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Research Design: Qualitative, Quantitative, and Mixed Methods Approaches(研究デザイン——質的・量的・混合研究法) cover

社会学

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Research Design: Qualitative, Quantitative, and Mixed Methods Approaches(研究デザイン——質的・量的・混合研究法)

John W. Creswell; J. David Creswell

英語原題: Research Design: Qualitative, Quantitative, and Mixed Methods Approaches

研究計画の立案と研究提案書の執筆を、三つの主要アプローチにわたって簡潔に案内する手引きです。質的、量的、混合研究法のデザインを比較したうえで、序論と目的の記述から研究設問、方法、倫理的配慮まで、提案書の各要素を順に説明します。

前提知識: 入門的な方法論の授業で学ぶ基本的な研究用語に慣れていると役立ちますが、初歩を超える統計の知識は前提としません。

難易度レベル
中級
学術レベル
大学院
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Creswell, J. W., & Creswell, J. D. (2023). Research Design: Qualitative, Quantitative, and Mixed Methods Approaches (6th ed.). SAGE Publications.

章の要約

第6版は約290ページ、10章で、2部構成である。第I部「予備的考察」(第1〜4章)と、第II部「研究の設計」(第5〜10章)。出版社は、本書を、研究プロジェクトの設計や研究計画書の作成についての明快で簡潔な手引きとして紹介している。文献のレビューから、リサーチ・クエスチョンと仮説の設定、研究の設計までを順にたどり、各段階で質的・量的・混合研究法の各アプローチに触れる。第1章と第2章は、それぞれ学習目標で始まり、要約、キーワード、ライティング演習、推薦文献で終わる。

第1章:研究アプローチの選択

冒頭の章は、全体で使われる用語を定義する。哲学的前提、研究アプローチ、研究デザイン、研究方法である。研究者の哲学的世界観(ポスト実証主義、構成主義、変革的、プラグマティック)が、デザイン(たとえば実験や調査、ナラティブ研究、現象学、グラウンデッド・セオリー、エスノグラフィー、事例研究、あるいは収斂型、説明的順次、探索的順次、複合型の混合研究デザイン)と、データ収集・分析・解釈の方法に結びつくという枠組みを示す。最後に、アプローチを選ぶ基準として、研究課題と問い、研究者自身の経験、読者(聴衆)を挙げる。

第2章:文献レビュー

研究計画書になぜ文献レビューが必要か、また質的・量的・混合研究法の研究でそれをどう異なる形で構成するかを説明する。続いて、トピックの選定、データベースの検索、資料の優先順位と質の判断、研究の要約(抄録化)、文献マップの作成、APAスタイルマニュアルの規則の順守、用語の定義という手順を順にたどる。

第3章:理論の使用

研究に理論がどう入ってくるかを扱う章。第I部「予備的考察」に置かれていることから、著者たちが理論の使用を、研究計画書本体を書く前に決めるべき事柄として扱っていることがわかる。

第4章:執筆の戦略と倫理的配慮

第I部の最後の章は、研究計画書を書く実践と、研究が取り組むべき倫理的な問題に向かう。

第5〜7章:序論/目的の記述/リサーチ・クエスチョンと仮説

第II部は、研究計画書の冒頭部分から始まる。研究の序論の書き方、目的の記述の書き方、そして各アプローチに応じたリサーチ・クエスチョンと仮説の立て方を順に扱う。

第8〜10章:量的研究の方法/質的研究の方法/混合研究法の手順

最後の三章は、研究計画書の方法の部分を、アプローチごとに順に扱い、両者を組み合わせる手順で締めくくる。

主要概念

第1章:研究アプローチの選択

  • 哲学的世界観:研究者の選択を形づくる四つの立場(ポスト実証主義、構成主義、変革的、プラグマティック)。
  • 研究デザイン:アプローチの内部での探究の型。実験、エスノグラフィー、収斂型混合研究デザインなど。
  • アプローチを選ぶ基準:課題、個人的経験、読者。

第2章:文献レビュー

  • 文献マップ:あるトピックの研究どうしの関係と、計画している研究との関係を示す図。
  • 抄録化:資料を一貫した形式で要約すること。
  • 用語の定義:その分野外の読者のために主要用語を明示すること。

第3〜10章

  • 理論、目的の記述、リサーチ・クエスチョンと仮説:目次で挙げられている要素。
  • 量的・質的・混合研究法の手順:本書の最後で方法の部分を扱う三つのアプローチ。

批判的分析

長所

  • 研究計画書を軸にした構成。 二部構成は研究計画書や学位論文を書く順序に沿っているため、草稿を書きながら読み進められる。出版社が引用するある教員は、「学位論文の章立てに基づいている」点を評価している。
  • 三つのアプローチを並べて扱う。 各トピックが質的・量的・混合研究法のそれぞれについて扱われ、アプローチが変わると何が変わるかがわかる。文献レビューの章が、アプローチごとに別の構成を示しているのがその例である。
  • 備え付けの学習支援。 第1章と第2章には、学習目標、要約、キーワード一覧、ライティング演習、短い注釈つきの推薦文献がある。
  • 更新された版。 出版社によれば、第6版はAPA出版マニュアル第7版に準拠し、より包摂的な言葉遣いを使い、混合研究法の最近の動向と新しい例を反映している。

短所

  • 方法論の教科書ではなく簡潔な手引き。 方法そのものは約290ページの本の中の3章で扱われているため、データ収集技法、統計分析、質的コーディングには別の本が必要である。
  • 研究計画書の作成とAPAスタイルに結びついている。 スタイルと構成に関する内容はAPAの規則に従っているため、別の慣行をもつ分野の学生は調整が必要になる。
  • 読みやすいが、中身は軽くない。 出版社が引用するある教員は、著者の気さくな語り口が内容の深さを覆い隠すことがあると注意を促している。歯切れのよい形式を、哲学やデザイン上の選択の軽い扱いと取り違えてはならない。

コースにおける位置づけ

CreswellとCreswellは、本サイトの研究方法の本のなかで、コンパクトな計画の手引きにあたる。BabbieのThe Practice of Social ResearchとBryman's Social Research Methodsは、各方法のしくみを説明する大部の教科書であり、Creswellはそれより短く、アプローチを決めて書き上げることを軸に組み立てられている。WallimanのResearch Methods: The Basicsは、初めてのプロジェクトのためのさらに短い入門書で、Creswellの前に読むことができる。

本書のあと、アプローチを決めた読者は専門書に進める。その方法に基づく質的研究にはCharmazのConstructing Grounded Theory、その方向の量的研究には、観察データからの因果推論を扱う大学院向け教科書であるMorganとWinshipのCounterfactuals and Causal Inferenceがある。

本書の使い方

本書は、卒業論文・学位論文・助成研究の計画段階にある学生や、アプローチの選択を正当化しなければならない人に向いている。基本的な研究用語に親しんでいると役立つが、各章が自前で用語を定義している。

  • 中核: アプローチを選び正当化するために第1章、序論・目的の記述・問いを下書きするために第5〜7章、そして研究に合った方法の章(第8、9、10章のいずれか)。
  • 補助: 文献レビュー、理論の節、倫理の記述を書くときに第2〜4章。
  • 実践: 各章末のライティング演習を自分のテーマで行い、第10章までに研究計画書の草稿ができているようにする。
  • 併用: 方法の章が要約している技法の詳細には、Brymanのような本格的な方法論の教科書を使う。