01 / 読書ガイド
読書ガイド
引用
Futuyma, D. J., & Kirkpatrick, M. (2023). Evolution (5th ed.). Oxford University Press (Sinauer Associates).
章の要約
第5版は22章から成り、ある小売店の一覧では約592ページである。オックスフォード大学出版局は、進化を生きた科学として提示する本だと説明している。進化遺伝学とゲノミクスの扱いを改訂し、理論と経験的検証の相互作用を重視して、科学がどのように進むかを学生に示す。出版社のリソースページは、その範囲を、学部生向けに、進化の歴史、進化の過程、適応を、ゲノムから生態的群集までの組織の各レベルで扱うものと要約している。
第1〜2章:An Idea that Changed the World(世界を変えた考え)、The Tree of Life(生命の樹)
冒頭の章は、進化という考えとその歴史を紹介し、次に生物の多様性を記述する枠組みとして生命の樹を示す。
第3〜7章:Natural Selection and Adaptation(自然選択と適応)、Mutation and Variation(突然変異と変異)、The Genetical Theory of Natural Selection(自然選択の遺伝学的理論)、Genetic Drift: Evolution at Random(遺伝的浮動:ランダムな進化)、Quantitative Traits(量的形質)
中核となる過程。第3章は自然選択と適応を紹介し、第4章は変異の源に向かい、第5章は選択の遺伝学的理論を与え、第6章は進化のランダムな要素である浮動を扱い、第7章は量的形質を扱う。小売店が引用する採用教員の一人は、各章が自然な流れで積み上がる本書の前半を評価している。
第8〜11章:Evolution in Space(空間における進化)、Species and Speciation(種と種分化)、The Evolution of Genes and Genomes(遺伝子とゲノムの進化)、Evolution and Development(進化と発生)
第8章は地理的な次元を考え、第9章は種と種分化、第10章は遺伝子とゲノムの進化を扱う。出版社が述べる改訂された遺伝学・ゲノミクスの内容はここにある。第11章は進化と発生である。
第12〜15章:All about Sex(性のすべて)、Cooperation and Conflict(協力と対立)、Evolutionary Ecology: How to be Fit(進化生態学:適応的であるには)、Interactions among Species(種間相互作用)
繁殖と社会的行動に関する章(性、協力と対立)の後に、進化生態学と種間相互作用が続く。
第16〜19章:Phylogeny: The Unity and Diversity of Life(系統:生命の統一性と多様性)、The History of Life(生命の歴史)、The Geography of Evolution(進化の地理)、Macroevolution: Evolution above the Species Level(大進化:種のレベルを超えた進化)
大きなスケールの章。系統、生命の歴史、進化の地理、大進化である。
第20〜22章:The Evolutionary Story of Homo sapiens(ホモ・サピエンスの進化の物語)、Evolution and Society(進化と社会)、A Statistics Primer(統計入門)
本書は人類の進化、進化と社会、そして統計入門で終わる。小売店が引用する採用教員の一人は、大きなスケールの傾向とホモ・サピエンスの進化の概観を組み合わせている点を特に挙げている。
主要概念
第1〜7章
- 生命の樹:第2章の枠組み。
- 自然選択と適応:第3章。
- 突然変異と変異、選択の遺伝学的理論:第4〜5章。
- 遺伝的浮動と量的形質:第6〜7章。
第8〜15章
- 種分化:種の形成。第9章。
- 遺伝子とゲノムの進化、進化と発生:第10〜11章。
- 性、協力と対立:第12〜13章。
- 進化生態学と種間相互作用:第14〜15章。
第16〜22章
- 系統と生命の歴史:第16〜17章。
- 大進化:種のレベルを超えた進化。第19章。
- 人類の進化と社会における進化:第20〜21章。
- 統計:第22章の入門。巻末の補助的な章。
批判的分析
長所
- 経験的な証拠の重視。 出版社は理論と経験的検証の相互作用を強調しており、小売店が引用する採用教員は、主要な概念ごとに経験的な実例が多く、最近のデータが豊富だと述べている。
- 一冊で分野全体をカバー。 目次は思想の歴史から、過程(選択、突然変異、浮動、量的遺伝学)、種と種分化、性と社会的進化を経て、系統、大進化、人類の進化にまで及ぶ。
- データを扱う作業への支援。 第22章の統計入門に加えて、出版社のリソースページによれば、教員向けの章末の問題と討論課題の解答、テストバンク、問題解決とデータ解析の活動を含む拡張版電子書籍があり、教員に本文以外の資料を提供する。
- ゲノム時代に合わせた改訂。 出版社は進化遺伝学とゲノミクスの更新を強調しており、遺伝子とゲノムの章がある。
短所
- 分量。 22章あり、通年の講義か、非常に選択的な1学期の講義向けである。出版社は生物学と遺伝学を学んだ学部生に適するとしており、フロントマターも、入門講義を深めるためのもので、最初の科学の教科書ではないと述べている。
- 遺伝学の理論は分野全体を扱う教科書の一部。 集団遺伝学と量的遺伝学の理論は第5〜7章にあり、他のすべての内容と並んでいる。この理論を専門的に扱ったものが欲しい学生には、Charlesworth 夫妻の Elements of Evolutionary Genetics のような専門書が必要になる。
- 一覧によって版の情報が異なる。 小売店の一覧にはハードカバーが2022年10月、ペーパーバック(国際版)が2023年9月とあり、フロントマターにはISBNがないので、講義でどの刷を使うか確認すること。
コースにおける位置づけ
このコースの他の進化の本は、それぞれ異なる読者に向く。Zimmer の The Tangled Bank は初めてこの主題に触れる読者のための図版の豊富な入門書であり、Charlesworth 夫妻の Evolution: A Very Short Introduction は、共通祖先の証拠と、選択その他の過程の働きを簡潔にまとめている。Bergstrom と Dugatkin の Evolution は、進化を能動的でデータ主導の科学として提示するもう一冊の学部向け教科書で、ダーウィンの On the Origin of Species は元の議論である。Charlesworth 夫妻の Elements of Evolutionary Genetics は大学院レベルの理論の教科書である。
Futuyma と Kirkpatrick の本は、学部上級レベルの完結した進化学の講義に使う本である。一般生物学と遺伝学の講義の後に読み、Elements of Evolutionary Genetics の専門的な理論の前に置く。同じ内容を別の語り口でもう一度見ることが役立つなら、Bergstrom と Dugatkin を並行して使うとよい。
本書の使い方
本書は、一般生物学と遺伝学を学んだ学部生(フロントマターの記述と一致する)と、広く復習する必要のある大学院生向けである。
実践的な進め方は次のとおり。
- 中核: 第1〜9章を順に。歴史、生命の樹、進化の過程、種分化を示す。
- 次に: 第10〜11章(遺伝子、ゲノム、発生)と第12〜15章(性、協力、生態)。この2組は順不同でよい。
- 大きなスケールの進化: 第16〜19章。系統、生命の歴史、生物地理、大進化。
- 任意または関心に応じて: 第20〜21章の人類の進化と社会。データを扱う章の統計的推論に助けが必要なときは第22章を参照する。
- 演習: 出版社が挙げる章末の問題と討論課題に取り組み、学生が解答を入手できるかを確認する。
