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Medieval Europe: A Short History(中世ヨーロッパ小史) cover

歴史学

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Medieval Europe: A Short History(中世ヨーロッパ小史)

Judith M. Bennett; Sandy Bardsley

英語原題: Medieval Europe: A Short History

Judith M. Bennett と、本版から加わった Sandy Bardsley による、長く版を重ねてきたアメリカのヨーロッパ中世通史の教科書である。ローマ世界の終わりから1500年頃までのヨーロッパ史を、政治的事件と宗教・経済・社会・文化の釣り合いをとりながら叙述し、女性、少数者、ヨーロッパの隣接世界にも目を向ける。

前提知識: 中世史の予備知識は不要である。

難易度レベル
中級
学術レベル
学部
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Bennett, J. M., & Bardsley, S. (2020). Medieval Europe: A Short History (12th ed.). Oxford University Press.

章の要約

第12版は16章からなり、その前に序文と序論が置かれている。前付けには、略語と表記法、人物小伝、「Medieval Myths」(中世についての俗説)という特集、地図、図版一覧も挙がっており、巻末には用語集と索引がある。オックスフォード大学出版局は、この版を新しく、手頃で、簡潔にしたものと説明しており、サンディ・バーズリー(Sandy Bardsley)がジュディス・ベネット(Judith Bennett)に共著者として加わり、人種と民族についての扱いが増え、考古学のデータがより多く取り入れられたという。章は、後期ローマ世界から1500年頃まで年代順に進み、ビザンツ帝国とイスラーム諸帝国にそれぞれ独立した章を充てている。

第1章:ローマ人、キリスト教徒、蛮族(Romans, Christians, and Barbarians)

冒頭の章は、初期中世、ローマの平和とその後、キリスト教、蛮族と西方帝国、そして西方帝国の衰退を扱う。

第2–4章:初期の西方キリスト教世界(500頃–700)/ビザンツ帝国(500頃–1000)/イスラーム諸帝国(571頃–1100)

第2章は、初期中世の社会、政治、教会、知的生活を扱う。第3章は、ビザンツの統治、キリスト教、経済と社会、文化、そしてビザンツ政治の経過に移る。第4章は、アラビアとムハンマド(571頃–632)から始まり、イスラーム諸帝国、イスラーム文化、宗教・人種・差異へと進む。

第5–6章:カロリング朝ヨーロッパ(700頃–850)/分裂、侵入、再編(800頃–1000)

第5章は、初期カロリング家、カール大帝(在位768–814)、そして知的復興を扱う。第6章は、後期カロリング朝、ムスリム、マジャール人、ヴァイキングによる侵入、そして生まれた新しい政治体を扱う。

第7–8章:農村における経済的離陸と社会変化(1000頃–1300)/都市と宮廷における経済的離陸と社会変化(1000頃–1300)

この2章は、盛期中世を、農業革命と農村社会を通して、続いて商業革命、都市社会、土地を持つ貴族、封建社会、教育の拡大を通して検討する。

第9–11章:教皇と教皇権(1000頃–1300)/神への新しい道(1000頃–1300)/征服、十字軍、迫害(1100頃–1300)

第9章は、1000年頃から1122年までの教皇、聖職者、平信徒、改革された教皇権、インノケンティウス3世、1250年以後の教皇権を追う。第10章は、ユダヤ教、キリスト教的敬虔の展開、正統と異端、修道生活の変化、托鉢修道会を扱う。第11章は、征服と領土拡大、十字軍、迫害を取り上げる。

第12–13章:作られ、また崩れた国家(1000頃–1300)/文学、芸術、思想(1000頃–1300)

第12章は、神聖ローマ帝国、イングランド、フランス、イベリア、北欧・東欧を概観する。第13章は、ビザンツとイスラームの影響、知的潮流、文学、建築と彫刻を扱う。

第14–16章:飢饉、疫病、回復(1300頃–1500)/主権国家へ向けて(1300頃–1500)/文化の多様性と活力(1300頃–1500)

第14章は、経済・人口の危機(1300–1350)、調整と回復(1350–1500)、後期中世のキリスト教を扱う。第15章は、イングランド、フランスと百年戦争、イベリア諸国、周縁の新しい勢力、神聖ローマ帝国の遺産を追う。第16章は、識字と俗語、人文主義教育、文学、芸術と建築、哲学、政治思想を扱う。

主要概念

初期中世(第1–6章)

  • 蛮族と西方帝国:本書の物語が始まる場面。
  • ビザンツ帝国とイスラーム諸帝国:単なる隣国としてではなく、それぞれ独立の章で扱われる。
  • カロリング朝の復興:カール大帝に結びつく知的復興で、第5章の節の名称になっている。

盛期中世(第7–13章)

  • 農業革命と商業革命:1000年以降の経済的離陸。
  • 封建社会:第8章の節で、土地を持つ貴族と並べられている。
  • 正統と異端、托鉢修道会:第10章の宗教的変化。
  • 十字軍と迫害:第11章で、征服や領土拡大と一緒に扱われる。

後期中世(第14–16章)

  • 飢饉、疫病、回復:1300–1500年の人口・経済の循環。
  • 主権国家:第15章の題名にある政治の方向。
  • 俗語と人文主義教育:第16章の文化的展開。

批判的分析

長所

  • 政治、経済、宗教、文化への均衡のとれた目配り:各章は政治的叙述と経済、社会、宗教、文化を組み合わせ、盛期中世は年代順だけでなく主題別にも構成されている。
  • 西ヨーロッパを超えた枠組み:ビザンツ帝国とイスラーム諸帝国の独立した章と、宗教・人種・差異の節が、西方をその隣人たちの中に位置づける。
  • 学習の助け:前付けには地図、図版、人物小伝、「Medieval Myths」特集の一覧があり、巻末には用語集がある。
  • 改訂された版:出版社は、人種と民族についての扱いの増加、考古学データの増加、簡潔化された本文を挙げている。

短所

  • 意図的に短い:16章、約476頁で、書名自体が短い歴史であることを示しており、大半の主題は要約的に扱われる。持続的な議論は、より専門的な本の役割である。
  • 盛期中世に比重がある:16章のうち7章(第7–13章)が1000頃–1300年を扱い、後期中世は3章(第14–16章)なので、14、15世紀を学ぶ人には追加の読書が必要になる。

コースにおける位置づけ

中世史のコースの中で、本書は古くから版を重ねるアメリカの概説教科書で、後期ローマ世界から1500年頃までのヨーロッパを語る。Rosenwein の A Short History of the Middle Ages も、西ヨーロッパ、ビザンツ、イスラーム世界をまとめて扱い、地図と系図を加えた簡潔な概説で、両者は近い代替になる。Rubin の The Middle Ages: A Very Short Introduction ははるかに短い主題別の入門で、教科書の前にも後にも役立つ。Wickham の Medieval Europe は、千年を論じた簡潔な歴史で、同じ範囲を解釈的に語るものとして次に読むことができる。

特定の主題については、Moore の The Formation of a Persecuting Society が950年から1250年の権威と逸脱を扱った焦点の絞られた研究で、第10・11章の「正統と異端」と「迫害」の節をさらに深く掘り下げる。Wickham の Framing the Early Middle Ages は、400–800年の大規模な比較社会経済史で、第1・2章と同じ時期にあたる。

本書の使い方

本書は、ヨーロッパ中世の概説講義を受ける学生のために書かれている。事前の学習は要らない。

実践的な進め方は次のとおり。

  • 順に読む:章は年代順に積み上がり、題名の年代が順序を保つ助けになる。
  • 中心:第1、5、7–10、12章が、ローマの終わりから盛期中世までの流れを示し、第14–15章が後期中世の危機と国家を扱う。
  • 関心に応じて:第3・4章(ビザンツとイスラーム)、第13章(文学、芸術、思想)、第16章(1300年以後の文化)。
  • 付属資料を使う:地図、人物小伝、「Medieval Myths」特集、用語集。
  • より専門的な本へ進む:議論を知るには、解釈的な概観として Wickham、迫害については Moore。