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マクロ経済モデル:乗数の前に方程式を閉じる

乗数はモデルの結論であり、政策に永久についている定数ではありません。恒等式、行動式、閉じ方を分け、事実と制度、時間範囲の異なるモデル、政策ルールのどれを学ぶかで主教材を選びます。

科目・テーマ: 中級マクロ経済学

学習順路・例題の編集責任:University Reading List編集プロジェクト。 編集と選定の方法 · 出典確認日:

このページの目次

対象と編集責任

代数、図表、国民所得の基礎を知る初中級向け。以下は価格固定、余剰能力、貿易・利子なし、投資固定の創作経済です。トークンと係数は架空で、実際の財政効果の推計や政策提案ではありません。

出発点を選ぶ

無料でモデルと事実を学ぶ

CORE 2.0の総需要から政策へ進み、図の背後の行動仮定を書く。

長期と短期を別モデルで学ぶ

Mankiwの2025年第12版を使い、式ごとに時間範囲を付記。本問を完全なIS–LMと同一視しない。

制度と政策の相互作用を学ぶ

入門後にCarlin/Soskiceの3方程式を使い、本問の省略した物価・政策・金融反応を探す。

三冊を比較する

The Economy 2.0: Macroeconomics(ザ・エコノミー2.0:マクロ経済学)

The CORE Econ Team · 版: 2.0 · 2026

無料の事実・モデル主教材

選ぶ場面
問題からモデルと限界へ進みたい。
別の教材が適する場面
大学院の動学最適化や万能な数値乗数が欲しい。
読む範囲
2.0.0版の第3単元総需要、第4–5単元のインフレと政策。
限界と注意点
2026年紙版ISBN 9781647922481。無料オンライン版には非営利・改変禁止条件があり、全教員用試験の公開ではありません。

選ぶ前に試す

Y=C+I+Gと消費式を恒等式/仮定された行動に分類。

確認すること: 恒等式だけではG変化後のCやYを予測できない。

公式の無料教材 ↗

書誌情報と入手方法 →

マクロ経済学

N. Gregory Mankiw · 版: 12 (2025) · 2025

時間範囲を比べる主教材

選ぶ場面
所得、成長、景気、債務を異なるモデルで学ぶ。
別の教材が適する場面
一つの閉じ方を全期間・全版へ流用したい。
読む範囲
2025年第12版3–4章所得、12–14章変動とIS–LM、19章債務。
限界と注意点
この項目は2025年本文。後のDigital Updateやアクセス商品は同じ対象とは限らず、教員解答は制限されます。

選ぶ前に試す

本問と長期モデルの固定・調整変数表を作る。

確認すること: 供給一定なら元の需要予測が使えない理由を説明する。

書誌情報と入手方法 →

Macroeconomics: Institutions, Instability, and Inequality(マクロ経済学:制度・不安定性・不平等)

Wendy Carlin; David Soskice · 版: 2 · 2024

制度と政策の枠組み

選ぶ場面
産出、物価、政策と金融・分配を結びたい。
別の教材が適する場面
所得の入門概念がまだ不明、または固定価格の一式で全体を表したい。
読む範囲
2024年第2版の3方程式、金融、不平等の議論を題名で選ぶ。
限界と注意点
準備がより必要で、デジタル活動は商品によります。未確認章番号は指定しません。

選ぶ前に試す

産出から物価、政策への矢印を描き、本問で除外したものを記す。

確認すること: 教育上の省略を現実での不存在と誤認しない。

書誌情報と入手方法 →

準備を確認する

ストックかフローか?

産出・消費・税・支出は期間量、債務は時点量。赤字は指定の資金調達則で債務を変えますが債務残高ではありません。

どう閉じる?

消費、税、投資、物価、貿易、供給を規定します。恒等式だけでは反応は決まりません。

比較で一定なのは?

各案は期首債務100の一期間。連続する年ではなく代替案で、全て価格固定のトークンです。

六つのステップで学ぶ

自己記録用のチェックであり、評価ではありません。チェック情報は当サイトに送信されません。

  1. 式を分類

    読む範囲: CORE第3単元または所得論。

    取り組む課題: C/T/I/G/Yを恒等式・行動・仮定に分類。

    確認すること: 係数の仮定を因果推定値と呼ばない。

  2. 基準を解く

    読む範囲: 同じモデル。

    取り組む課題: 税と消費を代入してYを解き、C+I+Gを再計算。

    確認すること: 独立の検算ができる。

  3. 貯蓄を照合

    読む範囲: 所得計算。

    取り組む課題: 民間Y−T−Cと政府T−Gを計算。

    確認すること: 合計は閉鎖経済の投資25。

  4. フローを残高へ

    読む範囲: 債務または金融部門の議論。

    取り組む課題: 期末債務=100+G−Tを両案で使う。

    確認すること: 政府の負の貯蓄は債務増だが残高そのものではない。

  5. 限界ルールを変える

    読む範囲: 税・乗数と変式。

    取り組む課題: 定額税を比例税にして両Gを解き直す。

    確認すること: 消費のYに対する傾きが変わる。

  6. 限定した解釈を書く

    読む範囲: CORE応用または政策枠組み。

    取り組む課題: 結果と省略した調整経路を三つ書く。

    確認すること: 価格固定、余剰能力、投資固定は仮定。

解答付きの例題

独自の経済:支出フローと債務残高

架空の閉鎖経済C=20+0.75(Y−T)、T=20、I=25、G=30。Y、C、民間・政府貯蓄、期末債務を求め、G=38と比較。各案の期首債務は100です。

前提

全フローは一期間の価格固定トークン。余剰能力があり産出が計画支出へ調整。貿易、利子、インフレ、移転、評価替え、他の調達なし。B末=100+G−Tとする完全な創作モデルです。

  1. Y=20+0.75(Y−20)+25+30=60+0.75Yより240。C185で185+25+30=240。
  2. 民間貯蓄240−20−185=35、政府20−30=−10、合計25は投資に一致。期末債務110。
  3. G38ならY=68+0.75Yより272、C209、民間43、政府−18、合計25。債務118。
  4. Gの8増に対しYは32増、乗数4=1/(1−0.75)。Yは期間量、118は時点量で代用できません。

解答と解釈

基準はY240、C185、民間35、政府−10、債務110。G増では272、209、43、−18、118。

結果を検証する

支出と貯蓄を再照合。供給制約や投資反応を導入すれば閉じ方が変わります。

前提を変えて考える

税ルールを変更:限界漏出と乗数

税だけT=20+0.20Yへ変更。他の式・条件を保ちG30と38を比較し、各案を再び期首債務100から始めます。

  1. C=20+0.75(0.80Y−20)=5+0.60Y。G30ならY150、T50、C95、民間5、政府20、合計25、債務80。
  2. G38ならY170、T54、C107、民間9、政府16、合計25、債務84。
  3. G8増でY20増、乗数2.5=1/(1−0.60)。税4増なので債務増は4。前案の期末残高を引き継ぐ連続期間ではありません。

解答と解釈

比例税ではY150/170、債務80/84。Yが1増すと消費は0.60増なので乗数は4から2.5へ。

結果を検証する

95+25+30=150、107+25+38=170を確認。政府黒字による債務減は本問のルール内の結論です。

よくある誤り

恒等式を行動法則にする

Y=C+I+Gは反応の仕方を定めません。

ストックとフローの混同

一期の赤字と時点の債務残高は別です。

モデル値を政策推計にする

税、輸入、供給、物価、金融反応で乗数は変わります。

次に進む前に

  • 恒等式・行動式・閉じ方を区別できる。
  • 支出・貯蓄・債務を全て照合できる。
  • 税変更の効果と未解決の調整経路を説明できる。

出典と版の確認

出典確認日:

提案する学習活動であり、公式の課題や全巻通読の主張ではありません。

編集と選定の方法 →