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Community Ecology(群集生態学) cover

生物学

生物学

Community Ecology(群集生態学)

Gary G. Mittelbach; Brian J. McGill

英語原題: Community Ecology

大学院レベルで群集生態学をまとめた書。ミッテルバックとマギルは、種間相互作用、環境条件、分散、進化史が組み合わさって、どの種がどれだけの数で共存するかがどう決まるかを説明し、古典的な数理モデルを野外実験や、生物多様性のパターン、共存理論、メタ群集に関する近年の研究と結びつける。

前提知識: 学部レベルの生態学の授業と、微分方程式と統計学の基礎的な知識。

難易度レベル
上級
学術レベル
大学院
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Mittelbach, G. G., & McGill, B. J. (2019). Community Ecology (2nd ed.). Oxford University Press.

章の要約

第2版は17章を5つの部に分けており、出版社の一覧では約409ページである。出版社は、この分野が、一つの局所的な地域内の過程に重点を置くものから、メタ群集動態、ニッチ理論と中立理論、生態と進化の相互作用(エコ・エボ動態)、歴史的・地域的過程が生物多様性のパターンに及ぼす影響を含む、はるかに広い領域へと変わったと述べている。同時に、学生は種間相互作用と、それが食物網などのネットワークへ組み上がる仕組みについての確かな基礎を依然として必要とする、とも強調している。本書の構成はこの論旨に沿っている。まずパターン、次に単純な相互作用モジュール、それらがより大きな構造へ組み上がる過程、続いて空間、最後に時間的な変化と進化である。

第1章:Community Ecology's Roots(群集生態学のルーツ)

歴史的な導入の章で、5つの部が始まる前に、この学問の由来を示す。

第I部、第2〜3章:The Big Picture: Patterns, Causes, and Consequences of Biodiversity(全体像:生物多様性のパターン、原因、帰結)

「Patterns of Biological Diversity」(生物多様性のパターン、第2章)は観察される事実を記述し、「Biodiversity and Ecosystem Functioning」(生物多様性と生態系機能、第3章)は多様性が何をもたらすかへ向かう。この部は、後の部が立ち返る大きなスケールの問いを、本書の冒頭に置く。

第II部、第4〜9章:The Nitty-Gritty: Species Interactions in Simple Modules(細部:単純なモジュールにおける種間相互作用)

構成要素を扱う6章。「Population Growth and Density Dependence」(個体群成長と密度依存、4)、「The Fundamentals of Predator-Prey Interactions」(捕食者―被食者相互作用の基礎、5)、「Selective Predators and Responsive Prey」(選択的な捕食者と応答する被食者、6)、「The Fundamentals of Competitive Interactions」(競争的相互作用の基礎、7)、「Species Coexistence and Niche Theory」(種の共存とニッチ理論、8)、「Beneficial Interactions in Communities: Mutualism and Facilitation」(群集における有益な相互作用:相利共生と促進、9)。古典的なモデルを担うのはこの部であり、出版社が強調する種間相互作用の確かな基礎が最も直接に当てはまる。

第III部、第10〜12章:Putting the Pieces Together: Food Webs, Ecological Networks and Community Assembly(部品を組み合わせる:食物網、生態ネットワーク、群集集合)

「Species Interactions in Ecological Networks」(生態ネットワークにおける種間相互作用、10)、「Food Chains and Food Webs: Controlling Factors and Cascading Effects」(食物連鎖と食物網:制御要因と連鎖効果、11)、「Community Assembly and Species Traits」(群集集合と種の形質、12)。第II部のモジュールが、より大きな構造へと組み合わされる。

第IV部、第13〜14章:Spatial Ecology: Metapopulations and Metacommunities(空間生態学:メタ個体群とメタ群集)

「Patchy Environments, Metapopulations and Fugitive Species」(パッチ状の環境、メタ個体群、逃避種、13)と「Metacommunities」(メタ群集、14)。出版社は、メタ群集動態をこの分野を変えた進展の一つに挙げている。

第V部、第15〜17章:Species in Changing Environments: Ecology and Evolution(変化する環境の中の種:生態と進化)

「Species in Variable Environments」(変動する環境の中の種、15)、「Evolutionary Community Ecology」(進化群集生態学、16)、「Some Concluding Remarks and a Look Ahead」(結びと展望、17)。最終章は未解決の問いに目を向けており、本書が未解決の重要な問いを明らかにすることを目指すという出版社の説明と合致する。

主要概念

第1章と第I部

  • 生物多様性のパターン:第2章の主題。
  • 生物多様性と生態系機能:第3章での、多様性と生態系過程の関係。

第II部

  • 密度依存:第4章。
  • 捕食者―被食者相互作用と選択的な捕食者と応答する被食者:第5〜6章。
  • 競争、種の共存、ニッチ理論:第7〜8章。
  • 相利共生と促進:有益な相互作用、第9章。

第III〜V部

  • 生態ネットワーク、食物連鎖、食物網:第10〜11章。連鎖効果を含む。
  • 群集集合と種の形質:第12章。
  • メタ個体群、逃避種、メタ群集:第13〜14章。
  • 変動環境と進化群集生態学:第15〜16章。

批判的分析

長所

  • 新旧の群集生態学を併せて扱う。 出版社は、この版を、種間相互作用・食物網・ネットワークの基礎であると同時に、メタ群集、ニッチ理論と中立理論、エコ・エボ動態、歴史的・地域的影響への入門でもあると位置づけている。目次はこれに合致する。第II・III部が相互作用モジュールとネットワーク、第IV部が空間、第V部が変動と進化を扱う。
  • 明快な構成の論理。 部の題(「全体像」「細部」「部品を組み合わせる」)は、パターンから機構、そして総合へと進む道筋を示し、何から読むかを決める助けになる。
  • 著者の専門性。 出版社の著者紹介によれば、Mittelbach の研究は湖の魚類個体群の実験的研究から世界の種多様性パターンの理論的分析までに及び、McGill は大きなスケールでの生物多様性をエコインフォマティクスの手法で研究している。局所的な実験と大規模なパターンを結びつける本にとって、どちらも関連が深い。
  • 図版が豊富。 小売店の一覧は、409ページにわたってカラー写真とカラーの図があるとしており、野外に基盤を置く分野には適している。

短所

  • 公開情報には演習問題についての記述がほとんどない。 出版社の紹介は問題を挙げていないため、解答つきの演習を求める読者は、講義で頼る前に確認したほうがよい。
  • 数学の前提が公には示されていない。 フロントマターは微分方程式と統計を挙げているが、紹介文は「親しみやすい」入門と述べている。したがって数学の水準は、第II部を見て確かめるほかない。
  • 群集に焦点を絞っている。 保全、害虫防除、生態系のエネルギーや物質の流れといった応用的な話題は目次にない。本書は一般的な生態学の教科書の代わりではなく、補完である。

コースにおける位置づけ

このコースには、さまざまな生態学の教科書がある。Ghazoul の Ecology: A Very Short Introduction は短い概説、Bowman と Hacker の Ecology、Sher と Molles の Ecology: Concepts and Applications、Relyea の Ecology: The Economy of Nature は、それぞれ独自の枠組みをもつ最初の講義向けの教科書、Begon と Townsend の Ecology: From Individuals to Ecosystems は、個体と個体群から群集、生態系までを扱う幅広く分量の多い教科書である。

Mittelbach と McGill の本は、これらより範囲が狭く、深い。群集のレベルに集中し、共存、ネットワーク、集合、メタ群集について、一般的な教科書より踏み込んでいる。生態学の入門講義の後に読み、周辺の内容(生活史、寄生、生態系)が必要なときは、より広い参考書として Begon と Townsend を使うとよい。

本書の使い方

本書は、生態学の講義を受けたことがあり、簡単な数理モデルに抵抗のない上級学部生や大学院生に向く。

実践的な進め方は次のとおり。

  • 中核: 第1章と第2章、続いて第II部を順に。そこにある単純なモジュールが、その後のすべての土台になる。
  • 次に: 第III部(食物網、ネットワーク、集合)と第IV部(メタ個体群とメタ群集)。第II部の上に築かれている。
  • 任意または主題別: 生物多様性と生態系機能は第3章、変動環境と進化は第V部。第17章は短い展望で、研究課題の源として役に立つ。
  • モデルとともに: 第II部を読むときは、モデルの動態を表計算ソフトや短いスクリプトで自分で再現し、方程式を具体的なものにする。