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Race and Ethnicity: The Basics(人種とエスニシティの基礎) cover

社会学

社会学

Race and Ethnicity: The Basics(人種とエスニシティの基礎)

Peter Kivisto; Paul R. Croll

英語原題: Race and Ethnicity: The Basics

社会学が人種とエスニシティをどう研究するかを簡潔に紹介する、Routledge の Basics シリーズの一冊。キヴィストとクロルは、人種・民族の区分がどう定義されるのか、偏見と差別がどう作用するのか、不平等がどう交差するのか、社会が民族紛争にどう対処し少数派集団をどう包摂するのかを、事例、章末の要約、用語集とともに説明する。

前提知識: 不要。社会学の予備知識は前提としない。

難易度レベル
初級
学術レベル
学部
raceethnicityracismdiscriminationethnic conflict

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Kivisto, P., & Croll, P. R. (2012). Race and Ethnicity: The Basics. Routledge.

章の要約

本書は Routledge の「The Basics」シリーズの初版で、約200ページ、6つの章からなる。出版社は、人種的・民族的関係の形態と力学、不平等の力学、偏見と差別の関係、民族紛争、包摂のモデルを扱い、豊富な例、章ごとの要約、用語集を備えていると述べている。6つの章題はこのリストとよく対応しており、定義から出発し、偏見の経験、不平等、紛争、社会が集団を取り込む方法を経て、最後に抑圧に対する取り組みに至る。

第1章:Defining the Subject: What is Meant by Race and Ethnicity?(主題の定義:人種とエスニシティとは何を意味するのか)

最初の章は用語を確定する。章題は人種とエスニシティが何を意味するかを問い、出版社の主題リストの冒頭にある人種的・民族的関係の形態と力学は、この章が導入する領域である。

第2章:Prejudice and Discrimination(偏見と差別)

第2章は、出版社が明示する偏見と差別の関係を扱う。

第3章:Intersecting Inequalities(交差する不平等)

この章は不平等の力学に向かう。章題は著者が以前に編集した Intersecting Inequalities: Class, Race, Sex and Sexualities と重なり、人種とエスニシティが単独ではなく他の不平等の次元とあわせて検討されていることを示唆する。

第4章:The Varieties of Ethnic Conflict(民族紛争の諸相)

出版社が民族紛争として挙げる主題を扱う章。章題の「諸相」は、単一のモデルではなく、紛争のさまざまな形を区別することを示している。

第5章:Modes of Incorporation(編入の様式)

ここで本書は、出版社の紹介文にある包摂のモデル、すなわち社会が少数集団を取り込むさまざまな方法を考察する。著者の一人は Incorporating Diversity: Rethinking Assimilation in a Multicultural Age も編集しており、関連するテーマである。

第6章:Combating Oppression and Exclusion(抑圧と排除に立ち向かう)

最後の章は分析から対応へ向かい、抑圧と排除に対抗する取り組みを見る。

主要概念

第1〜2章:定義、偏見と差別

  • 人種とエスニシティ:二つの中心的カテゴリーと、それぞれがどう定義されるかという問い。
  • 偏見:集団に対する態度。
  • 差別:不平等な扱いで、偏見との関係で扱われる。

第3〜4章:不平等と紛争

  • 交差する不平等:人種やエスニシティが他の不平等の基盤と組み合わさるあり方。
  • 民族紛争:集団間の紛争がとりうる複数の形。

第5〜6章:包摂と抵抗

  • 編入:社会が少数集団を包摂するモデル。
  • 抑圧と排除:集団を締め出す過程と、それへの対応。

批判的分析

長所

  • 簡潔で順序立っている。 約200ページの6章が、定義から不平等と紛争、包摂と対応へと進み、短いコースでも順に追える。
  • 学習の助け。 出版社は章ごとの要約と用語集を強調し、豊富な例があると述べている。
  • 関連する研究を持つ著者。 Kivisto の過去の仕事には、交差する不平等と多様性の編入に関する編著、そして Multiculturalism in Global Society がある。Croll は Social Forces、Social Problems、The American Sociologist に論文を発表している。これらの関心は第3章と第5章に対応する。
  • 分量のわりに広い主題。 出版社は、人種的・民族的関係の形態、不平等、偏見と差別、紛争、包摂のモデルを挙げており、偏見だけを扱う本より範囲が広い。

短所

  • 記述が短い。 1章あたり平均約30ページなので、議論を要約することはできても、掘り下げることはできない。一つのテーマで持続的な議論を求める読者には、より長い本が必要である。
  • すでに古い面がある。 本書は2012年の初版で、人種、移民、政治のその後の展開については他の資料が必要になる。
  • 目次の詳細が乏しい。 6つの章題と出版社の主題リストの先に節の見出しは公表されておらず、例や国の選択は本そのもので確かめる必要がある。

コースにおける位置づけ

人種とエスニシティのコースでは、Kivisto と Croll は社会学者がこの分野をどう研究するかの一般的な概観で、Rattansi の Racism: A Very Short Introduction と同じ短い形式である。後者はより短く、人種主義とその歴史、論争に焦点を当てる。Garner の Racisms: An Introduction は、人種主義を複数で歴史的に変化するものとして扱い、多くの国の事例を載せる学部向け教科書で、より充実した次の一歩になる。

Omi と Winant の Racial Formation in the United States は、人種を社会的・政治的構築として捉える理論を展開する、より理論的で上級の本である。Elliott-Cooper の Black Resistance to British Policing と Bhattacharyya らの Empire's Endgame: Racism and the British State は英国の文脈に焦点を当てた研究で、Kivisto と Croll が導入する基本概念をすでに知っている読者に向く。

本書の使い方

社会学の予備知識は前提としない。1年生、隣接分野の読者、より難しい本の前に用語を整理したい人に向く。

実践的な進め方は次のとおり。

  • 6章を順に読む。 短く、各章は第1章の定義の上に積み上がる。
  • 多くのコースでの中核: 定義、偏見と差別、交差する不平等を扱う第1〜3章。
  • 関心に応じて選ぶ: 民族紛争なら第4章、編入なら第5章、抑圧への対応なら第6章。
  • 各章の要約と用語集を使い、 最も関心を持ったテーマについて、コースのより長い本に進む。