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Personality Psychology: The Basics(パーソナリティ心理学の基礎) cover

心理学

心理学

Personality Psychology: The Basics(パーソナリティ心理学の基礎)

Stanley O. Gaines, Jr.

英語原題: Personality Psychology: The Basics

人がさまざまな状況でどのように考え、感じ、行動するかについての個人差を研究するパーソナリティ心理学への短い入門書である。著者はこの分野の主要な理論的伝統を概観し、事例を用いて説明しており、パーソナリティと個人差を初めて学ぶ学生に向けて書かれている。

前提知識: 心理学を学んだ経験は必要ない。

難易度レベル
初級
学術レベル
学部
personalityindividual differencespersonality theoriestrait theory教科書

01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Gaines, S. O., Jr. (2019). Personality Psychology: The Basics. Routledge.

章の要約

本書は全8章、約242ページである。出版社は、同じ状況でも人の考え方、感じ方、話し方、行動が同じではないのはなぜか、を専門用語を使わずに分かりやすく概観する本だと説明している。出版社によれば、本書はこの分野の簡潔な歴史を示し、精神力動的、行動主義的、人間性、認知的といった多様なパーソナリティの見方を取り上げ、主要な学派ごとに影響力のある理論と関連研究を検討し、事例研究で理論を例示する。著者は最後に、最先端の研究と今後の動向に照らしてこの分野の将来を概説する。出版社はさらに、内容が英国心理学会の「個人差」に関する内容指針に沿っていると付け加えている。構成は、導入の1章、視点別の6章、締めくくりの1章である。

第1章:An introduction to personality psychology(パーソナリティ心理学入門)

冒頭の章は主題を紹介し、出版社によればこの分野の簡潔な歴史も示す。各視点に入る前に、なぜ人は異なるのか、という問いがここで提示される。

第2章:Psychodynamic perspectives on personality(パーソナリティの精神力動的視点)

視点別の章の最初で、精神力動的アプローチを扱う。出版社が挙げる学派の最初のものである。

第3章:Behaviourist perspectives on personality(パーソナリティの行動主義的視点)

この章は行動主義の視点を示し、出版社が挙げる学派の二番目にあたる。

第4章:Humanistic and existential perspectives on personality(パーソナリティの人間性・実存的視点)

第4章は人間性の視点と実存的視点を一章にまとめている。目次は両者を一つの章に並べ、出版社の紹介は人間性アプローチに言及している。

第5章:Trait perspectives on personality(パーソナリティの特性的視点)

第5章は特性の視点、すなわち個人間で異なる安定した次元によってパーソナリティを記述するアプローチを扱う。特性的アプローチは出版社の要約が挙げる四つの学派には含まれないが、独立した章が与えられている。

第6章:Cognitive perspectives on personality(パーソナリティの認知的視点)

第6章は認知的視点を扱い、出版社が挙げる四番目の学派にあたる。

第7章:Biological and evolutionary perspectives on personality(パーソナリティの生物学的・進化的視点)

第7章は、個人差についての生物学的・進化的な説明に進む。出版社の紹介はこの視点に個別には触れていないが、独立した章がある。

第8章:Concluding thoughts on personality psychology(パーソナリティ心理学についての結び)

最後の章は本書をまとめる。出版社によれば、著者は最先端の研究と今後の動向に照らしてこの分野の将来を概説している。

主要概念

第1章:入門

  • パーソナリティ心理学:同じ状況で、人の考え方、感じ方、話し方、行動がなぜ異なるのかを研究する学問。

第2〜4章:精神力動的、行動主義的、人間性・実存的視点

  • 精神力動的視点:第2章。
  • 行動主義的視点:第3章。
  • 人間性・実存的視点:第4章。

第5〜7章:特性、認知、生物学・進化の視点

  • 特性的視点:第5章。
  • 認知的視点:第6章。
  • 生物学的・進化的視点:第7章。

第8章:今後の方向

  • パーソナリティ心理学の将来:出版社によれば、最先端の研究と今後の動向。

批判的分析

長所

  • 学派の地図が明快。 8章のうち7章が一つのアプローチまたは主題そのものを題名にしており、精神力動的、行動主義的、人間性、特性、認知、生物学の各視点がどう違うかをすぐに把握できる。
  • 事例研究。 出版社は理論を事例研究で例示すると述べており、抽象的な考えを個々の人生に結びつけやすい。
  • シラバスに合う。 Routledge によれば、本書は英国心理学会の「個人差」に関する内容指針に沿って書かれており、英国式の科目に実用的に合う。
  • 短く、専門用語が少ない。 8章・約242ページで、出版社によれば専門用語を使わない文体なので、科目の開始前に通読することも可能である。

短所

  • 入門水準の深さ。 「The Basics」の形式上、各視点はおおむね一章ずつである。詳しい実証的証拠や測定の問題を知りたい読者には、より長い教科書が必要になる。
  • 一章に一つの視点。 学派ごとの構成は視点を並べて示すが、主題や領域ごとに知見を統合する教科書もあるため、学派間の比較は読者に委ねられる。
  • 学習支援の記載が限られる。 出版社の紹介文には事例研究と英国心理学会の指針への対応が挙げられているが、復習問題、用語集、オンライン資料は挙げられていない。

コースにおける位置づけ

パーソナリティの書目にある二冊の初級書の一つである。Daniel Nettle の Personality: What Makes You the Way You Are はビッグファイブのモデルと、それについて遺伝、脳研究、進化が示すことを軸にしており、特性的アプローチに集中している。Gaines の本は理論の範囲が広く、精神分析、行動主義、人間性、特性、認知、生物学の各視点を扱うので、学派の全体像が必要な一般的な科目にはこちらが向く。

次の段階は本格的な教科書である。Funder の The Personality Puzzle は主要なアプローチごとに構成され、研究方法と測定を重視する。Larsen と Buss の Personality Psychology: Domains of Knowledge About Human Nature は六つの知識領域で構成され、進化、遺伝、異文化研究に比重を置く。Matthews、Deary、Whiteman の Personality Traits は特性についての研究に基づく解説であり、ユングの Psychological Types は深層心理学の創始者の一人による原典である。

本書の使い方

初めてパーソナリティや個人差の科目を履修する学生、特に英国心理学会式のシラバスの科目、そして一般の読者に向く。心理学の予備知識は要らない。

実践的な進め方は次のとおり。

  • **まず第1章を読み、**次に第2〜7章を順に読む。各章は同じ作りで、一つの視点、その影響力のある理論、関連研究から成る。
  • 読みながら比較する。 各視点の後に、その視点が個人差を何で説明し、何を取りこぼすかを二、三行で書く。第7章までに、これが比較表になる。
  • **第8章で先を見通し、**最も関心を持った視点について、より長い本を選ぶ。
  • 必要に応じて拾い読みする。 科目が特性理論だけを扱うなら、第5章を Nettle の本と併せて読む。フロイトから始まるなら第2章から始め、原典と組み合わせる。