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An Introduction to Literature, Criticism and Theory(文学・批評・理論入門) cover

文学

文学

An Introduction to Literature, Criticism and Theory(文学・批評・理論入門)

Andrew Bennett; Nicholas Royle

英語原題: An Introduction to Literature, Criticism and Theory

理論の流派ごとではなく、短いテーマ別の章によって構成された文学研究の入門書です。各章は登場人物、物語、作者、不気味なものといった読書にまつわる問いから出発し、具体的な文学作品を丁寧に読みながら考察を進めるため、理論的な概念が読む実践のなかから立ち上がってきます。

前提知識: 文学理論の予備知識は不要ですが、小説・詩・戯曲を読んだ経験があると取り組みやすくなります。

難易度レベル
初級
学術レベル
学部
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Bennett, A., & Royle, N. (2023). An Introduction to Literature, Criticism and Theory (6th ed.). Routledge.

章の要約

第6版は、短い題をもつ41の短い章からなり、「始まり」から「終わり」まで続く。ラウトレッジ社は本書を540ページとしている。各章の前には通常の目次、「もう一つの目次」、「本書の読み方」という節、「トリガー警告とネタバレ注意」が置かれ、後には用語集、使用テクストについての注記、取り上げた文学作品の一覧、批評・理論文献の書誌が続く。出版社によれば、各章は読書案内で終わり、本書は文学作品に直接取り組むことで進む。たとえば『ジェイン・エア』の読解が人種的差異の問題を開くといった具合である。今版で新たに加わったのは「文学」「喪失」「人間」「移民」の4章である。本書は理論の学派別には構成されておらず、以下のまとまりは目次の順序に従っている。

第1–5章:始まり、文学、読者と読むこと、作者、テクストと世界

冒頭の章は文学研究の基本的な用語を示す。始まり、文学という観念そのもの(新しい章)、読むという営み、作者という存在、そしてテクストとそれが属する世界との関係である。

第6–12章:不気味なもの、記念碑、物語、登場人物、声、文彩と転義、創作

文学テクストの素材と効果をめぐる一連の章。出版社は「登場人物」や「物語」のようななじみのある主題と、より意外な主題とを対比している。このまとまりには、不気味なもの、記念碑としての文学作品、語りの声、比喩的言語、創作も含まれる。

第13–17章:感情、喪失、笑い、悲劇的なもの、傷

情動と感情を扱う章で、新しい「喪失」の章を含む。ラウトレッジ社は、チョーサー、モンティ・パイソン、ヒラリー・マンテルを取り上げる「笑い」の章を、本書の参照範囲の広さの例として挙げている。

第18–25章:歴史、私、エコ、動物、人間、幽霊、身体、動く映像

これらの章は、歴史、自己、エコロジー、動物、人間(今版で新たに加わった章)へと外に広がり、さらに幽霊、身体、映画へと進む。

第26–36章:性的差異、神、イデオロギー、愛、欲望、クィア、サスペンス、人種的差異、移民、植民地、ミュータント

「性的差異」「イデオロギー」「欲望」「クィア」「人種的差異」「植民地」といった題は、他の入門書が別々の批評学派として扱う関心を名指している。このまとまりには、サスペンス、新しい章「移民」、そして「ミュータント」も含まれる。出版社が言及する『ジェイン・エア』の読解は、人種的差異の主題に属する。

第37–41章:行為遂行的なもの、秘密、快楽、戦争、終わり

最後のまとまりは、言語の行為遂行的な側面、秘密と快楽(出版社がより意外な章題の例として挙げるもの)、戦争、そして最後に「終わり」を扱う。

主要概念

第1–12章:読むこと、作者性、形式

  • 文学:その範疇そのもので、新しい第2章の主題。
  • 作者:作者という存在で、独立した章が与えられている。
  • 不気味なもの:奇妙に見慣れたもの。本書が読むことの中心に据える、あまり自明でない主題の一つ。
  • 文彩と転義:それ自体が分析の対象となる比喩的言語。

第13–25章:感情、歴史、人間

  • 情動と喪失:批評の主題として扱われる感情と喪。
  • エコと動物:エコロジーと動物の研究で、第4版で初めて加わった章。
  • 人間:人間の境界。第6版で新たに加わった章の主題。

第26–41章:差異、権力、行為遂行

  • 性的差異と人種的差異:『ジェイン・エア』の例が示すように、よく知られたテクストを読み直すための範疇。
  • 移民と植民地:文学的・批評的な関心としての移住と植民地主義。
  • 行為遂行的なもの:記述するだけでなく、何かを行う言語。

批判的分析

長所

  • 読むことを通した理論。 出版社は、複雑な考えが抽象的な要約ではなく文学作品を通して扱われることを強調している。『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション』に掲載された第4版の学生書評(2010年2月)も同じ点を指摘し、著者たちは「イズム」の手軽な要約を避け、古典と現代の例を用いた簡潔なエッセイを提供していると述べている。
  • 短く完結した章。 約540ページに41章なので、各章はゼミの前に読める短さであり、それぞれ読書案内で終わる。
  • 更新が続けられている。 版を重ねるごとに章が加えられてきた。第4版で「エコ」と「動物」、第6版で「文学」「喪失」「人間」「移民」である。
  • 充実した資料。 主要用語の用語集、取り上げた文学作品の一覧、批評・理論文献の書誌が自習を支える。
  • 批評家からの広い推薦。 出版社はデレク・アトリッジ、ジョナサン・カラー、J・ヒリス・ミラーらによる旧版への賛辞を掲載しており、その何人かは本書がとりわけ読みやすいと述べている。

短所

  • 理論学派の地図ではない。 章が主題別に構成されているので、構造主義、マルクス主義、精神分析の体系的な説明が必要な学生は、自分で組み立てるか別の本に当たらなければならない。『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション』の書評者も、本書は網羅的であることを主張しておらず、これだけで十分な理論的知識が得られるわけではないと指摘している。
  • 短さゆえの補完の必要。 同じ書評者は、短いエッセイは読書案内を通じて読者が広げていく必要があると述べている。
  • 独特の声。 書評者が称える、くだけた、時に遊び心のある語り口は、すべての読者やすべての授業に合うとは限らない。

コースにおける位置づけ

文学研究入門のコースで、本書はアンソロジーと並ぶ概念的な手引きである。『ノートン版 文学入門』『ベッドフォード版 文学入門』『文学:ポータブル・アンソロジー』が、ジャンル別の読み方・書き方の指導とともに詩や物語や戯曲を提供するのに対し、ベネットとロイルはそれらに向けるべき問いを与える。フランク・レントリッキアとトマス・マクラフリン編の『文学研究のための批評用語』は、キーワードによる同様の方法を、個々の批評家によるより長いエッセイで行っており、自然な次の一歩となる。リヴキンとライアンの『文学理論 アンソロジー』は学派別に配列された理論の一次文献を集めたもので、本書が導入する語彙を身につけてから読むのがよい。

本書の使い方

本書は学部1年生や文学研究を始めるすべての人に向いている。理論を学んだ経験は不要だが、小説、詩、戯曲を読んだ経験があると役立つ。

  • 枠組みから始める。 「本書の読み方」と最初の5章を読む。そこで、本書の残りの部分が展開する、文学、読むこと、作者、文脈についての問いが立てられる。
  • 必要に応じて章を選ぶ。 その後は、どの順序で読んでもよい。授業のテクストと組み合わせる。小説には「物語」「登場人物」「声」、詩には「文彩と転義」、戯曲には「悲劇的なもの」といった具合である。
  • もう一つの目次を使う。 本書には第二の目次があるので、それを使って章をたどる別の道筋を見つける。
  • 読書案内をたどる。 各章を出発点とし、その読書リストを手がかりに、論じられている批評家へと進む。
  • 用語集を手元に。 主要な用語は出てきたときに覚え、取り上げた文学作品の一覧を使って、課題テクストに関係する章を見つける。