第III部:エピローグ
本書はエピローグで閉じられる。1993年の再刊版には、著者による新しい序論も付いている。
主要概念
第I部
- 単位観念:本書が社会学史を組み立てるときの基本的な概念。
- 二つの革命:19世紀の社会思想の背景をなす歴史的な激動。
第II部
- 共同体、権威、地位、聖なるもの、疎外:五つの単位観念で、第3章から第7章まで各章に一つずつ。
批判的分析
長所
- 思想家ではなく観念による構成。 本書は五つの概念を複数の著者を通して追うので、読者はトクヴィル、マルクス、デュルケーム、ウェーバーの間の共通の糸を見ることができる。出版社が引用する『Times Literary Supplement』は、社会学の伝統に通底する糸と、その中心的概念の多くが時の試練に耐えてきた理由を、以前のどの本よりも明確に示していると評した。
- 社会学を観念史の中に位置づける。 ルイス・コーザーは『ニューヨーク・タイムズ・ブック・レビュー』で、社会学は近代の主要な思想の流れと無縁の成り上がりの学問だという考えに終止符を打つのに役立つはずだと書いた。
- 保守主義の遺産への視点。 出版社が引用するアラスデア・マッキンタイアは、社会学が保守主義の伝統から受け継いだものを説明する本として、これ以上のものを得られる見込みはほとんどないと判断した。
- 明快な構成。 七つの章のうち五つが形式的に並行しており、任意のテーマを見つけやすい。
短所
- 年代順ではなくテーマ別。 各章が一つのテーマを追うため、一人の著者の思想全体を知りたい読者は、複数の章から集めなければならない。
- 時代と地域。 出版社は焦点を1830〜1900年の黄金時代と社会学のヨーロッパの遺産としているので、その後の展開や非ヨーロッパの伝統は本書の範囲外である。
- 解釈的な議論。 単位観念はニスベット自身の組織上の工夫であり、出版社の紹介も「彼が考える」黄金時代と述べている。本書はこの伝統についての一つの叙述であり、他の書物と併せて読むのがよい。
コースにおける位置づけ
本書は創始者たちのテクストの解説ではなく学問の歴史であり、マルクス、ウェーバー、デュルケームについてすでにいくらか知っている読者に向いている。クレイブの『Classical Social Theory』と、アランとデインズの『Explorations in Classical Sociological Theory』は、創始者への穏やかな入門である。論集『Classical Sociological Theory』は原典を集めている。デュルケームの『The Division of Labor in Society』とウェーバーの『The Protestant Ethic and the "Spirit" of Capitalism』は、ニスベットの本が扱う思想家のうち二人の原典である。
ギデンズの『Capitalism and Modern Social Theory』は最も近い伴読書である。マルクス、デュルケーム、ウェーバーの別の比較分析で、単位観念ではなく、それぞれの著作から思想を再構成し、資本主義についての彼らの説明を比べる形をとる。並べて読むと、関連する素材を組織する二つの異なる方法が分かる。
本書の使い方
古典理論の授業を取った学生、あるいはマルクス、ウェーバー、デュルケームをいくらか読んだことがあり、その考えがどうつながるかを知りたい学生向けである。
まず第I部を読む。単位観念の語彙と歴史的背景が示されている。次に五つの単位観念の章を順に読むか、授業に合う章を選ぶ。共同体なら第3章、権威なら第4章、地位なら第5章、聖なるものなら第6章、疎外なら第7章である。エピローグと1993年の新しい序論は、議論の振り返りとして最後に読むと役に立つ。
各章は、思想家の一人の原典を傍らに置いて読み、その思想家が当該の単位観念をどう扱っているか、思想家たちがどこで異なるかを書き留める。
古典理論の授業での実際的な順序は次のとおり。まず創始者についての短い入門(クレイブ、あるいはアランとデインズ)を読んで名前に慣れる。次にニスベットの第I部を読む。それから週に一つ、単位観念の章を、原典か論集の選録と組にして読む。最後にエピローグに戻り、五つの単位観念のうちどれが創始者たちについての自分の読み方を最もよく整理するか、そしてニスベットの選択によってどれが最も見えにくくなるかを問う。
本書は単独の著者による解釈なので、創始者自身のテクストの代わりではなく、その伴読書として使うのが最もよい。問いを立てるために用い、それをマルクス、デュルケーム、ウェーバーが実際に書いたことに照らして検証する。
