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Business Law: Text and Cases(ビジネス法:テキストとケース) cover

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Business Law: Text and Cases(ビジネス法:テキストとケース)

Kenneth W. Clarkson; Roger LeRoy Miller

英語原題: Business Law: Text and Cases

法原則の解説と実際の判決の抜粋を組み合わせた、包括的な米国ビジネス法の教科書です。法的環境、契約、売買、流通証券、代理と雇用、企業組織、財産、政府規制を扱い、学部生向けの構成を保ちながら、ロースクールのケースブックに近い深さを備えています。

前提知識: 法律の知識は不要ですが、ビジネスの入門科目を履修していると組織や財務に関する事例を理解しやすくなります。

難易度レベル
中級
学術レベル
学部
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Clarkson, K. W., & Miller, R. L. (2024). Business Law: Text and Cases (16th ed.). Cengage.

章の要約

目次によれば、本書は10の単元に分かれた51章、3つの付録、用語集、判例一覧からなり、約1,100ページである。Cengage は、本書が伝統的な「成文法の基本」(black letter)と現代的な問題を結びつけ、画期的な先例から最近の判決まで幅広い事例を収めていると説明している。これは米国のビジネス法の教科書である。

第1単元、第1〜5章:法と法的推論;ビジネスと憲法;ビジネスにおける倫理;裁判所と代替的紛争解決;裁判手続

ビジネスの法的環境。法的推論、憲法、ビジネス倫理、裁判所と代替的紛争解決、訴訟手続を扱う。

第2単元、第6〜10章:不法行為法;厳格責任と製造物責任;知的財産権;インターネット法、ソーシャルメディア、プライバシー;刑法とサイバー犯罪

不法行為と犯罪。不法行為責任と製造物責任、知的財産権、オンライン上の法的問題、刑法を扱う。

第3単元、第11〜19章:性質と用語;合意;約因;能力と適法性;錯誤、詐欺、自発的な同意;書面要件;第三者の権利;履行と消滅;契約違反と救済

契約と電子契約。最も長い単元で、契約の性質と成立から、有効性、履行と違反、救済までを順にたどる。

第4単元、第20〜24章:売買・リース契約;所有権、危険負担、保険利益;売買・リース契約の履行と違反;保証;国際法と宇宙法

国内および国際の売買・リース契約を扱い、保証を経て、最後の章は国際法と宇宙法である。

第5〜6単元、第25〜31章:流通証券;譲渡性と正当な所持人;責任、抗弁、消滅;銀行業務;債権者の権利と救済;担保取引;破産法

流通証券と銀行業務、続いて債権者の権利、担保取引、破産。

第7〜8単元、第32〜42章:代理関係の成立と義務;代理の責任と終了;雇用、移民、労働法;雇用差別;小規模事業とフランチャイズ;あらゆる形態のパートナーシップ;有限責任会社と特殊な事業形態;会社の設立と資金調達;会社の取締役、役員、株主;合併と買収;投資家保護、インサイダー取引、コーポレート・ガバナンス

代理と雇用、続いて事業組織。フランチャイズやパートナーシップから、有限責任会社を経て、会社へ至る。コーポレート・ガバナンスは、この単元の最後の章の題名に現れる。

第9〜10単元、第43〜51章:行政機関;消費者法;環境保護;独占禁止法;専門職の責任と説明責任;動産と寄託;不動産と賃貸借法;保険;遺言と信託

政府による規制、続いて財産とその保護。

付録

付録A:事例要旨の作り方と事例問題の分析の仕方;付録B:論点発見問題の解答;付録C:ビジネス事例問題の解答例(解答例付き)。

主要概念

第1〜2単元:法的環境、不法行為、犯罪

  • 代替的紛争解決:裁判所の外で紛争を解決すること。裁判所と同じ章にまとめられている。
  • 厳格責任と製造物責任:過失を要件としない責任と、その製品への適用。
  • 知的財産権:創作物とブランドの保護。

第3〜6単元:契約、売買、証券、信用

  • 合意、約因、能力と適法性:契約の要素。
  • 履行、消滅、救済:契約がどのように終わるか、または強制されるか。
  • 正当な所持人:流通証券の譲渡性を扱う章に出てくる。
  • 担保取引と破産:信用とその破綻。

第7〜10単元:代理、組織、規制、財産

  • 代理:成立、義務、責任、終了。
  • コーポレート・ガバナンスとインサイダー取引:第8単元の最終章にある投資家保護。
  • 独占禁止法:政府規制の一部。
  • 寄託:他人が一時的に保有する動産に関する法。

批判的分析

長所

  • 判例集の内容に教科書の支え。 Cengage は、本書が法科大学院的な内容に学部生向けの教授法を初めて取り入れたとしており、各主題は解説と、抜粋された判決による実例で説明される。
  • 巻末の自習支援。 付録Aは事例要旨の作り方を教え、付録BとCは論点発見問題の解答とビジネス事例問題の解答例を示す。
  • 倫理という軸。 Cengage は倫理的意思決定の枠組みを強調しており、第3章はビジネス倫理に充てられている。
  • デジタルとグローバルの主題。 出版社は、今版がグローバル、電子商取引、デジタル、企業の各テーマを統合していると述べる。目次にはインターネット法、ソーシャルメディアとプライバシー、サイバー犯罪の章がある。
  • 1冊での広さ。 契約に9章が割かれ、そのほか売買、証券、信用、代理、組織、規制、財産を扱う。

短所

  • 米国法が対象。 本書は Cengage の米国向けの書目に属し、米国のビジネス法の教科書として位置づけられているため、他の法域の読者には現地の教科書が必要になる。国際法も1章にとどまる。
  • 非常に長い。 51章、約1,100ページは、1学期で扱える範囲を超えている。
  • 専門的な商事法が紙幅を占める。 流通証券と銀行業務(4章)、債権者の権利、担保取引、破産(3章)が詳しく扱われるので、契約と事業組織を中心にする授業では、本書の大部分を飛ばすことになる。
  • ガバナンスは小さな一部。 コーポレート・ガバナンスは章題の1つ(第42章)に現れるだけなので、ガバナンスの授業には専門の教科書が必要になる。

コースにおける位置づけ

Clarkson と Miller の本は、このビジネス法・ガバナンスのコースにおける米国法の教科書である。ほかの多くは英国法の教科書である。Marson と Ferris の Business Law、Adams、Caplan、Lockwood の Law for Business Students は法律の背景がない読者向けの入門書で、Gower の Principles of Modern Company Law は英国会社法の包括的な体系書である。法域が米国である場合に Clarkson を選ぶ。

Christine Mallin の Corporate Governance は、理論、コード、国際比較を扱い、第42章を超えてガバナンスを学びたいときに向かう本である。Eva Micheler の Company Law: A Real Entity Theory は、会社についての上級の理論的考察で、一般的な教科書の代わりにはならない。

本書の使い方

本書は、ビジネス法や法的環境の科目を履修する学部生、職業試験のために法を学ぶ必要のある会計専攻の学生、そして米国の契約、組織、規制についての参考書を求める経営学の学生に向いている。Cengage は本書が学生にやさしいとしており、内容は法的推論から始まるため、読み始めるのに法律の事前の学習は必要ない。

実践的な読み方は次のとおり。

  • 付録Aから始める(事例要旨の作り方)。そのあと第1章へ。
  • 1学期の中核: 第1単元(第1〜5章)、契約の第3単元(第11〜19章)、事業組織の第8単元(第36〜42章)。
  • 授業に応じて選択: 不法行為と犯罪の第2単元、売買の第4単元と流通証券の第5単元、第6〜7単元、規制の第9単元、財産の第10単元。

各判決の抜粋の前に解説部分を読み、各事例を争点・規則・理由づけで要約し、論点発見問題と付録の解答例で自分の取り組みを確かめるとよい。