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Social Stratification(社会階層) cover

社会学

社会学

Social Stratification(社会階層)

Michelle Jackson (editor); Nima Dahir (editor); Claire Daviss (editor); David B. Grusky (editor)

英語原題: Social Stratification

不平等に関する古典と最新の研究を多数、短く読みやすい抜粋に凝縮した、大幅に改訂された編集版リーダーです。社会学、経済学、心理学、データサイエンスの成果を踏まえ、階級、人種、ジェンダーによる不平等の形態、原因、帰結と、それを縮小するために提案されている政策を扱います。

前提知識: 社会学入門の履修と量的研究を読む慣れが求められます。多くの抜粋が回帰分析の結果や移動表を示します。

難易度レベル
上級
学術レベル
大学院
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Jackson, M., Dahir, N., Daviss, C., & Grusky, D. B. (Eds.). (2027). Social Stratification (5th ed.). Routledge.

章の要約

本書は約250の番号付き選録を収めた論集で、1,500ページを超える。Routledgeは第5版を全面新版とし、各論文を「読みやすく凝縮した形」で提示すると説明している。構成は序論と16の部からなり、いくつかの部はさらにテーマ別のまとまりに分かれる。以下はその部ごとの要約である。

序論:不平等の行進、不平等の法則

編者4人による二つの章が全体の枠組みを示す。最初の章は不平等の拡大を扱い、次の章は不平等の一般的な規則性を提示する。両者は、選録に入る前の地図の役割を果たす。

第I部:比較の視点から見た不平等

二つの選録が不平等を比較の中に位置づける。資本主義の多様性を論じるピーター・ホールと、国家社会主義とその後を論じるアンドリュー・ウォルダーである。

第II部:不平等の背後にある歴史の力

最も長い理論部で、テーマ別のまとまりに分かれる。「資本主義と権力」にはマルクス(『共産党宣言』と『経済学批判』序言)、ウォーラーステイン、マルクス主義と「黒人問題」を論じるデュボイス、マルクス主義とフェミニズムを論じるハートマンとマーカセン、世界的な民主主義の後退を論じるラリー・ダイアモンド、ジャクソンとグラスキーの「喪失社会」が入る。「合理化」にはウェーバー、ショーファーとマイヤー、フルカードとヒーリー。「分業」ではアダム・スミスとデュルケームが、専門化を論じるジャクソン、AIを論じるアセモグルとジョンソンと並ぶ。「人種」のまとまりはデュボイス、オミとウィナントから、ウィルソン、アルバとニー、ポルテス、ボニーラ=シルバ、アメリカ先住民の不平等の研究まで、「ジェンダー」のまとまりは何震、アンジェラ・デイヴィスからゴールディン、イングランド、リッジウェイまで及ぶ。

第III部:不平等の規範理論

平等は何を要求するのかを論じる8本の選録:ロールズ、ノージック、セン、ヌスバウム、ローマー、ドゥオーキン、エリザベス・アンダーソン、ピーター・シンガー。

第IV〜V部:所得と富の不平等、階級

第IV部は、経済成長、世界の不平等、最上位所得、教育と技術の競走、労働組合、最低賃金、CEO報酬、富に関する研究を集め、ピケティの『21世紀の資本』を含む。第V部は階級に戻り、マルクス、ウェーバーの「階級、身分、政党」と「身分集団と階級」、マルクス主義階級理論へのパーキンの批判、資本の諸形態や『ディスタンクシオン』のブルデュー、ブコディとゴールドソープによる階級分析、ラローの『不平等な子ども時代』、階級の心理学や職業威信の測定に関する論文を収める。

第VI〜VII部:人種とエスニシティ、ジェンダー

第VI部はデュボイスの『黒人のたましい』で始まり、人種的アイデンティティ、集団位置理論、エスニック境界の過程、差別(監査調査「エミリーとグレッグはラキーシャとジャマルより雇われやすいか」を含む)、学業成績のエスニックな差を扱う。第VII部は、社会構造としてのジェンダー、交差性、トランスジェンダーと性的指向の研究、母親ペナルティ、賃金格差、職業分離、性暴力とハラスメントを取り上げる。

第VIII〜XI部:エリート、貧困、近隣と分離、不平等・法・刑罰

第VIII部はエリートを扱い、モスカの『支配階級』とミルズの『パワー・エリート』から、ドムホフ、中国を論じるウォルダー、グールドナーを経て、青年期のエリート集団や富裕層の不安の研究に至る。第IX部は世界とアメリカの貧困、福祉政策、立ち退き、政策の行政的負担を論じる。第X部は分離、住宅、近隣効果を扱う。第XI部は不平等を、警察活動、量刑、投獄、金銭的制裁、重罪による選挙権剥奪と結びつける。

第XII〜XIV部:教育、労働市場の制度、誰が成功するのか

第XII部は学校、文化的再生産、学力格差、人種統合、トラッキング、高等教育を扱う。第XIII部は雇用に移り、自動化、貿易ショック、不安定就労、賃金に対する雇用主の力、社会的ネットワークの役割(グラノヴェッターの「弱い紐帯の強さ」を含む)を論じる。移動を扱う第XIV部は、「理論と測定」と「傾向とメカニズム」に分かれる。

第XV〜XVI部:不平等の広い射程、何ができるのか

第XV部は不平等が環境、健康、政治、社会運動にどう及ぶかをたどる。第XVI部は政策で締めくくり、事前分配、税と移転、公共財、人種間の資産格差、ジェンダー不平等への政策、「他者化」と所属を扱う。

主要概念

序論と第I〜III部

  • 資本主義の多様性:ピーター・ホールによる比較の視点で、各国の経済制度が不平等をどう形づくるかを説明する。
  • 合理化:ウェーバーの用語であり、それを階層研究に適用する第II部のまとまりでもある。
  • 分業:スミスとデュルケームを現代の専門化に結びつける第II部のまとまり。
  • ケイパビリティと「何の平等か」:第III部で、セン、ヌスバウム、ドゥオーキン、アンダーソンらが交わす規範的な議論。

第IV〜VII部

  • 最上位所得と富の集中:最上位所得とピケティの議論に関する読み物の主題。
  • 資本の諸形態、階級・身分・政党:第V部で階級を分析するための古典的な枠組み。
  • 交差性:第VII部に収められたキンバリー・クレンショーの選録の題名。
  • 差別:第VI部で、フィールド実験や調査によって検討される。

第VIII〜XVI部

  • 近隣効果と分離:第X部。
  • 文化的再生産と社会的再生産:第XII部にあるブルデューの選録の題名。
  • 社会関係資本と弱い紐帯:第XIII部。
  • 世代間移動:第XIV部の中心主題。
  • 事前分配と再分配:第XVI部の語彙。

批判的分析

長所

  • 一冊で分野全体を見渡せる。 16の部は、古典的な階級理論と規範哲学から、所得、富、人種、ジェンダー、貧困、空間、刑罰、教育、仕事、移動を経て、健康、気候、政治にまで及ぶ。これほど多くの文献を並べた単巻の書物は少ない。
  • 新旧の混在。 目次は、基礎的な文献(マルクス、ウェーバー、デュルケーム、デュボイス、スミス)と近年の研究を並べており、現在の研究が過去の議論にどう応答しているかが分かる。
  • 学際的な広がり。 出版社は経済学、心理学、データサイエンス、社会学を強調しており、寄稿者もそれを裏づける。哲学者、経済学者、社会学者、法と政策の研究者が全体に現れる。
  • 政策で締めくくる構成。 最後に「何ができるのか」の部があるため、本書は診断だけに終わらない。

短所

  • 選録は凝縮されている。 各篇は凝縮版とされているため、論文や書籍の章そのものではない。引用する際は原典で確認すべきである。
  • 規模。 約1,500ページ、250篇の選録を通読することはできず、初学者のために選録をつなぐ叙述もない。
  • アメリカの比重。 選録の題名の多くがアメリカの事例、制度、データに言及しており、比較的・世界的な論文は第I、IV、IX部などに集まっている。
  • 前提となる知識。 出版社自身が「気の弱い人向けではない」と述べており、この分野を習得したい読者を対象としている。

コースにおける位置づけ

階級と不平等のリストの中で、最も大きく、最も包括的な一冊である。『Social Class in the 21st Century』とデニス・ギルバートの『The American Class Structure』は叙述型の入門書で、前者は「ブリティッシュ・グレート・クラス・サーベイ」に基づき、後者はアメリカの階級構造モデルを示す教科書である。マンザとソーダーの『Inequality and Society』は編者の導入付きの小規模な学部生向け論集で、同じ形式の本に慣れるにはより穏やかな入口になる。

エリック・オリン・ライトの『Understanding Class』は階級分析を単著で論じたもので、第V部を補う。アネット・ラローの『Unequal Childhoods』は単著であり、本書自身の目次にも現れる(第V部にその一篇が入っている)。そのため『Social Stratification』は、次に読む一冊を選ぶための見本集として使える。オミとウィナントの『Racial Formation in the United States』(第II部)とブルデューの『Distinction』(第V部)も選録されており、マルクス、ウェーバー、デュルケームの古典も含まれる。

本書の使い方

この分野を流し読みではなく習得したい大学院生、上級学部生、研究者向けの本である。まず二つの導入章を読み、次に授業や研究課題に合わせて部を選ぶ。歴史的理論なら第II部、経済と階級分析の核心なら第IV〜V部、個別の制度や集団なら第VI〜XIV部である。

すべての選録を読もうとしてはならない。現実的な方法は、各部から数篇を、古典と最近の論文を一つずつ組にして読み、それぞれが何を測り、どんなデータを使っているかを記録することだ。引用するつもりの篇は、原典まで読み進める。第XVI部は、診断的な部を読み終えたあとの最終回のゼミの議論に向いている。