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Molecular Cell Biology(分子細胞生物学) cover

生物学

生物学

Molecular Cell Biology(分子細胞生物学)

Harvey Lodish; Arnold Berk; Chris A. Kaiser; Monty Krieger; Anthony Bretscher; Hidde Ploegh; Kelsey C. Martin; Michael Yaffe; Angelika Amon

英語原題: Molecular Cell Biology

生物医学の進歩を支える実験手法に重点を置き、医学に関連する例を交えた全25章の細胞・分子生物学教科書。分子とモデル生物、分子遺伝学と遺伝子制御、膜と輸送、シグナル伝達、細胞骨格と細胞周期、組織と幹細胞、神経細胞、免疫学、がんを扱う。

前提知識: 大学1年次の一般生物学と基礎化学。有機化学や生化学の知識があると理解しやすい。

難易度レベル
上級
学術レベル
学部
cell biologymolecular biologygene expressioncell signalingexperimental methods教科書

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Lodish, H., Berk, A., Kaiser, C. A., Krieger, M., Bretscher, A., Ploegh, H., Martin, K. C., Yaffe, M., & Amon, A. (2021). Molecular Cell Biology (9th ed.). Macmillan Learning (W. H. Freeman).

章の要約

本書は全25章です。出版社は、細胞生物学の課程のための権威ある資料として、研究者と教育者のチームが書き、生物医学の進歩を支える実験手法を重視し、適切な箇所で医学に関連する例を示していると説明しています。第9版では第21章「細胞環境への応答」が加わり、共著者にMichael Yaffeが加わりました。出版社の目次は章題のみのため、以下の章番号はその目次の順序に従います(出版社のサンプル章は第19章「真核生物の細胞周期」です)。

第1〜4章:分子、細胞、モデル生物/化学的基礎/タンパク質の構造と機能/細胞の培養と可視化

冒頭の章では、分子、細胞、モデル生物、後の章が依拠する化学とタンパク質、そして細胞の培養と可視化の方法を紹介します。

第5〜9章:基本的な分子遺伝学的機構/分子遺伝学の技術/遺伝子とゲノミクス/遺伝子発現の転写制御/転写後の遺伝子制御

分子遺伝学と遺伝子発現です。基本的な機構に続き、分子遺伝学の技術、遺伝子とゲノミクス、転写の前後での遺伝子発現の制御を扱います。

第10〜14章:生体膜の構造/イオンと低分子の膜輸送/細胞のエネルギー論/膜とオルガネラへのタンパク質の輸送/小胞輸送、分泌、エンドサイトーシス

膜と細胞内の組織化です。生体膜の構造、イオンと低分子の輸送、エネルギー論、膜やオルガネラへのタンパク質のターゲティング、小胞輸送・分泌・エンドサイトーシスを扱います。

第15〜16章:細胞シグナル伝達I/増殖因子とサイトカインのシグナル伝達

シグナル伝達についての2章で、2つめは増殖因子とサイトカインに充てられています。

第17〜19章:細胞の組織化と運動I/細胞の組織化と運動II/真核生物の細胞周期

細胞の組織化と運動は2章にまたがり、続いて真核生物の細胞周期を扱います。

第20〜22章:細胞を組織へ統合する/細胞環境への応答/幹細胞、細胞の非対称性、細胞死

組織の中の細胞と、周囲への応答、続いて幹細胞、非対称性、細胞死を扱います。第21章は第9版で新しく加わった章で、出版社は細胞シグナル伝達の最近の進展を反映していると述べています。

第23〜25章:神経細胞/免疫学/がん

最後の章では、これまでの内容を神経系、免疫系、がんに応用します。

主要概念

第1〜9章:方法、遺伝子、遺伝子発現

  • モデル生物と細胞培養:第1章と第4章で紹介されます。
  • 分子遺伝学の技術:第6章。第5章の基本的機構とは別に扱われます。
  • 転写制御と転写後制御:第8章と第9章。

第10〜19章:膜、シグナル伝達、細胞の組織化

  • 生体膜と膜輸送:第10章と第11章。
  • 小胞輸送、分泌、エンドサイトーシス:第14章。
  • 増殖因子とサイトカインのシグナル伝達:第16章。
  • 真核生物の細胞周期:第19章。

第20〜25章:組織とシステム

  • 幹細胞、細胞の非対称性、細胞死:第22章。
  • 神経細胞、免疫学、がん:第23〜25章。

批判的分析

長所

  • 実験の重視。 出版社は生物医学の進歩を支える実験手法を強調しており、目次は結果の記述に加えて、方法にも独立した章(第4章と第6章)を与えています。
  • 研究に携わる著者チーム。 出版社のページにある著者紹介は、教育にも携わる研究者を紹介しており、第9版で加わったMichael Yaffeは出版社によってがんの専門家として紹介されています。
  • 器官系へのつながり。 細胞レベルの章の後、本書は神経細胞、免疫学、がんで締めくくられ、細胞・分子の視点をシステムへと広げます。
  • 問題解決の教材。 出版社は、Achieveプラットフォームにある、現実の応用に焦点を当てたケーススタディと「データを分析する」問題、適応型クイズ、概念クイズを挙げています。

短所

  • 水準。 本サイトは前提として1年次の生物学課程と化学の入門を挙げ、有機化学や生化学の一部があると助けになるとしています。初学者には難しいでしょう。
  • オンラインプラットフォーム。 出版社が強調する機能のいくつか(アニメーション、授業内活動、クイズ、ケーススタディ)はAchieveプラットフォームのもので、課程または読者が利用権を持つ場合にのみ使えます。
  • 根拠は出版社のページに限られる。 目次は章題のみのため、公開されている情報では各章の内部の深さは分かりません。

コースにおける位置づけ

『Molecular Cell Biology』は一般生物学の書目の中で、上級の細胞・分子の教科書です。『Biology 2e』『Concepts of Biology』『Campbell Biology』『Biological Science』『Life: The Science of Biology』は生物学全体の入門書で、『Concepts of Biology』は非専攻学生向けで最も軽いものです。『Cell Biology by the Numbers』は別の種類の本で、測定された大きさ、濃度、速度を通して細胞生物学を教えます。

入門課程の後、細胞・分子生物学が焦点のときに読み、進化、生物個体、生態学については入門書を参照します(本書では扱いません)。

本書の使い方

1年次の生物学課程を終え、細胞・分子の内容を研究の深さで学びたい学生に向いています。

  • 中核: タンパク質、遺伝子、発現のために第2〜3章と第5〜9章、膜と輸送のために第10〜14章、シグナル伝達・細胞骨格・細胞周期のために第15〜19章。
  • 方法: 後の章が参照する技術を述べているため、第4章と第6章を早めに読みます。
  • 応用: 第23〜25章は、シグナル伝達と細胞周期の章の後であれば、どの順序でも読めます。
  • 練習: 利用できる場合はケーススタディとデータ分析の問題を使い、各実験について、モデルが間違っていたら結果はどうなっていたかを考えます。