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法学

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ファンタジー島で:イギリス、ヨーロッパ、そして人権

Conor Gearty

英語原題: On Fantasy Island: Britain, Europe, and Human Rights

イギリス人権法(HRA)に関する学部レベルの入門書。政治的・社会的文脈に位置づけ、神話、批判、利点、ECHRとの相互作用、廃止、Brexit、そして権利保護の将来に関する議論を分析する。

難易度レベル
初級
学術レベル
学部
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Gearty, C. (2016). On Fantasy Island: Britain, Europe, and Human Rights. Oxford University Press.

章の要約

本書は約240ページで、序論、三つの部(The Fantasies、The Facts、The Future)、短い結論、判例表、参考文献から成る。2015年の総選挙の影の下で書かれた。この選挙で保守党は、1998年人権法の廃止と英国権利章典への置き換えを公約した。序文は、議論をEU離脱の国民投票の文脈に位置づける。Gearty は、廃止論を駆動する「幻想」を解剖することで同法を擁護し、それらを「イングランド例外主義」にすぎないと退け、この論争を英国の法、歴史、政治、文化の観点から読み解く。

序論

冒頭の章は、人権法がなぜ重要かを説明し、本書の主張を述べる。同法に反対する議論は神話に基づいており、事実は異なる姿を示し、同法の存続か否かが、これからの英国のあり方に決定的な役割を果たす、というものである。

第I部:The Fantasies(幻想)

第I部は、反人権法の議論を動かしている神話を暴く。ある章は「素晴らしい過去という神話」を扱う。人権法がなくてもコモン・ローが自由を十分に守っていたという信念である。Gearty は歴史と判例からそうではなかったと論じ、今日のコモン・ローに強みがあるとしても、それは人権法の影響によるところが大きいと認める。続く四つの章は、本書が名指しする四つの幻想、すなわち人権法の至上性、裁判官の至上性、ストラスブールの至上性、「悪人のための憲章」を扱う。彼は、同法を正しく理解すれば議会は依然として至上であり、英国の裁判官はストラスブールにただ従うわけではなく、「対話」はあるものの、同法が守ってきたのは犯罪者ではなく弱い立場の人々だと論じる。ストラスブールに関する章は、欧州人権裁判所が権限を踰越しているという非難を疑問視し、英国の条約遵守の実績を指摘する。

第II部:The Facts(事実)

均衡を取るために、第II部は同法が実際にどう機能し、「現場で」どのような影響があるかを述べる。評者は、この部が、障害者や旅行者(Travellers)などの集団に対する同法の効果と、社会権・経済権が英国法の中に居場所を見出し始めていることを示していると指摘する。

第III部:The Future(未来)

第III部は、私たちがどのような英国に暮らしたいのか、そして同法の存続か否かがその中でどのように決定的な役割を果たすかを展望する。評者は、結びの議論を英国人のアイデンティティ、地方分権、EU離脱と結びつけ、見通しは不確かで、政治的意志と法解釈の発展次第だと述べる。

結論

短い最終章。Gearty は、本書が「死亡記事というより、再臨への準備」になることを望んでいる。

主要概念

幻想

  • イングランド例外主義:英国は自国の権利について外部の監督を必要としないという信念。Gearty はこれを廃止論の原動力と見る。
  • 四つの幻想:人権法の至上性、裁判官の至上性、ストラスブールの至上性、「悪人のための憲章」という主張。
  • 不適合宣言:条約上の権利と抵触する制定法に対する同法の救済で、対応は議会に委ねられる。

事実と未来

  • 条約の遵守:ストラスブール判決の実施に関する英国の実績。権限踰越という非難に対して用いられる。
  • 廃止と権利章典案:この論争の政治的背景。
  • 権利と国民的アイデンティティ:この争いには、法的な側面とともに文化的・アイデンティティの側面があるという評者の観察。

批判的分析

長所

  • **明快な構成。**幻想、事実、未来という三つの部が、議論を追いやすくしている。La Vie des Idées の Anne Cousson は、判例の徹底的な分析に支えられた、この論争に初めて触れる読者のための明快な入門と評している。
  • **政治的文脈との結びつき。**法的な規則を、2015年の総選挙、EU離脱の国民投票、地方分権、公的な言説と結びつけている。
  • **読みやすさ。**評者は、乾いた法律書ではなく非常に読みやすいと述べる。

短所

  • **主張の強さ。**Sumption 卿は Law Quarterly Review の書評で、本書には真剣で価値のある部分もあるとしつつ、反対論を認めておらず、辛辣な言辞を用い、すでに賛同している人を喜ばせるだけだと考えた。また、反対者の描き方は、より思慮深い異論者に対して公平でないとした。Cousson も、反対側を一括りにして描くという同様の指摘をしている。
  • **残る問い。**Times Higher Education の Rachael Ita は、同法を維持すべきだという論拠は四つの主張が幻想であると受け入れることに依存しており、不適合宣言が立法に及ぼす影響を見ると、裁判官の役割が完全に幻想であるとは言い切れないと指摘する。
  • **執筆時点による古さ。**本文はEU離脱の国民投票の結果が出る前に書かれ、2015年の保守党の廃止案に応答している。その後の展開は別の文献で読む必要がある。

コースにおける位置づけ

このコースの図書リストの中で、On Fantasy Island は、英国の人権法をめぐる論争についての、短く論争的な入門である。Amos の Human Rights Law と Harris、O'Boyle らの Law of the European Convention on Human Rights は、Gearty が引用するにとどめる法理を提供するので、あわせて読むべきである。Gearty 自身の Civil Liberties は歴史的・理論的な背景を与え、Liberty and Security は不平等と対テロについてのより広い議論である。

Kavanagh の The Collaborative Constitution は、Gearty が第5・6章で扱う、権利保護における裁判所、議会、行政府の関係を論じる。Möller の The Global Model of Constitutional Rights と Wacks の Privacy: A Very Short Introduction は、視野を比例性とプライバシーに広げる。

本書の使い方

本書は、公法、人権、政治学を学ぶ学部生や、廃止をめぐる論争を理解したい一般読者に向く。法律の予備知識は不要だが、人権法の基本的な理解があると助けになる。

読み方の例:

  • **通読する。**議論は幻想から事実と未来へと積み上がる。
  • **中心となる章:**至上性の主張に関する四つの章とストラスブールの章。最もよくある反論に答えている。
  • **法理と組み合わせる。**具体的な判例の箇所は、判決文や人権法の標準的な教科書とあわせて読む。
  • **批判者を読む。**Sumption の書評を本書と突き合わせ、証拠がどちらに有利かを判断する。