01 / 読書ガイド
読書ガイド
引用
Meyer, M. (2015). The Bedford Introduction to Literature: Reading, Thinking, and Writing (11th ed.). Bedford/St. Martin's.
章の要約
第11版はきわめて大部の本で(図書館目録では xlviii+1,771ページ、出版社の数え方では約1,820ページ)、文学を読むこと、文学の価値、変化する正典についての短い序論の後に、53章が4つのセクション、すなわち小説(第1〜19章)、詩(第20〜41章)、戯曲(第42〜50章)、批判的思考と執筆(第51〜53章)に分かれている。各ジャンルは同じ構成をとる。そのジャンルの読み方と書き方の章、要素ごとの一連の章、そして「アプローチ」として、単独作家の詳しい研究、批評的・文化的ケーススタディ、テーマ別ケーススタディ、さらに読むための作品が続く。全体を通じて、「パースペクティブ」(作家や批評家による短い文章)、精読の見本、学生の論文が作品と並べて置かれている。この版で新たに加わったものには、戦争小説のテーマ別ケーススタディと、ジョン・パトリック・シャンリィ『ダウト』の批評的ケーススタディなどがある。
序論:想像力の文学を読む
本書は、文学の本質(ディキンソン「草むらの細い仲間」で例示される)、文学の価値、そして文学の正典が時代とともにどう変わるかから始まる。
第1–2章:小説を読む/小説について書く
第1章はケイト・ショパン「一時間の物語」、その注釈付きの精読、見本の論文を用いて応答的な読みを示し、続いて定型的なロマンス小説の抜粋とゲイル・ゴドウィン「悲しむ女」を比較し、ロマンス小説や小説を読むことの危険とされたものについての文章を添える。第2章は、その比較についての一人の学生の論文を、最初の応答とブレインストーミングから二つの下書きを経て最終稿まで追う。
第3–9章:プロット/人物/舞台/視点/象徴/テーマ/文体、語調、アイロニー
要素ごとに1章で、それぞれ複数の短編、少なくとも一つのパースペクティブ、たいていは学生の応答を収める。フォークナー「エミリーへの薔薇」、メルヴィル「代書人バートルビー」、ヘミングウェイ「兵士の故郷」、アップダイク「A&P」、エリソン「バトル・ロイヤル」、マンスフィールド「ミス・ブリル」、カーヴァー「ポピュラー・メカニクス」などが軸となる作品で、「Encountering Fiction」と題された短い節ではコミックやグラフィック・ストーリー(ゴーリー、リンダ・バリー、サトラピ『ペルセポリス』、マット・グレイニング)が取り上げられる。
第10章:小説の要素を組み合わせる——執筆のプロセス
デイヴィッド・アップダイク「夏」を使って、物語を図式化し、テーマを推敲された主題文へ、さらに複数の要素を組み合わせた応答へと発展させる。
第11–19章:小説へのアプローチ
ナサニエル・ホーソーンとフラナリー・オコナーの作家研究(それぞれ短編3編に年譜と批評的パースペクティブ)、批評文4編とそれを取り入れた学生の論文を伴うフォークナー「納屋は燃える」の批評的ケーススタディ、当時の文書を伴うジョイス「エヴリン」の文化的ケーススタディ、自作の短編3編について語るダゴベルト・ギルブの研究、戦争、ユーモアと風刺、ごく短い短編のテーマ別ケーススタディ、そしてさらに読むための短編7編。
第20–21章:詩を読む/詩について書く
第20章は詩の応答的な読み方、大衆的な形での詩(ポスター、漫画、ウェブページ、新聞に載った詩)、詩への近づき方の提案を紹介する。第21章は問いから出発して、エリザベス・ビショップ「マナーズ」についての最終稿へと進む。
第22–29章:語の選択、語順、語調/イメージ/比喩表現/象徴、寓意、アイロニー/音/リズムのパターン/詩の形式/自由形式
詩の要素を、語法、含意、語調(サッフォーの詩の3つの翻訳と翻訳を読むことについての注記付き)から、イメージ、直喩と隠喩、象徴とアイロニー、押韻と音、韻律と韻律分析を経て、定型(ソネット、ヴィラネル、セスティナ、エピグラム、リメリック、俳句、エレジー、オード、パロディ、図形詩)と、ファウンド・ポエムを含む自由形式まで扱う。ほとんどの章に学生の応答と詩人または批評家のパースペクティブがある。
第30章:詩の要素を組み合わせる——執筆のプロセス
ダン「死よ驕るなかれ」についての完全な実例で、注釈、最初の応答、簡単なアウトライン、エクスプリケーションの見本を示す。
第31–41章:詩へのアプローチ
エミリー・ディキンソン(4編の詩における宗教的信仰を論じた学生の詳しい論文の見本付き)とロバート・フロストの詳しい研究、自作の詩5編について語り草稿のページも収めるビリー・コリンズとジュリア・アルバレスの研究、エリオット「プルーフロック」の批評的ケーススタディ、ハーレム・ルネサンスの詩人クロード・マッケイ、ジョージア・ダグラス・ジョンソン、ラングストン・ヒューズ、カウンティ・カレンの文化的ケーススタディ、愛と憧れ、ユーモアと風刺、自然界、仕事の世界のテーマ別ケーススタディ、絵画などの視覚芸術と詩を組み合わせたカラー口絵、そして大きな詩集。
第42–43章:戯曲を読む/戯曲について書く
グラスペル『ささいなこと』(短編版付き)によって戯曲の読み方とその要素を紹介し、テレビのコメディと短い戯曲で大衆的な形の演劇を示す。第43章は『ささいなこと』についての学生の論文で終わる。
第44–50章:ソポクレス/シェイクスピア/近代演劇/ケーススタディ/さらに読むための戯曲
ギリシア演劇の慣習と悲劇を伴う『オイディプス王』、シェイクスピアの劇場、上演における『ハムレット』のビジュアル資料集、パースペクティブを伴う『夏の夜の夢』と『ハムレット』、近代演劇におけるリアリズム、自然主義、それ以降の慣習、イプセン『人形の家』(マルクス主義的読解と学生の論文を含む)とシャンリィ『ダウト』の批評的ケーススタディ、現代の短い喜劇のテーマ別アルバム、そしてさらに読むための戯曲として、ファン『チャイナタウンを探して』、ミラー『セールスマンの死』、ウィルソン『フェンス』など。
第51–53章:読むための批評的戦略/読むことと書くプロセス/文学の研究論文
第51章は批評的戦略(形式主義、伝記的、心理学的、マルクス主義と新歴史主義を含む歴史的、文化的、フェミニズムとゲイ・レズビアン批評を含むジェンダー、神話的、読者反応、脱構築)と正典論争を概観する。第52章は執筆のプロセス全体と、主な課題の型であるエクスプリケーション、分析、比較を、それぞれ学生の見本とともに扱う。第53章は資料の探し方と評価、出典表示と剽窃を扱い、「エミリーへの薔薇」についての学生の研究論文で終わる。
主要概念
小説
- 小説の要素:プロット、人物、舞台、視点、象徴、テーマ、そして文体・語調・アイロニー。それぞれに1章が充てられる。
- ケーススタディ:作品を批評文とともに(批評的ケーススタディ)、あるいは歴史的文書とともに(文化的ケーススタディ)読むこと。
詩
- 語法、含意、語調:語の選択と語順が詩の態度をどう形づくるか。
- 比喩表現と象徴:直喩、隠喩、象徴、寓意、アイロニー。
- 韻律と韻律分析:強勢のある音節とない音節のパターンを見分けること。
- 定型と自由形式:ソネットやヴィラネルなどの形式と自由詩。
戯曲と批評
- 演劇の慣習:ギリシア、エリザベス朝、近代の舞台の慣習。
- リアリズムと自然主義:本書がそれ以降の新しい試みと対比させる近代演劇の様式。
- 批評的戦略:形式主義、伝記的、心理学的、歴史的、文化的、ジェンダー、神話的、読者反応、脱構築のアプローチ。
批判的分析
長所
- すべての要素についての体系的な指導。 目次は小説と詩のそれぞれの要素に独立した章を与え、各章に例と、多くの場合学生の応答を収めている。どちらのジャンルも要素の章の最後に「要素を組み合わせる」執筆プロセスの実例を置いている。
- 作品を対話のなかに置く。 多くの作品に作家や批評家のパースペクティブが添えられ、批評的ケーススタディ(フォークナー、エリオット、イプセン、シャンリィ)は、刊行された批評を自分の論文に取り入れる方法を学生に示す。
- 自作を語る作家たち。 ギルブ、コリンズ、アルバレスの研究では、作品と、その執筆についての作家自身のエッセイ、インタビュー、草稿のページが組み合わされている。
- 幅広さと選択肢。 出版社の言葉によれば、さまざまな時代と文化の古典が現代の作家と並び、十数章に及ぶ読み書きの支援、作家研究、ケーススタディがあるので、授業を多様な形で組み立てられる。
短所
- 分量。 約1,800ページという分量は一つの授業で使える量をはるかに超えており、通読する本ではなく選んで使う本である。
- 英語圏中心。 作家研究とケーススタディの多くはアメリカ、イギリス、アイルランドの作家(ホーソーン、オコナー、フォークナー、ジョイス、ディキンソン、フロスト、エリオット、ハーレム・ルネサンス)を中心としており、主な例外はソポクレスとイプセンである。他の文学は主に翻訳による個々の作品として現れる。
- 批評は要約にとどまる。 第51章は多くの戦略を1章で扱う。ケーススタディは実際に使われる批評を示すが、一つのアプローチを詳しく知りたい学生には理論の手引きが必要である。
- 古い版。 この版は2015〜2016年のもので、出版社はその後もシリーズを継続しており(例えば『Compact』版は第13版に達している)、新しい授業資料とは収録作品やページ番号が異なる場合がある。
コースにおける位置づけ
このコースの入門アンソロジーのなかで最も包括的な一冊である。各ジャンルの要素に1章ずつを充て、作品リストも短い『Literature: A Portable Anthology』と比べると、本書は要素ごとの詳しい指導、作家研究、ケーススタディを備えており、分析の語彙を深く教えたい授業に向いている。『The Norton Introduction to Literature』は最も近い対応物で、要素についての解説章と充実した執筆指導をもつジャンル別のアンソロジーであり、どちらも主教材になりうる。
第51章の後には、ベネットとロイルの『An Introduction to Literature, Criticism and Theory』が読むことを通じて理論的な問いを展開し、レントリッキアとマクラフリンの『Critical Terms for Literary Study』や、リヴキンとライアンの『Literary Theory: An Anthology』が、批評家や理論家自身の文章へと学生を導く。
本書の使い方
本書は大学の文学入門の授業向けに書かれており、予備知識は前提とされていない。本書自体の構成が使い方を示している。
- 学ぶジャンルについて、まず第1–2章(または第20–21章、第42–43章)を読む。 応答的な読みの手本と、ノートから最終稿へと論文が発展していく様子が示される。
- ジャンル内では要素の章を順に進め、 学生の応答を短い論文の手本にし、長い論文には第10章または第30章をひな型として使う。
- ジャンルごとにアプローチの章を一つか二つ選ぶ。 深く知るには作家研究を、二次資料を求める課題の前には批評的ケーススタディを、比較の論文にはテーマ別ケーススタディを使う。
- 第52–53章は学期を通じてハンドブックとして使い、 課題の型ごと、そして研究論文のたびに立ち返る。
- 批評の視点を適用する前に第51章を読み、 授業ですでに扱った作品に一つの戦略を試してみる。
大学のリーディングリスト出典
- Yuba College — ENGL 1B Critical Thinking and Writing About Literature (Course outline generated February 2020)
The archived course outline lists the full 11th edition (2015), ISBN 9781319002183, and permits an equivalent text. This is not evidence of exclusive or current adoption.
確認日 :
