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Clinical Biochemistry: Metabolic and Clinical Aspects(臨床生化学:代謝と臨床の側面) cover

医学

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Clinical Biochemistry: Metabolic and Clinical Aspects(臨床生化学:代謝と臨床の側面)

William J. Marshall; Márta Lapsley; Andrew Day; Ruth Ayling

英語原題: Clinical Biochemistry: Metabolic and Clinical Aspects

疾患の生化学的基盤と、診断・管理における臨床検査の活用を包括的に扱う教科書。臨床生化学者と専門家が執筆し、代謝生理から各臓器系の疾患へと進みながら、生化学検査がどのように選ばれ、解釈され、臨床でどのような限界をもつのかを説明する。

前提知識: Marks' Basic Medical Biochemistryレベルの基礎医学の生化学と生理学、および多少の臨床経験。

難易度レベル
上級
学術レベル
大学院
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01 / 読書ガイド

読書ガイド

引用

Marshall, W. J., Lapsley, M., Day, A., & Ayling, R. (2014). Clinical Biochemistry: Metabolic and Clinical Aspects (3rd ed.). Churchill Livingstone (Elsevier).

章の要約

第3版は約930ページ、図版は約290点で、Expert Consult版の電子版が付属する。出版社は、検査技術に重点を置く多くの臨床化学書と対比して、臨床面に集中した教科書と位置づけている。本書は分析法ではなく臨床領域ごとに構成されており、以下の見出しは章を領域ごとにまとめたものである。

生化学データの利用と解釈

冒頭の章では、生化学データが臨床医学でどう使われ、どう得られ、どう解釈されるかが扱われる。出版社の説明は、臨床生化学データの取得と解釈を詳しく扱う主題に挙げており、第3版ではデータ品質管理の章が加わった。

水・電解質、酸塩基平衡、カルシウム、腎臓

目次の前半には、ナトリウム・水・カリウム、水素イオンの恒常性と組織の酸素化、カルシウム・リン酸・マグネシウムが並ぶ。続いて腎臓、腎機能と腎不全、さらに尿細管疾患と腎結石症が置かれる。腎結石は出版社が明示している病態の1つである。

栄養、消化管、肝臓

栄養の臨床生化学と栄養障害の管理に続き、消化管、そして肝機能の評価、黄疸、急性・慢性肝疾患の章がある。

糖尿病、低血糖、内分泌学

糖尿病は、病態生理と生化学的背景、および臨床管理の2つの章で扱われ、そのあとに低血糖が続く。内分泌の章は、視床下部・下垂体・副腎の疾患、甲状腺、非内分泌疾患のホルモン面、性分化、そして妊娠・経口避妊薬・ホルモン補充療法を含む女性および男性の生殖機能を扱う。

先天性代謝疾患と小児の生化学

先天性代謝疾患と小児臨床生化学にはそれぞれ独立した章があり、出版社も説明の中で先天性代謝疾患を特に挙げている。

血液、免疫、骨、関節、筋

目次には、貧血の生化学的側面、ヘム合成の障害、ヘモグロビン異常症、臨床生化学者のための免疫学が含まれる。続いて代謝性骨疾患、関節疾患、筋疾患がある。出版社によれば、第3版では血液学と免疫学の部分が拡充されている。

神経系、脂質、心血管系

脳脊髄液、精神疾患、神経疾患が扱われ、次に脂質代謝と高脂血症・低脂血症(出版社が重点の主題として挙げている)、そして心血管系の臨床生化学が続く。

薬物、腫瘍、分子的手法

最後のまとまりは、治療薬物モニタリングと中毒、腫瘍の代謝への影響、腫瘍マーカー、分子臨床生化学を扱う。出版社は、ストレスに対する代謝反応と臨床生化学の法医学的側面を、この版の新しい章として挙げている。

主要概念

データと解釈

  • 生化学データの取得と解釈:臨床の場で検査結果がどう得られ、どう読まれるか。
  • データ品質管理:第3版で加わった主題。

体液・電解質と臓器系

  • ナトリウム・水・カリウム・水素イオン・カルシウム・リン酸・マグネシウムの恒常性:体液の異常を解釈するための基礎。
  • 腎機能、腎不全、腎結石症:腎臓の生化学的評価。
  • 肝機能と黄疸:肝疾患をどう評価するか。

代謝疾患と内分泌疾患

  • 糖尿病と低血糖:病態生理と臨床管理。
  • 先天性代謝疾患:代謝の異常とその検査。
  • 脂質異常症と代謝性骨疾患:出版社が特に挙げている病態。

専門領域

  • 治療薬物モニタリングと中毒、腫瘍マーカー、分子臨床生化学:治療、がん、遺伝学的検査を検査室から支える。

批判的分析

長所

  • 臨床重視。 出版社は、技術に集中する多くの競合する臨床化学の教科書と違い、本書は臨床面に集中し、臨床生化学が診断と管理に用いられる病態を詳しく扱うと強調している。
  • 病態の幅広さ。 目次は、体液と電解質から各臓器系と内分泌疾患を経て、先天性代謝疾患、薬物モニタリング、腫瘍マーカーまで及び、この専門分野全体にわたる1冊の参考書となっている。
  • 大学院レベルの試験準備を意識。 出版社は、MRCPathなどの試験に最適で、専門研修医の必読書であると述べている。
  • 実用的な志向。 出版社が引用する書評(Elizabeth Hall、Annals of Clinical Biochemistry)は、本書が広範で詳細でありながら非常に実用的で、実際の患者に生じる問いに当てはまり、参照しやすい表が多いと評している。

短所

  • 専門家向けの水準。 想定読者は臨床化学者や代謝医学の研修者・実務者であり、最初の生化学の教科書を超えている。基礎生化学を一から教えるのではなく、臨床面に集中している。
  • 分量。 約930ページで、教科書であると同時に参考書でもあり、多くの読者は選んだ章を使うことになる。

コースにおける位置づけ

本書は生化学コースの中で臨床寄りの端に位置する。Marksの Basic Medical Biochemistry: A Clinical Approach は症例を通して代謝と分子生物学を教える本で、自然な準備となる。Lippincott Illustrated Reviews: Biochemistry はより短い図解式の復習書である。Crash Course Metabolism and Nutrition と Metabolism at a Glance は軽めの入門書で、この水準の教科書を開く前に代謝経路を確認するのに向いている。

Human Metabolism: A Regulatory Perspective は深さの点で最も近い相手である。臓器間で代謝がどう調節されるかを説明するのに対し、Marshallらはそれらの異常がどう現れ、検査室でどう調べられるかを示す。両者は互いに補い合うもので、調節を扱うこの本は、本書の糖尿病、栄養、先天性代謝疾患の章とよく組み合わさる。

本書の使い方

本書は、化学病理学・臨床生化学の専門研修医、臨床科学者、生化学検査結果を解釈する実務者に向いており、上級の医学生は個々の章を選んで使える。臨床前の生化学と生理学の基礎知識、および多少の臨床経験があると、各章が理解しやすい。

実践的な進め方:

  • データに関する章から始める。 生化学的結果の利用、取得、解釈の章は、後の章の全般的な背景を与える。
  • 頭から通読せず、問題別に読む。 臨床上の問いに合う章を選ぶ:電解質と酸塩基、腎、肝、糖尿病、内分泌、骨、脂質、先天性代謝疾患。
  • 試験準備には、臓器系と内分泌の章を体系的に通し、表を復習に使う。Expert Consult版は検索ができる。
  • 基礎的な教科書を併用する。 代謝経路や機序を復習しないと臨床の章が理解できないときは、同じコースの基礎書を参照する。