01 / 読書ガイド
読書ガイド
引用
Steger, M. B. (2023). Globalization: A Very Short Introduction (6th ed.). Oxford University Press.
章の要約
オックスフォードの Very Short Introductions シリーズに属する約150ページのポケットサイズの本で、章は8つである。出版社の説明によれば、第6版は主要な用語と概念の簡潔な定義、グローバル化の長い歴史の分かりやすい概観、そして経済、政治、文化、イデオロギー、生態の各次元の検討を提供する。また、グローバル化は結局のところ良いことか悪いことかという激しい論争の的となる問いにも取り組み、気候変動、COVID-19パンデミック、再燃するナショナリズム、グローバルなソーシャルメディア、貿易戦争、中国の国際的存在感の高まり、ロシアの拡張主義、核紛争への新たな懸念といった最近の展開を扱う。以下の要約は章題とその説明に従い、ページ数は目次による。
第1章:What Is Globalization?(1ページ)
冒頭の章は主要な用語と概念を紹介し、グローバル化を論争的な観念として位置づける。約11ページで、最も短い章である。
第2章:Globalization in History(12ページ)
やや長い歴史の章(約20ページ)で、出版社が述べるグローバル化の長い歴史の概観を示し、今日の統合をより大きな時間枠の中に置く。
第3章:The Economic and Technological Dimensions of Globalization(34ページ)
約30ページの最も長い章で、経済と技術の次元を扱う。出版社がこの版の注目すべき展開として挙げるもののうち、貿易戦争、グローバルなソーシャルメディア、デジタル技術はこの次元に含まれる。
第4章:The Political Dimension of Globalization(66ページ)
この章は政治の次元に向かう。出版社の説明にある再燃するナショナリズムやロシアの拡張主義は、この版が扱う政治的展開に含まれる。
第5章:The Cultural Dimension of Globalization(83ページ)
より短い章(約12ページ)で文化の次元を取り上げる。出版社の導入は、相互につながった世界の例として、オンラインでの有名人化や宗教指導者の世界的な影響力を挙げている。
第6章:The Ecological Dimension of Globalization(95ページ)
生態の次元には約16ページが充てられる。出版社の導入は、人間による気候と環境の変化、新しい感染症の急速な拡散を、グローバル化が意味するものの一部として挙げている。
第7章:Ideological Confrontations over Globalization(111ページ)
約16ページがイデオロギーの次元を扱う。出版社は、グローバル化は良いことか悪いことかという激しい論争の的となる問いに本書が取り組むと述べており、章題はそれをめぐる対立を指している。
第8章:Present and Future Trends(127ページ)
本文の最後まで続く結びの章で、現在と将来の傾向を扱う。この版が最近の危機をどう扱うかについての出版社の説明は、この章が例をどこから引くかを示唆している。
主要概念
第1〜2章
- グローバル化:第1章で定義され、長い歴史をもつ一連の過程として扱われる。
- 主要な用語と概念:出版社は、簡潔な定義をこの版の特徴として強調している。
第3〜6章
- 経済・技術の次元:本書が分ける次元の最初のもの。
- 政治の次元:二つ目で、国家とグローバルな事柄の関係を扱う。
- 文化の次元:三つ目。
- 生態の次元:四つ目で、気候変動と結びつく。
第7〜8章
- イデオロギー的対立:グローバル化をどう理解し、どう評価するかをめぐる争い。
- 現在と将来の傾向:グローバル化がどこへ向かうかを見渡す結び。
批判的分析
長所
- 短く構造的。 導入、歴史、結論に加えて各次元に一章を充てた8章で、議論を追いやすく、短時間で読み終えられる。
- 経済だけではない複数の次元。 経済、政治、文化、イデオロギー、生態の各次元に章を分けることで、初学者はグローバル化が貿易以上のものだと理解しやすい。
- 新しさが保たれている。 第6版はパンデミック、気候変動、ナショナリズム、貿易戦争、地政学的紛争を加えており、最近の出発点として役立つ。
- シリーズに合っている。 Very Short Introductions の形式は読者が分野に素早く入れるよう設計されており、本書の目的に合う。
短所
- 一つの話題に割ける紙幅がごく少ない。 約150ページ・8章のため、各次元は短い章にとどまり、詳細な証拠や理論は他の本に頼る必要がある。
- 概観であって理論的主張ではない。 出版社は本書を定義、歴史、次元の紹介として示しており、独自の理論的貢献としては示していない。体系的な枠組みがほしい読者は、より長い研究に向かうべきである。
- 著者表記の確認が必要。 Open Library はこの版に Paul James を第二の著者として挙げているが、Google Books と出版社の説明は Steger のみを挙げている。表紙や扉で確認するとよい。
コースにおける位置づけ
グローバル化と開発のリストの中で、Steger は最も短く最も一般的な入口である。Held らの Global Transformations は、政治、貿易、金融、移民、文化、環境にわたってグローバル化の歴史的形態を比較する枠組みを示す、体系的でずっと長い研究で、深く学ぶには Steger のあとに読むとよい。McMichael と Weber の Development and Social Change は開発を植民地主義から現在の危機までの歴史的プロジェクトとして扱い、Peet と Hartwick の Theories of Development は学派を批判的に概観する。
Introduction to International Development は約30章の編著教科書で開発のアクターと課題を扱い、Evans の Embedded Autonomy は国家と産業変革の比較研究である。Steger の本は、これらを位置づけやすくするグローバル化の語彙を与える。
本書の使い方
サイトは前提知識を挙げておらず、本書は社会学、経済学、国際関係の背景がない読者向けに書かれている。一、二回の午後で読める。
進め方の例:まず第1〜2章で定義と歴史の枠組みを固める。次に授業に合う順序で次元の章(第3〜6章)を読み、第7〜8章で議論がどう組み立てられ、どこへ向かうかを見て終える。各章の議論を問いとして使い、さらに関心のある分野についてはシリーズの参考文献に進む。上に挙げたより長い著作、たとえば選んだ次元についての Global Transformations の一章と組み合わせるとよい。
