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Social Psychology(社会心理学) cover

心理学

心理学

Social Psychology(社会心理学)

Thomas Gilovich; Dacher Keltner; Serena Chen; Richard E. Nisbett

英語原題: Social Psychology

4人の現役研究者が執筆した学部向けの社会心理学教科書で、文化、進化、情動を説明の枠組みとして特に重視しています。古典的な実験と最新の実験を詳細に紹介し、人間の社会性、状況の影響、解釈(構えの仕方)に関する繰り返しのテーマで各章をつないでいます。

前提知識: 心理学の入門科目を履修していると役立ちますが必須ではなく、研究法は冒頭から説明されます。

難易度レベル
中級
学術レベル
学部
social psychologysocial cognitioncultureemotiongroup processes教科書

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Gilovich, T., Keltner, D., Chen, S., & Nisbett, R. E. (2023). Social Psychology (6th ed.). W. W. Norton & Company.

章の要約

第6版は14章と、それに続く三つの応用モジュールからなる。Norton によれば、この版は全面的に更新され、「Living in a Prejudiced World」という新しい章が加わったため、ステレオタイプ、偏見、差別を扱う章は二つになった。更新された方法論の章は再現性とオープンサイエンスを強調しており、著者らは必要に応じて、再現性の観点から古典的研究を見直していると述べている。以下の記述は出版社の目次に従っている。

第1–2章:An Invitation to Social Psychology(社会心理学への招待);The Methods of Social Psychology(社会心理学の方法)

この分野への導入と、それに続く方法の章。出版社によれば、方法の章は再現性とオープンサイエンスを重視するよう更新された。

第3–5章:The Social Self(社会的自己);Social Cognition: Thinking About People and Situations(社会的認知:人と状況について考える);Emotion and Well-Being(感情とウェルビーイング)

社会的世界の中の個人に関する三つの章:自己、人と状況についての考え方、感情とウェルビーイング。出版社は、第6版に、ウェルネスや気候変動のような現在の話題を扱う Focus On の特集が加わったと述べている。

第6–8章:Attitudes, Behavior, and Rationalization(態度、行動、合理化);Persuasion(説得);Social Influence(社会的影響)

態度と、態度と行動の関係(合理化を含む)、続いて説得、そして社会的影響。

第9–11章:Relationships and Attraction(関係と魅力);Stereotyping, Prejudice, and Discrimination(ステレオタイプ、偏見、差別);Living in a Prejudiced World(偏見のある世界で生きる)

関係と魅力に続いて、ステレオタイプ、偏見、差別についての二つの章が置かれる。第11章がこの版で新しい章で、出版社の言葉では、ステレオタイプや差別とともに生きる経験を扱う。

第12–14章:Groups(集団);Aggression(攻撃);Morality, Altruism, and Cooperation(道徳、利他性、協力)

集団、攻撃、そして道徳・利他性・協力を結びつける最終章。

応用モジュール1–3

社会心理学と健康;社会心理学と教育;社会心理学と法。

主要概念

第1–5章:基礎、自己、感情

  • 再現性とオープンサイエンス:方法の章で強調される。
  • 社会的自己:第3章の主題。
  • 社会的認知:人と状況について考えること(第4章)。
  • ウェルビーイング:第5章で感情と組み合わされる。

第6–11章:態度、影響、偏見

  • 合理化:第6章の題名に、態度と行動とともに掲げられている。
  • 説得と社会的影響:考えを変えることと、より広い社会的影響を別々に扱う章。
  • ステレオタイプ、偏見、差別:第10章。第11章は偏見のある世界で生きる経験を扱う。

第12–14章:集団と向社会的生活

  • 集団:第12章の主題。
  • 攻撃:第13章の話題。
  • 道徳、利他性、協力:第14章の組み合わされた主題。

批判的分析

長所

  • **研究背景の異なる著者陣。**出版社の著者紹介によれば、ギロヴィッチの研究は判断、意思決定、ウェルビーイング、ケルトナーは向社会的感情、道徳、権力、チェンは自己とアイデンティティの社会的基盤、ニスベットは異なる文化の人々の考え方、知覚、行動に関するものである。この幅は、本書が感情、道徳、文化、自己に置く重点と合っている。
  • **感情と道徳に独立した章がある。**目次では、感情とウェルビーイングに一章(第5章)、道徳・利他性・協力に一章(第14章)が当てられている。Aronson の目次にはこれに当たる題名がない。第6版ではさらに偏見についての二つ目の章が加わった。
  • **方法の章にオープンサイエンスが組み込まれている。**出版社は、方法の章が再現性とオープンサイエンスを強調し、著者らが古典的研究に影響する場合に再現性を論じていると述べている。
  • **デジタル学習機能。**Norton は、学習目標、フィードバック付きの Check Your Understanding の問い、Dynamic Data 図、Analyze the Claim の作文課題を備えた新しい Illumine ebook を紹介している。出版社が引用する教員たち(クレムソン大学のロビン・コワルスキを含む)は、これらの対話的機能と例を高く評価している。

短所

  • **対話的機能は電子書籍に結びついている。**Norton が強調するもの(Dynamic Data 図、Check Your Understanding、InQuizitive)の多くはデジタル版の一部なので、紙の本だけを使う読者には含まれない。
  • **応用が最後に置かれる。**三つの応用モジュール(健康、教育、法)は本編の後に置かれるため、授業では別個に課題とするかどうかを決める必要がある。
  • **文化に独立した章がない。**目次には文化を専門に扱う章がない。ただしニスベットの研究は文化差に関するものである。専用の章を求める読者は Aronson の第3章を参照できる。

コースにおける位置づけ

Gilovich らの本は、Aronson、Wilson、Sommers、Page-Gould、Lewis の Social Psychology と並ぶもう一つの主テキストである。両者は同じ中核を扱い、実際的な違いは章立てにある。Gilovich には感情とウェルビーイング、偏見のある世界で生きること、道徳・利他性・協力の章があり、Aronson には文化の章と、社会的知覚および援助の独立した章がある。シラバスに合う構成を選ぶとよい。

Crisp の Social Psychology: A Very Short Introduction は先に読む短い導入であり、Cialdini の Influence は説得と社会的影響の章を補う焦点の絞られた併読書である。Fiske の Social Cognition: From Brains to Culture は第4章を発展させ、Finkel と Baumeister の Advanced Social Psychology は本書のような概説を読み終えた読者の次の一歩になる。

本書の使い方

出版社は前提条件を挙げておらず、本書は序論と方法の章で始まる。初めて社会心理学を学ぶ学生に向く。

まず第1–2章を読み、次に自己と思考のまとまり(第3–5章)を読む。態度と影響の第6–8章、関係と偏見の第9–11章はその順に続け、第12–14章は任意の順で読める。応用モジュールは授業に応じて選ぶ。第6版は偏見に関する内容を二つの章に再構成したので、古い刷の章番号を使う前に版を確認すること。