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Battle Cry of Freedom: The Civil War Era(自由の雄叫び:南北戦争の時代) cover

歴史学

歴史学

Battle Cry of Freedom: The Civil War Era(自由の雄叫び:南北戦争の時代)

James M. McPherson

英語原題: Battle Cry of Freedom: The Civil War Era

ジェームズ・M・マクファーソンが Oxford History of the United States の一巻として著した、米墨戦争から南北戦争終結までの合衆国史。奴隷制をめぐる政治危機、戦争の軍事史、そしてその社会的・経済的影響を一つの叙述にまとめている。

前提知識: アメリカ合衆国史の概説講義、または19世紀の共和国の大筋についての知識。

難易度レベル
上級
学術レベル
学部
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

McPherson, J. M. (2003). Battle Cry of Freedom: The Civil War Era. Oxford University Press.

章の要約

本書は約950ページで、編者の序論、プロローグ、28の章、エピローグ、あとがき、文献解題、索引からなる。『オックスフォード合衆国史(Oxford History of the United States)』の1巻で、ペーパーバック版には著者によるあとがきが付く。出版社は、メキシコでの戦争の勃発からアポマトックスでの戦争の終結までの20年間の政治的・社会的・軍事的な出来事を統合した1巻本の歴史と説明しており、章題もこの流れに沿っている。多くの章題は当時の歌や手紙、演説から取られた言い回しで、見かけほど情報量はない。以下の区分は、出版社の説明と目次の順序に従う。

プロローグと第1–5章:米墨戦争からカンザスへ

プロローグ「From the Halls of Montezuma」は米墨戦争で始まる。第1〜5章の題は「The United States at Midcentury」(世紀半ばのアメリカ)、「Mexico Will Poison Us」(メキシコは我々を毒する)、「An Empire for Slavery」(奴隷制の帝国)、「Slavery, Rum, and Romanism」(奴隷制、ラム酒、ローマ・カトリック)、「The Crime Against Kansas」(カンザスに対する犯罪)。出版社の説明は、開戦前の出来事としてドレッド・スコット判決、リンカン=ダグラス論争、ジョン・ブラウンの襲撃を挙げ、1850年代の奴隷制拡大問題と共和党の起源を、マクファーソンが新しい見方を示す主題に数えている。

第6–9章:分離

「Mudsills and Greasy Mechanics for A. Lincoln」(リンカンのための「泥の土台」と油まみれの機械工)、「The Revolution of 1860」(1860年の革命)、「The Counterrevolution of 1861」(1861年の反革命)、「Facing Both Ways: The Upper South's Dilemma」(両面を向いて:上南部のジレンマ)は、物語をリンカンの当選と分離危機へと進める。出版社は、分離の原因を新しい解釈の主題の1つに挙げている。

第10–15章:戦争の最初の年

「Amateurs Go to War」(素人たちが戦争に行く)、「Farewell to the Ninety Days' War」(90日戦争への別れ)、「Blockade and Beachhead: The Salt-Water War, 1861–1862」(封鎖と橋頭堡:1861〜1862年の海の戦争)、「The River War in 1862」(1862年の河川の戦争)、「The Sinews of War」(戦争の筋肉)、「Billy Yank's Chickahominy Blues」(北軍兵士のチカホミニーのブルース)は、題が示すとおり、陸と海での最初の作戦を扱い、戦争の「筋肉」についての章が1つある。

第16–23章:奴隷解放と戦局の転換

「We Must Free the Slaves or Be Ourselves Subdued」(奴隷を解放しなければ我々自身が征服される)、「Carry Me Back to Old Virginny」(懐かしのヴァージニアへ連れ帰って)、「John Bull's Virginia Reel」(ジョン・ブルのヴァージニア・リール)、「Three Rivers in Winter, 1862–1863」(1862〜1863年冬の3つの川)、「Fire in the Rear」(背後の火)、「Long Remember: The Summer of '63」(長く記憶せよ:63年の夏)、「Johnny Reb's Chattanooga Blues」(南軍兵士のチャタヌーガのブルース)、「When This Cruel War Is Over」(この残酷な戦争が終わるとき)。出版社は、北部が最終的に第2の戦争目的として奴隷解放政策を採らざるをえなかったと述べ、南北双方の内部の異論と反戦の反対運動を、扱われる主題に数えている。

第24–28章:最後の作戦

「If It Takes All Summer」(夏いっぱいかかるとしても)、「After Four Years of Failure」(4年の失敗のあとで)、「We Are Going To Be Wiped Off the Earth」(我々は地上から消されようとしている)、「South Carolina Must Be Destroyed」(サウスカロライナは破壊されねばならない)、「We Are All Americans」(我々はみなアメリカ人だ)が、物語を戦争の終結まで導く。

エピローグとあとがき

エピローグ「To the Shoals of Victory」とあとがきが本書を締めくくる。出版社は、北軍の勝利が、本書が新しい見方を示す話題の1つだと述べている。

主要概念

プロローグと第1–9章:戦争への道

  • 奴隷制の拡大:1850年代の領土問題。前半の章の中心主題。
  • 分離:章題の言葉で言えば、1860年と1861年の「革命」と「反革命」。

第10–28章:戦争

  • 共通のスローガンとしての自由:出版社によれば、書名は双方の心情を指す。南部は自己決定の名において分離し、北部は連邦を守る立場に立った。
  • 第2の戦争目的としての奴隷解放:出版社の説明では、北部が採らざるをえなかった政策。
  • 統合された叙述:政治史、社会史、軍事史を一緒に語る。

批判的分析

長所

  • ひと続きの叙述。 出版社の中心的な主張は、本書が政治的・社会的・軍事的な出来事を十分に統合しているということで、目次もそれを裏づける。政治、経済、外交、作戦の章が織り合わされている。
  • 画期的な書として認められている。 出版社は、本書をピュリッツァー賞受賞作と紹介している。
  • 充実した参考の装置。 18ページの文献解題、索引、ペーパーバック版のあとがきがある。
  • 読みやすさ。 出版社は、劇的で分析の洞察に満ちたテンポの速い叙述と説明しており、生き生きとした章題もその文体を反映している。

短所

  • 分量。 約950ページで、1つの授業にとっては大きな負担である。
  • 叙述が中心。 本書は叙述的な総合であり、史学史の概観ではない。目次には、歴史家の間の論争を論じる章は見当たらない。
  • 範囲。 米墨戦争からアポマトックスまでで、再建期は含まれない。

コースにおける位置づけ

アメリカ史の書目のなかで、マクファーソンの本は南北戦争時代の主要な1巻の叙述的歴史である。ポール・ボイヤーの『American History: A Very Short Introduction』、オープン教科書『The American Yawp』、エリック・フォーナーの『Give Me Liberty!』はアメリカ史全体の概説で、1850年代・1860年代の長い背景を与えてくれる。授業がこの時期を深く扱う段階でマクファーソンを読むとよい。

フォーナーとマギルが編んだ『American History Now』は史学史の論集で、奴隷制、南北戦争、再建を扱う章がこの時期の最近の研究を概観しており、叙述的な歴史のあとに併せて読むのに適している。

本書の使い方

本書は、南北戦争時代に関心のある学部生や一般読者に向いており、この時期を扱う授業の主テキストにもなりうる。アメリカ史の大まかな輪郭以外に特別な準備は必要ない。

実用的な読み方は次のとおり。

  • 核心: プロローグと第1–9章(戦争への道)、続いて授業が焦点を当てる戦争の部分に対応する章。
  • 選択的な読み方: 分離危機は政治の各章、海と河川の戦争(第12・13章)と経済(第14章)は個別の主題のため、奴隷解放は第16章。
  • 締めくくり: 第24–28章、エピローグ、あとがき。

読みながら1846年から1865年までの年表を作り、作戦の章では地図帳や関連サイトを見比べるとよい。文献解題から、さらに読む本を選ぶ。