01 / 読書ガイド
読書ガイド
引用
Heywood, A., & Laing, M. (2025). Politics (6th ed.). Bloomsbury Academic.
章の要約
第6版は約550〜580ページ(目録により異なる)の大部な入門教科書である。図書館の目次記録では5部20章で、以下はそれに従う。述べるのは章題と出版社の説明から分かることだけであり、各部の記述は意図的に簡潔にしてある。出版社によれば、新しい共著者のMatthew Laingは、ポピュリズム、選挙、世界的な治安、安全保障とガバナンス、政治における人種とジェンダー、法とメディアに関する章を大幅に改訂した。どの章がこれに当たるかは出版社も目次記録も示していない。
第1部 Theories of Politics(政治の理論):What is Politics?(政治とは何か);Governments, Systems and Regimes(政府、体制、レジーム);Political Ideologies(政治イデオロギー);Democracy(民主主義);The State(国家)
第1部は学問の基本的な語彙と枠組みを示す。政治とは何か、政府・体制・レジームがどう分類されるか、主な政治イデオロギー、民主主義、国家である。出版社は、世界の政治レジームに関する章が改稿され、欠陥のある民主主義、ハイブリッド体制、民主主義の後退がより強調されたと述べている。
第2部 Nations and Globalization(国民とグローバル化):Nations and Nationalism(国民とナショナリズム);Global Politics(グローバル政治);Subnational Politics(準国家レベルの政治)
国民から、グローバルおよび地域のレベルへ進む三つの章。
第3部 Political Interaction(政治的相互作用):The Economy and Society(経済と社会);Political Culture, Identity and Legitimacy(政治文化、アイデンティティ、正統性);Mass Media and Political Communication(マスメディアと政治コミュニケーション);Representation, Elections and Voting(代表、選挙、投票);Parties and Party Systems(政党と政党システム);Groups, Interests and Movements(集団、利益、運動)
最も大きな部で、市民、社会、組織が政治とどう相互作用するかを扱う六つの章がある。
第4部 Machinery of Government(統治機構):Constitutions, the Law and Judiciaries(憲法、法、司法);Assemblies(議会);Political Executives(政治的執行部);Bureaucracies(官僚制);Militaries and Police Forces(軍隊と警察)
統治の諸制度を扱う五つの章。
第5部 Policy and Performance(政策とパフォーマンス):Policy Process and System Performance(政策過程と体制のパフォーマンス)
政策過程と政治体制の成果を扱う、結びの一章。
主要概念
第1部:政治の理論
- レジームと体制:政府の分類。第6版では欠陥のある民主主義、ハイブリッド体制、民主主義の後退が強調される。
- 政治イデオロギー:独立した一章。
- 民主主義と国家:この部の最後の二章。
第2・3部:国民、グローバル化、政治的相互作用
- 国民とナショナリズム、グローバル政治、準国家レベルの政治。
- 政治文化、アイデンティティ、正統性。
- 代表、選挙、投票、政党と政党システム、集団、利益、運動。
第4・5部:制度と政策
- 憲法、法、司法、議会、政治的執行部、官僚制、軍隊と警察。
- 政策過程と体制のパフォーマンス。
批判的分析
長所
- 一冊で広い範囲を扱う。 出版社によれば、政治を動かす主要な概念、理論、論争、主体、制度を扱い、現代の動向に適用する。5部構成の目次は、理念、国民とグローバルなレベル、政治的相互作用、制度、政策に及ぶ。
- 教育上の工夫。 「Key Thinker」の紹介、「Politics in Action」の特集、ディベート用の囲みが残されており、「Politics in Action」の事例はCOVID-19、ポピュリズム、気候危機、中国の台頭、ウクライナ侵攻を含むよう更新された。
- より幅広い事例。 出版社によれば、新版はアフリカ、アジア、ラテンアメリカからの事例と分析をはるかに多く取り入れている。
- オンライン資料。 学生向けのフラッシュカード、用語集、追加事例、対話型シミュレーション、ウェブリンクと、教員向けのPowerPointスライドとテストバンクが、出版社の資料サイトで無料で使える。
短所
- 分量と範囲。 20章・約555〜584ページは一学期には多く、ほとんどの授業は一部を選んで指定する。そのため各章は完全な論述ではなく概説である。
- 国別ではなくテーマ別の構成。 目次に国別の章はなく、体系的な国別の扱いを望む授業には専用の比較政治学の教科書が必要である。ただし、出版社は本書が比較政治学の授業にも使えると述べている。
- 公表された書評は見つからなかったため、以上の点は出版社の説明と目次に基づく。
コースにおける位置づけ
HeywoodとLaingの本は広範な最初の教科書である。Garner、Ferdinand、Lawsonの Introduction to Politics は、概念とイデオロギー、国内の制度、グローバル政治を結びつける、似た広範な教科書である。Rom、Hidaka、Walkerの Introduction to Political Science は、行動を重視し世界の事例を用いる、無料でオープンライセンスの概説で、費用の少ない代替として妥当である。Lowndes、Marsh、Stokerの Theory and Methods in Political Science はアプローチと方法を扱う論文集形式の教科書で、内容に慣れてから読むのに適し、Goodinの The Oxford Handbook of Political Science は各分野の研究の現状をまとめた参考書で、最初の教科書ではない。
本書の使い方
政治学の事前の学習を前提とせず、1年生や、学問の見取り図を求める独学者に向く。
本書と、より短い入門書のどちらにするかは、増える分量と、授業が必要とする部分だけを読みやすくする5部構成の利点とを比べて決めるとよい。版の経緯も重要で、これは第6版であり、第二の著者が加わった最初の版なので、以前の版とは構成も事例も異なる。
実践的な進め方としては、まず第1部を読む。政治、レジーム、イデオロギー、民主主義、国家の章が後で使う語彙を与えるからである。その後は授業に応じて選ぶ。政治行動と参加なら第3部、制度なら第4部、国民とグローバル政治なら第2部である。第5部は結びの章として使える。小論文の素材には「Key Thinker」の紹介とディベートの囲みを、復習にはオンラインのフラッシュカードと用語集を使うとよい。
