01 / 読書ガイド
読書ガイド
引用
Hunter, J. P., Booth, A., & Mays, K. J. (2006). The Norton Introduction to Poetry (9th ed.). W. W. Norton & Company.
章の要約
第9版(xxvi+706ページに41ページの付録部分)は、図書館の目録に引かれた序文の言葉によれば、アンソロジーであると同時に教科書でもあり、詩を読み、詩について書くための完全な課程を一冊に収め、483篇の詩を含む。序文は、本書が詩をその要素から学ぶとともに、作者、歴史、文化、批評という文脈のなかでも読むと述べている。目次は五つの大きな部分に分かれる。読むこと・反応すること・書くことについての冒頭の章、詩の要素を扱う「テクストを理解する」、「文脈を探る」、アンソロジー部分「さらに詩を読む」、そして「詩について書く」である。各章は説明と詩のまとまりを組み合わせ、詩の多くは現代のもので、いくつかの章は練習用の主題別の詩群で終わる。以下の詳細は、eCampus 書店に転載された出版社の目次による。
詩:読む、反応する、書く
冒頭の章(1–26ページ)は、エリザベス・バレット・ブラウニング、リンダ・パスタン、エズラ・パウンド、ベン・ジョンソン、シェイマス・ヒーニー、リタ・ダヴ、アン・セクストンらの短い詩を使って三つの段階を順にたどり、シェイクスピアやマーヴェルからシャロン・オールズやリー・ヤング・リーまでを含む詩群「読む練習:愛の詩」で終わる。
テクストを理解する:トーン/話者
最初の要素はトーン(27–67ページ)で、マージ・ピアシーの「バービー人形」やブレイクの「ロンドン」などの詩で導入され、家族の詩と動物の詩の詩群が続く。「話者:誰の声が聞こえるのか」(68–92ページ)は、ハーディの「堕ちた娘」で始まり、詩がまとう声を検討する。
テクストを理解する:状況と舞台/言語
「状況と舞台:何が、どこで、いつ起こるのか」(93–128ページ)は、状況、時、場所に分かれる。「言語」(129–198ページ)は要素の章のなかで最も長く、正確さと曖昧さ(『失楽園』の抜粋を含む)、「描く:描写の言語」、隠喩と直喩、象徴の節からなる。
テクストを理解する:詩の音/内的構造/外的形式/テクスト全体
「詩の音」(199–230ページ)は音と意味を扱い、ポーの「大鴉」などを例とし、「言葉と音楽」の節もある。「内的構造」(231–254ページ)は、ロビンソンの「フラッド氏の宴」やラーキンの「教会へ行く」などを通して詩の組み立てを学ぶ。「外的形式」(255–289ページ)はソネット、連の形式、「詩の見た目」を扱う。「テクスト全体」(290–302ページ)は完全な詩の読解のなかで諸要素を統合し、コールリッジの「クーブラ・カーン」で終わる。
文脈を探る:文脈のなかで詩を読む/作者の作品という文脈
文脈の部分は「文脈のなかで詩を読む」(303–338ページ)で始まり、時代・場所・出来事、そしてアイデンティティの構築とジェンダーの探求を扱う。「作者の作品という文脈:ジョン・キーツとエイドリアン・リッチ」(339–381ページ)は、二人それぞれの詩と散文のまとまりを年譜とともに示す。
文脈を探る:文学的伝統/文化的・歴史的文脈/批評的文脈
「文脈としての文学的伝統」(382–422ページ)は、反響と引喩、俳句、他の詩人について書く詩人たち、そして「文化的信念と伝統」を扱う。「文化的・歴史的文脈:ハーレム・ルネサンス」(423–465ページ)は、詩を『新しい黒人』、ラングストン・ヒューズの『大海』、ゾラ・ニール・ハーストンの「黒人であるとはどんな気持ちか」の抜粋などの散文資料と組み合わせる。「批評的文脈:詩のケースブック」(466–496ページ)は、シルヴィア・プラスの「ダディ」についての批評論考を集めている。
文脈を探る:創作の過程/詩を評価する
「創作の過程」(497–507ページ)は、リチャード・ウィルバーの「愛は我らをこの世の物事へと呼ぶ」の初期の草稿や、キーツの「輝く星」の初稿と改稿のように、草稿と最終稿を並べる。「詩を評価する」(508–523ページ)は、シェイクスピアとダンから始めて、学生に詩の価値を判断させる。
さらに詩を読む
アンソロジー部分(524–600ページ)には、エリオットの「J・アルフレッド・プルーフロックの恋歌」、グレイの「田舎の墓地で詠んだ挽歌」、ミルトンの「リシダス」、スティーヴンズの「日曜の朝」、ホイットマンの「先ごろ前庭にライラックが咲いたとき」、ワーズワスの「ティンターン修道院」、イェイツの「ビザンティウム」など、比較的長い作品も全篇で収められ、そのあとに詩人の略伝(601–622ページ)が続く。
詩について書く
最後の部分(623–682ページ)は、言い換え・要約・描写から、エッセイの要素、執筆の過程、研究論文、引用・出典表示・文献記載へと進み、エミリー・ディキンソンについての研究論文の見本で終わる。そのあとに用語集と、作者、題名・初行の索引が続く。
主要概念
詩の要素
- トーン:詩がその主題に対して示す態度。
- 話者:詩を語る声。詩人自身の声である必要はない。
- 状況と舞台:詩のなかで何が、どこで、いつ起こるのか。
- 比喩的言語:隠喩、直喩、象徴、そして語の選択における正確さと曖昧さ。
- 音、構造、形式:音と意味、内的な組み立て、ソネットや連の型のような外的形式。
文脈と書くこと
- 作者という文脈:詩をその作者の作品全体のなかで読むこと。本書ではキーツとエイドリアン・リッチ。
- 文学的伝統:詩人どうしの反響、引喩、模倣。
- 文化的・歴史的文脈:事例研究としてのハーレム・ルネサンス。
- 批評的文脈:一篇の詩の解釈を集めたケースブック。
- 研究論文:詩についての議論を計画し、書き、出典を示すこと。
批判的分析
長所
- 一冊で完結する課程:要素から文脈、書くことへと進む構成は、序文が言うとおり、教員にも独学者にも一学期分の枠組みを与える。
- 精読だけでなく文脈も:要素に加えて、詩を位置づけるいくつもの方法が示される。作者の経歴(キーツとリッチ)、伝統、歴史的な運動(散文資料を伴うハーレム・ルネサンス)、批評上の論争(プラスのケースブック)、推敲(ウィルバーとキーツの草稿)である。
- 現代的で多様な選詩:483篇の多くは20世紀と現代の詩人のもので、家族をめぐる詩群にはラテン系、先住民、カリブの声も含まれ、正典的な詩と並んでいる。
- 実践的な執筆指導:60ページにわたる執筆の部分が、言い換えから出典つきの研究論文まで学生を導き、論文の見本も示す。
短所
- 古い版:第9版は2006年のものなので、現代詩の選択も研究と文献記載の指導もその時期を反映している。この版を指定された学生は、授業がより新しい版を前提としていないか確かめるとよい。
- 選択的なアンソロジー:483篇という数では長篇はほとんど収められず、キーツとリッチを除けば、個々の詩人は数篇で代表されるにとどまる。
- 韻律論がより大きな章のなかにある:韻律と作詩法は、独立した詳しい扱いではなく音と形式の章のなかで扱われるため、詳しい韻律分析の練習を望む学生には追加の教材が必要かもしれない。
コースにおける位置づけ
詩のコースのなかで、本書は読み方を教える教科書である。The Norton Anthology of Poetry ははるかに大きな詩集(第6版で1,871篇)で、詩人ごとに年代順に並び、説明的な付属資料は少ない。本書の要素の章から始め、どの時代や詩人についてもさらに読むためにアンソロジーを使うとよい。The Princeton Encyclopedia of Poetry and Poetics は、本書で導入される用語についてより詳しい項目を提供し、Jonathan Culler の Theory of the Lyric は、本書の前半で教えられるような読み方を土台にした、抒情詩についての一冊分の議論である。現代詩集である Kaveh Akbar の Calling a Wolf a Wolf は、「テクストを理解する」の章で身につけた力を試すのによい。
本書の使い方
本書は、詩を学んだことのない1・2年生と、入門授業の担当者のためのものである。まず冒頭の章を読み、続いて「テクストを理解する」を順に進めること。各要素は前の要素の上に積み上がっているからである。説明のページは丁寧に読み、詩群は練習として扱う。文脈の章は授業に応じて選ぶとよい。キーツとリッチの章とハーレム・ルネサンスの章はそれぞれ独立した単元として機能し、プラスのケースブックはレポートで批評を使うときの手本になる。
「さらに詩を読む」は追加の読書と試験の練習に使い、最初のレポート課題が出たらすぐに「詩について書く」に当たること。研究論文の見本は、引用と文献記載が実際にどう機能するかを示している。用語集は終始手元に置いておくとよい。
大学のリーディングリスト出典
- University of Missouri-Kansas City — ENGLISH 215 Introduction to Poetry (Spring 2017)
2017年春のシラバスは第9版(2006年と記載)を必須教材とし、この版を使用するよう指定しています。当時の採用記録であり、現在の授業についての情報ではありません。
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