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International Security: A Very Short Introduction(国際安全保障――ベリー・ショート・イントロダクション) cover

政治学

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International Security: A Very Short Introduction(国際安全保障――ベリー・ショート・イントロダクション)

Christopher S. Browning

英語原題: International Security: A Very Short Introduction

現代の国際安全保障を形作る論争への短い入門書。クリストファー・ブラウニングは、守られるべきは国家の安全か、それとも個人、人類、生物圏の安全かを問い、幅広い国際的な事例を用いて、伝統的な軍事上の関心が気候変動、移民、貧困、保健、テロリズムといった問題と今やどのように並び立っているかを示す。

前提知識: 国際関係論や安全保障研究を学んだ経験は必要ない。

難易度レベル
初級
学術レベル
学部
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Browning, C. S. (2013). International Security: A Very Short Introduction. Oxford University Press.

章の要約

オックスフォード大学出版局の Very Short Introductions シリーズに属する、約144ページ・全9章の小さな本である。出版社の紹介は、優先順位をめぐる問いを軸に本書を位置づけている。戦争と平和、軍事戦略、核拡散、現状変更国家は国際安全保障の議論の中心であり続けているが、気候変動、移民、貧困、保健、国際テロリズムがこの分野を複雑にしてきた。では本当に重要なのは、国家の安全保障を優先する従来のやり方なのか、それとも個人、人類、生物圏の安全保障上の必要なのか。ブラウニングは広範な国際的事例を用いて、現代の安全保障上の課題をめぐる主要な論争と、それに取り組む際の本質的な困難を概説し、そうした論争がどの程度まで権力、政治、正義、道徳、責任の問題に貫かれているかを問う。以下では章題を挙げる。記述は章題と出版社の紹介から確実に言える範囲にとどめる。

第1章:Introduction(序論)

上記の中心的な問い、すなわち誰の安全が重要なのか、何が安全保障上の問題とみなされるのか、を提示して本書を始める。

第2章:A contested nature(争われる性格)

題は、「安全保障」の意味そのものが争われていることを示す。出版社が示す、国家中心の見方と、個人・人類・生物圏から出発する見方との対比は、この題が示唆する種類の論争である。

第3〜4章:The problem of war(戦争という問題);The United Nations(国際連合)

この分野の伝統的な中核。第3章は国際安全保障にとっての問題としての戦争を扱い、第4章はそれを管理するために作られた制度としての国際連合を取り上げる。

第5章:The changing nature of armed conflict(変わりゆく武力紛争の性格)

武力紛争の性格がどう変わってきたかを検討し、戦争という伝統的な関心を現代の状況に合わせて更新する。

第6〜7章:Human security and development(人間の安全保障と開発);Resources, climate change, and capitalism(資源、気候変動、資本主義)

この二つの章は、出版社が挙げる非軍事的な項目、すなわち貧困、保健、気候変動へと進む。第6章は人間の安全保障を開発と結びつけ、第7章は資源と気候変動を資本主義と関連づける。

第8章:Saviours or sinners?(救世主か、罪人か)

題は、国際安全保障の名のもとに行動する者たちの道徳的な立場をめぐる問いを投げかける。出版社が正義、道徳、責任に触れていることが、提起される問いの種類を示している。

第9章:The politics of fear and control(恐怖と統制の政治)

最終章の題は、不安全が生み出され管理される政治と、出版社が重視する権力と政治への関心を指している。

主要概念

第1〜2章:安全保障とは何か

  • 国家の安全保障とその他の対象:出版社が中心に据える選択、すなわち国家を守るのか、個人、人類、生物圏を守るのか。
  • 争われる概念:意味が争われている観念としての安全保障。第2章の主題。

第3〜5章:戦争とその管理

  • 問題としての戦争:安全保障思想の伝統的な関心事。
  • 国際連合:第4章で検討される制度。
  • 変わりゆく武力紛争:第5章で論じられる戦争の性格の変化。

第6〜9章:より広い課題と政治

  • 人間の安全保障と開発:個人の安全と貧困の問題とのつながり。
  • 資源、気候変動、資本主義:第7章で扱われる、不安全の経済的・環境的な源泉。
  • 恐怖と統制の政治:最終章の主題で、不安全とそれへの対応が政治的であることを示す。

批判的分析

長所

  • 明快な組織原理となる問い。 出版社は「誰の安全が重要か」という一つの問いの上に本書を築いている。そのおかげで非常に短い本に背骨ができ、読者は他所で出会う論争を整理する手がかりにできる。
  • 小さな紙幅での幅広さ。 九つの章は戦争と国際連合から開発、気候、恐怖にまで及び、従来の課題とより広い課題の両方を一冊で見渡せる。
  • 授業向けとの評価。 レイ・タケーは『サバイバル:グローバル政治と戦略』誌の書評で、本書を読みやすく安全保障研究の講義に適しているとし、市民が自分たちの直面するリスクと政府の対応について知るための有用な入門でもあるとしている。
  • 道徳的・政治的な問いを視野に保つ。 出版社によれば、本書は脅威をどう測るかだけでなく、論争がどこまで権力、政治、正義、道徳、責任の問題に貫かれているかを問う。

短所

  • 意図的に非常に短い。 約144ページでは各章は論争の輪郭を示すにとどまる。競合する学派の体系的な説明などの理論的な詳細を求める読者は、教科書や一次文献が必要になる。
  • 目次に事例が示されていない。 出版社は広範な国際的事例を用いると述べているが、章題はどの事例が登場するかを示さない。特定の紛争や制度を深く知りたい読者は、事例研究で補う必要がある。
  • 最新の課題については古い。 2013年刊行のため、その後の展開は扱えない。安全保障の新しい話題は、最近の教科書で探すのがよい。

コースにおける位置づけ

安全保障研究のリストの中で、本書は群を抜いて短い入口である。ウィリアムズとマクドナルドの Security Studies: An Introduction は、理論、概念、制度、現代の課題について専門家が各章を執筆した大部の編著の教科書であり、コリンズの Contemporary Security Studies も同種の編著である。ブラウニングの本は、そのどちらかに取り組む前に、一日か二日で分野の輪郭をつかむために最初に読む一冊である。

理論面では、ケネス・ウォルツの Man, the State, and War が戦争の原因の三分類を示し、ジョン・ミアシャイマーの The Tragedy of Great Power Politics が攻撃的リアリズムを展開し、ブザン、ウェーヴァー、デ・ウィルデの Security: A New Framework for Analysis は、分析上の一貫性を保ちつつ課題を広げることを、安全保障化の概念を通じて主張する。これらはいずれも、ブラウニングが概説する論争の中の一つの立場を、より長く、より難しい形で論じている。

本書の使い方

国際関係論や安全保障研究の予備知識は不要で、一年次の学生、一般読者、安全保障の講義を受ける前の人に向く。

  • 中核: 全体を順に読む。一日か二日で読める短さである。第1〜2章が問いを設定し、第3〜5章が戦争と紛争を扱い、第6〜9章が視野を広げる。
  • 選択的な読み方: 非伝統的な課題にだけ関心がある学生は、第6〜7章から始め、枠組みを知るために第1〜2章へ戻ればよい。
  • 本文とあわせて: 各章について、誰の安全が、何から、誰によって守られているのかを書き出す。そのうえで、出版社が挙げる対象(国家、個人、人類、生物圏)と答えを比べる。
  • 読了後: 体系的な内容にはウィリアムズとマクドナルドかコリンズへ、理論的立場にはウォルツ、ミアシャイマー、ブザンらへ進む。