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組織学:細胞・分子生物学と関連したテキスト&アトラス cover

医学

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組織学:細胞・分子生物学と関連したテキスト&アトラス

Wojciech Pawlina

英語原題: Histology: A Text and Atlas with Correlated Cell and Molecular Biology

顕微鏡像、細胞生物学、臨床的関連を組み合わせ、組織と臓器を視覚的・分子的に学ぶための入門書。

前提知識: 細胞生物学入門と基礎的な解剖学。光学顕微鏡に慣れていると役立ちます。

難易度レベル
中級
学術レベル
学部
組織学細胞生物学顕微鏡学病理学解剖学

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Pawlina, W. (2023). Histology: A Text and Atlas with Correlated Cell and Molecular Biology (9th ed.). Wolters Kluwer.

章の要約

第9版は、教科書とアトラスを一冊にまとめた大型の書籍で、25章、1000ページ以上からなる。Wojciech Pawlina が単独の著者となっており、以前の版は Michael H. Ross との共著だった。出版社は、読みやすい教科書にフルカラーのアトラスを組み合わせ、大きな高解像度の図版と顕微鏡写真を備えた本として紹介しており、対象は医学・歯学・医療系専門職、および学部の生物学・細胞生物学の学生である。系統別の各章はカリキュラムの単元に対応し、臨床的な文脈を重視しているという。

出版社が挙げる本版の新しい内容は次のとおりである。青い文字と「Folders」と呼ばれる臨床ボックスで強調された臨床情報、COVID-19感染時の正常組織の変化の記述、単核食細胞系と組織常在マクロファージの議論、免疫細胞の活性化に関する最近の知見、更新された細胞生物学のトピック(ベージュ脂肪組織、上皮間葉転換、結膜関連リンパ組織、ペルオキシソームの生成と機能、新たに記述された細胞間コミュニケーションの形態としてのマイクロソーム)、男女の外性器のより詳しい組織学、皮膚の章への追加(肌の色と加齢を含む)、そして方法の章での三次元顕微鏡法の基礎的な議論である。

第1〜4章:方法/細胞質/細胞核/組織:概念と分類

最初の章では、組織の調べ方(新たに加わった三次元顕微鏡法を含む)、細胞の細胞質と細胞核、組織の概念と分類を扱う。4章のうち細胞質の章が最も長く、約60ページある。

第5〜9章:上皮組織/結合組織/軟骨/骨/脂肪組織

基本組織は上皮と結合組織から始まり、軟骨、骨、脂肪組織がそれぞれ1章を占める。出版社が挙げる更新内容には、ベージュ脂肪組織と上皮間葉転換が含まれる。

第10〜12章:血液/筋組織/神経組織

血液、筋組織、神経組織で基本組織の流れが完結する。

第13〜15章:心血管系/免疫系とリンパ組織・器官/外皮系

器官系の章は心血管系から始まり、次に免疫系とそのリンパ組織・器官、そして皮膚とその付属器が続く。出版社は組織常在マクロファージと免疫細胞の活性化に関する新しい内容を挙げ、皮膚の章には肌の色と加齢が補われたと述べている。

第16〜18章:消化器系I:口腔と関連構造/消化器系II:食道と消化管/消化器系III:肝臓・胆嚢・膵臓

消化器系は3章に分かれる。口腔と関連構造、食道と消化管、肝臓・胆嚢・膵臓である。

第19〜21章:呼吸器系/泌尿器系/内分泌器官

呼吸器系、泌尿器系、内分泌器官がそれぞれ1章を持つ。

第22〜23章:男性生殖器系/女性生殖器系

生殖器系に2章が充てられる。出版社は追加内容として、男女の外性器のより詳しい組織学を挙げている。

第24〜25章:眼/耳

最後の2章は、視覚の器官と、聴覚・平衡覚の器官を扱う。

主要概念

第1〜4章:方法と細胞

  • 研究方法:組織の作り方と観察の仕方。今回は三次元顕微鏡法も含む。
  • 細胞質と細胞核:ペルオキシソームを含む、細胞の内部構成。
  • 組織の分類:組織の定義とグループ分け。

第5〜12章:基本組織

  • 上皮組織と結合組織:最初の2つの基本組織。上皮間葉転換は出版社が挙げる更新トピックの1つ。
  • 軟骨・骨・脂肪組織・血液:それぞれ1章で扱う。
  • 筋組織と神経組織:収縮性の組織と伝導性の組織。

第13〜25章:器官系

  • 系統別の構成:各器官系が、カリキュラムの単元に対応する1つのまとまりとして示される。
  • 臨床との関連:強調された文字と「Folders」により、構造と機能が臨床的文脈と結び付けられる。

批判的分析

長所

  • 教科書とアトラスの一体化。 説明と画像が1冊にまとまり、大きな図版とフルカラーの顕微鏡写真が付く。
  • 細胞・分子生物学を組み込み。 目次は細胞質と細胞核を冒頭の章に置いており、本版では現在の細胞生物学のトピックが加わった。
  • カリキュラムに即した構成。 25章は方法から基本組織、そして主要な器官系すべてへと進み、出版社は系統別の章がカリキュラムの単元に合うと述べている。
  • 臨床とのつながり。 臨床情報は青い文字とボックス「Folders」で示され、いくつかの章ではCOVID-19における正常組織の変化が、その細胞・分子機構とともに記述される。

短所

  • 非常に大部。 1000ページを超え(目録記録では1,082ページまたは1,104ページ)、簡潔な組織学の教科書よりはるかに長いため、通常は章を選んで使うことになる。
  • 組織学のみ。 目次に発生学の章はなく、組織学と発生学を合わせた講義では別の発生学の教科書が必要になる。
  • 以前の版との違い。 25章の構成は第8版と同じだが、本文・図・臨床ボックスは改訂されており、ページや図の参照はそのまま使えない。

コースにおける位置づけ

組織学・発生学のコースでは、主となる組織学の講義向けの本格的な教科書兼アトラスである。Wheater's Functional Histology は教科書とカラーアトラスを兼ね、顕微鏡写真と簡潔な機能の説明を組み合わせたもので、最初の一巡にはより簡潔な選択肢になる。Junqueira's Basic Histology も簡潔な教科書兼アトラスで、構造と機能の関係を示し、約600ページである。

Mills's Histology for Pathologists は病理医の視点で書かれた正常組織学の参考書で、基礎課程のあとに使う。発生学では、Before We Are Born が簡潔で図解の多い入門書、Larsen's Human Embryology がヒトの発生の詳しい解説である。

本書の使い方

医学・歯学・その他の医療系専門職の学生、および生物学・細胞生物学の学部生を想定している。細胞生物学の入門と基礎的な解剖学が役立ち、光学顕微鏡に慣れていると助けになる。

実践的な進め方:

  • 基礎から始める: まず第1〜4章、次に第5〜12章の基本組織。どの器官の章もこれらを前提としているためである。
  • 講義に合わせる: 講義がその系統に進んだら、対応する器官系の章を読み、アトラスの図版を本文と並べて見る。
  • 顕微鏡写真で学ぶ: 顕微鏡写真を能動的に観察し、ラベルを見る前に構造の名前を言い当てる。
  • 臨床との関連を使う: 構造を理解してから「Folders」と強調された臨床の文章を読み、正常組織学がなぜ重要かを確かめる。
  • 章を選ぶ: 短い講義では、眼と耳、内分泌器官、消化器系の第2・第3の章などは選択的に読むとよい。